私は
シスタープリンセスを見て深夜のアニメに興味を持つようになり、
ちっちゃな雪使いシュガーと
りぜるまいんを見て、深夜アニメにどっぷりとつかるようになりました。
こんな私が深夜アニメを見て、思わず泣かされてしまったシーンが2つあります。ちっちゃな雪使いシュガーの最終回で、シュガーの見習終了を意味する花が咲くシーンと、
ななか6/17の最終回のAパートで、6歳人格のななかが消滅したシーン。
しかし、今年すでに3度泣いてます。そのすべてが同じアニメ作品です。そのタイトルは、
CLANNAD -AFTER STORY-…
最初に泣かされてしまったのが、
第16話「白い闇」渚の死。
このアニメの主人公の1人、渚は自らの希望で妊娠します。しかし、彼女は幼いときから病弱で、臨月が近くになるにつれ弱っていきます。悪いことに、陣痛が始まったとき、外は大雪。しかたなく、お産婆さんを呼び自室で出産することとます。が、かなりの難産。
陣痛で何度も失神する渚を目の当たりにして、渚の夫朋也は絶望的になります。が、突然聞こえてきた赤ん坊の泣き声。そして朋也に無造作に渡された元気な赤ん坊。しかし、渚はひどくやつれてます。
「でも、少し疲れてしまいました… ちょっとだけ休ませて下さい…」
このセリフを最後に渚は死にます。朋也は何度も何度も渚に話しかけますが、渚の返事はありませんでした。
2度目に泣かされたのが、
第18話「大地の果て」朋也の父性の目覚め。
朋也は渚の忘れ形見汐にまったく愛情を示すことができませんでしたが、汐と初めて行った旅先で父性に目覚めます。
「泣いていいのは、おトイレかパパの胸の中だって」
この汐のセリフで朋也は号泣しますが、私も泣かされました。
そして、3回目に泣かされたのが、TBSでは先週放送された、
第21話「世界の終わり」汐の死。
順調に育ってたはずの汐が、ある日突然高熱を発して倒れます。母渚と同じ症状。しかも、母親より悪いらしく、日に日に弱っていきます。汐の希望は、パパとの旅行。冬のどんよりとした日、朋也は汐の願いに負け、汐と外出します。と、雪が降り出し、銀世界となった道で汐は力尽き、倒れます。
「パパ…」
「ん?…」
「大好き」
「ああ… パパも汐が大好きだ」
と、汐の手がだらんとなります。この瞬間私は泣きました。前2回のときより泣かされましたよ。
汐はなんて不幸な娘なんでしょう。生まれたと同時に母親に死なれ、父親には見捨てられ、やっと父親に愛されたと思ったら、自分が死んでしまうなんて…
朋也も不幸な男です。彼も物心付く前に母親を亡くしてます。妻も… いや、朋也は藤川杏か坂上智代と再婚すればいい。しかし、渚の両親、秋生と早苗はどうしましょう? 大事な一人娘が死に、唯一の忘れ形見が死んでしまったら、今まで気丈にふるまってたこの2人は、壊れてしまいますよ。
先週の続きは今日の深夜、正確には日付を跨いだ午前1時59分から放送されます(TBS)。最終回です(実際には、おまけの1話があるらしい)。何か大きな展開があるはずです。
このアニメの原作はPCゲーム。私はやったことがありませんが、やったことがある人の話だと、今まで本筋とは無関係に展開していた幻想世界の登場キャラクターからある条件が朋也に提示され、それを満たすと奇跡が起きるようです。
当アニメは1期の風子編以外、SFぽい演出はありませんでした※。SFではないストーリーの最後にSF染みた展開があると、たいていシラけてしまいます。ただのご都合主義に陥るからです。でも、当作品は奇跡が起きた方がいいと思います。でないと、汐も秋生も早苗も朋也も、そして渚も浮かばれませんから。
朋也と汐に幸あれ。
※追記:2期の美佐枝編もSF色がありました