競馬マニアの1人ケイバ談義

がんばれ、ドレッドノータス!

13/07/29付我がPOGの順位

2013年07月31日 | POG13-14
文中、◎は馬三郎の指名馬、△はnetkeibaの指名馬、▼はJRA-VANの指名馬、▽はniftyの指名馬、◆は競馬王の指名馬です。

先週我が指名馬の出走はありませんでした。

今週も指名馬・指名予定馬の出走はありません。

現在の我がPOGの順位です。

馬三郎(5頭指名可)180P/625位
①牝カアナパリビーチ 父ディープインパクト 母シェルズレイ 栗東松田国厩舎 金子真人HD
180P

netkeiba(10頭指名可)480P/10441位
①牝レヴアップスピン 父ディープインパクト 母オリジナルスピンⅡ 美浦国枝厩舎 GI
290P
②牝カアナパリビーチ 父ディープインパクト 母シェルズレイ 栗東松田国厩舎 金子真人HD
190P

JRA-VAN(10頭指名可)10,700,000P/6399位
①牡ウインマーレライ 父マツリダゴッホ 母コスモチェーロ 美浦高木厩舎 ウイン
7,800,000P
②牝カアナパリビーチ 父ディープインパクト 母シェルズレイ 栗東松田国厩舎 金子真人HD
1,800,000P
③牡ゲットアテープ 父ディープインパクト 母オイスターチケット 栗東安田厩舎 金子真人HD
④牡ファイヤーロック 父キングカメハメハ 母ディアマンブルー 栗東村山厩舎 金子真人HD
1,100,000P
⑤牡ベルキャニオン 父ディープインパクト 母クロウキャニオン 美浦堀厩舎 金子真人HD

nifty(10頭指名可)3,830P/268位
①牡アウストル 父Monsun 母アディクティド 美浦堀厩舎 キャロット
②牝アンゴスチュラ 父ダイワメジャー 母マンハッタン 栗東安田厩舎 キャロット
③牝プライマリーコード 父クロフネ 母インディスユニゾン 栗東佐々木厩舎 キャロット
④牡ステファノス 父ディープインパクト 母ココシュニック 栗東藤原英厩舎 キャロット
120P
⑤牡エーデルグランツ 父ディープインパクト 母フォーシンズ 栗東須貝厩舎 キャロット
⑥牡ディアデルレイ 父キングカメハメハ 母ディアデラノビア 美浦牧厩舎 キャロット
⑦牝ロザリンド 父シンボリクリスエス 母シーザリオ 栗東角居厩舎 キャロット
⑧牡トゥザワールド 父キングカメハメハ 母トゥザヴィクトリー 栗東池江泰厩舎 キャロット
⑨牝ハープスター 父ディープインパクト 母ヒストリックスター 栗東松田博厩舎 キャロット
710P
⑩牝キュリオスティー 父ディープインパクト 母キュー 美浦戸田厩舎 キャロット

競馬王(6頭指名可)700P/405位
①牝ハープスター 父ディープインパクト 母ヒストリックスター 栗東松田博厩舎 キャロット
700P
②牡モンドシャルナ 父ネオユニヴァース 母ウインドインハーヘア 栗東角居厩舎 山本英俊
③牡ゲットアテープ 父ディープインパクト 母オイスターチケット 栗東安田厩舎 金子真人HD
④牝サングレアル 父ゼンノロブロイ 母ビワハイジ 栗東安田厩舎 サンデーR
⑤牡サトノアラジン 父ディープインパクト 母マジックストーム 栗東池江厩舎 里見治
⑥牝レーヴデトワール 父ゼンノロブロイ 母レーヴドスカー 栗東松田博厩舎 サンデーR

※今週より競馬王の順位が発表されたので、こちらにも載せます。
※JRA-VANからブルーロータスを削除しました。

千可ちゃん11

2013年07月30日 | 千可ちゃん
「どこに行ったんだろ?」
 森口くんが何かを捜しながら廊下を小走りで移動してます。と、何かを見つけ、はっとして立ち止まりました。
「いた」
 森口くんが廊下を左に曲がろうとしたとき、千可ちゃんを発見しました。が、さらに曲がったら、そこには戸村くんもいました。どうやら千可ちゃんと戸村くんは仲良く話合ってるようです。
「ああ…」
 森口くんは愕然としました。戸村くんは森口くんに正式に謝罪してます。森口くんはそれを受け入れてます。だから森口くんには何もわだかまりはないはずです。しかし、それでも森口くんにとって戸村くんは恐怖の存在です。その恐怖の存在が自分のお気に入りの女性と仲良くしゃべってるのです。
 森口くんになんとも言えない虚脱感が襲ってきました。そのまま森口くんは後ろに下がり、逆方向に走り出しました。

 ところで千可ちゃんと戸村くんは、何を話し合ってたのでしょうか? ちょっと巻き戻してみましょう。まずは戸村くんの発言。
「あそこに彼女の生き霊がいたんですか?」
「ううん、いなかったよ。どうしてあんな映像が録れたのか、私もわかんない…。強いて言えば、あなたがあの娘の恨みを無意識でキャッチしてたのかも…」
「オレ、あの娘んとこに行って、謝罪してみますよ」
「ううん、それはやめといた方がいいよ。昨日彼女の夢の中に入ったけど、まだ傷が癒えてないみたい。今行ったら、絶対逆効果になるって」
「じゃ、どうしたら…」
 千可ちゃんは微笑みながら答えました。
「私に任しといて」

 ここは千可ちゃんの部屋です。パジャマ姿の千可ちゃんはベッドを背もたれにして、コンパクトデジタルカメラをいじくってます。と、右手にコンデジを持ち、右手を思いっきり伸ばし、自分を撮影しました。次にコンデジの液晶画面で自分の姿を確認。SDカードを抜き取り、それを自分の掌に載せ、何かを念じます。するとSDカードが淡い光りに包まれました。再びSDカードをコンデジに戻し、液晶画面で確認。と、急に千可ちゃんの顔が明るくなりました。
「あは、できた。なんだ、簡単じゃん。
 でも、ビデオカメラのデータはどうなんだろ…。ま、いっか」
 千可ちゃんはベッドに潜りました。
「おやすみ」
 千可ちゃんは深い眠りにつきました。しばらくすると、千可ちゃんの上に1つの人影が立ちました。幽体離脱した千可ちゃんです。千可ちゃんはニヤッと笑ってます。何か企んでるようです。

 ここは浜崎さんの豪邸、浜崎さんの部屋です。浜崎さんもベッドで深い眠りについてます。そこに幽体離脱した千可ちゃんがふわ~っと現われました。机の上に目をやると、SDカードがありました。例の映像を説明したと思われる便せんもあります。千可ちゃんはSDカードを掌に載せました。すると淡い光りがSDカードを包みました。
「これでよし」
 千可ちゃんはSDカードを元の机の上に戻しました。そのとき、千可ちゃんはふと何かを感じました。
「動いた?」
 ここは昨日千可ちゃんが会いに行った女の子の家です。たった今、例の女の子が自転車で走り出したところです。
 この光景を千可ちゃんは目を瞑って見てます。リモートビューです。と、千可ちゃんは目を開けました。
「いったいどこへ行くんだろ?」
 千可ちゃんの姿がふーっと消えました。

 ここは真夜中のみみずく神社です。絵馬掛けに向かって例の女の子が駆けてきました。しかし、淡い光りの人影が行く手を遮りました。幽体離脱した千可ちゃんです。
「どいて!」
「また呪いの絵馬を奉納する気?」
「あなたには関係ないでしょ!」
「まあ、関係ないけど…。
 ねぇ、丑の刻参りて知ってる?」
 女の子は黙ってしまいました。
「丑の刻参りしてるところを誰かに見られたら、その呪いは丸ごと丑の刻参りをした人に跳ね返ってくるよ。私が見てる前で呪いの絵馬を奉納したら、呪いはすべてあなたに振りかかると思うけど。おまけに…」
 千可ちゃんはある方向を指さしました。そこには神社の建物があり、その軒下に監視カメラがあります。
「あそこに監視カメラがある。私が見てなくったって、あの監視カメラでたくさんの人が監視してるけど、それでもいいの?」
「くっ…。これは丑の刻参りなんかじゃないわよ!」
「じゃあ、なんでこの時間に絵馬を奉納すんの?」
 女の子はキッとした視線で千可ちゃんを睨みました。そして振り返り、逃げるように駆け出しました。それを見て千可ちゃんはニヤッと笑いました。

 翌日の部室です。千可ちゃんがみんなに紙を1枚ずつ配ってます。福永さん、城島さんがこの紙片を読んでます。と、ここで福永さんがあることに気付きました。
「あれ、森口くんは?」
 そうです。今ここに森口くんの姿がありません。紙を配り終わった千可ちゃんが机に座りながら、
「授業には出てたんですけど…」
 浜崎さんが紙を持って説明し出しました。
「はい、これが昨日書いた心霊映像の説明文です。ふふ、5時間もかけて書いたんだ」
 城島さんが感嘆な声をあげました。
「いいんじゃないですか。これで十分ですよ」
「部長、送る前にもう1回あの映像を見ましょうよう!」
 その福永さんの発言に浜崎さんが答えました。
「OK!」
 浜崎さんは未封の封筒からSDカードを取り出し、カバーを取ってビデオカメラに装着。ビデオカメラのスイッチを押しました。が、このビデオカメラと専用コードでつながってるテレビに映像が出ません。データがないと警告が出るだけです。
「あ、あれ…」
 浜崎さんは焦ってます。いや、福永さんも城島さんも焦ってます。千可ちゃんは表向き焦ってる顔してますが、実は吹き出しそうになってるのを我慢してます。
 浜崎さんは今度はSDカードをコンピューターに挿入し、ディスプレイを凝視しました。
「データが1個もないって?…。どうして、どうして?」
 ここで戸村くんが口を開きました。
「あの~、オレの力って、期間限定なのかも…」
 これに福永さんが反応しました。
「んな、バカな!」
「いや、あるかも」
 浜崎さんは真顔でビデオカメラを戸村くんに手渡しました。
「ねぇ、昨日と同じことして」
「えぇ~…」
「ほんとうにあなたの力が期間限定なら、テレビに映像を映して、それを別のカメラで録るから!」
「わかりましたよ」
 戸村くんはちょっとあきれ顔です。が、部長の浜崎さんには逆らえません。仕方がないから、額にビデオカメラのレンズを密着させ、録画を開始しました。約2分後、録画停止。さっそく再生してみましたが、テレビには何も映ってません。浜崎さんはかなり悔しい顔をしてます。
「ん~…。
 もう1回やって!!」
 浜崎さんはまた戸村くんに録画させました。今度は5分。しかし、やはり何も映ってません。
「もう、どうして…。どうしてなのよーっ!!」
 結局このままオカルト研究部の部活はお開きとなりました。

千可ちゃん10

2013年07月29日 | 千可ちゃん
 ここはどこなのでしょうか?。ある意味真っ白い、ある意味灰色な、ある意味ドス黒い空間です。その中に1人、女の子がいます。女の子は座ってます。ただ、何に座ってるのかわかりません。見えない何かに座ってます。女の子は泣いてました。
「なんで泣いてるの?」
 女の子がはっとして振り返ると、そこには千可ちゃんがいました。
「あ、あなたは確か、4組の羽月さん」
「はい、羽月です。よくわかりましたねぇ。あまりにも目立たないから、喪女て言われたこともあるんですよ」
 千可ちゃんは女の子の横に座りました。
「あなたが泣いてたから、気になって来ました。高校に行ってないみたいだけど、どうして?」
「怖いから…」
 千可ちゃんはちょっと考え、そして再び質問しました。
「戸村がいるから?」
 女の子は何も反応しません。
「私もあいつに殴られたんだ」
「え?」
 千可ちゃんは自分の右頬を触りました。
「ここを殴られた。おかげで顔が2倍に膨れたよ。おまけに、私の顔を踏み潰そうとした。頭に来たから、呪い殺してやったよ」
 女の子はちょっと驚いてます。
「でも、ちょっとやり過ぎたかなあて感じだったから、生き返ってもらった」
「い、生き返らせたの?」
「うん。で、謝ってもらった」
 女の子は言葉を亡くしました。
「ここに戸村くんを連れてきて、謝ってもらおうか?」
「いやっ!!」
 女の子はここで初めて大きな声を出しました。
「ん~、そっか…」
 と言うと、千可ちゃんは立ち上がりました。
「ありがとうね」
 女の子はびっくりしました。
「え?」
「気が向いたらまた来るよ。そんときはよろしくね」
 千可ちゃんは歩き出しました。
「ちょ、ちょっと待って!」
 と、千可ちゃんの姿はふっと消えました。女の子はとても残念そうです。

 ここは現実世界。オカルト研究部の部室です。机に座ってる福永さんが、いや~な顔で横を見てます。
「ねぇ、あなた、なんでここにいるの?」
 福永さんの視線の先には戸村くんが座ってます。
「入部届け、出しましたよ」
 その横に座ってる森口くんが苦笑いしてます。福永さんはきっとこう思ってるはずです。
「部長~、なんでこいつの入部、許可したの?」
 と、ドアが開き、浜崎さんが入ってきました。
「あった!、ありましたよーっ!!」
 浜崎さんの手にはDVDのパッケージがあります。
「ほんとうに怖い心霊ビデオ第60巻。発売日にレンタルできたーっ!」
 福永さんと城島さんが目を輝かせました。
「やったーっ!!」
 浜崎さんは得意満面な顔をしました。
「レンタルてことでパッケージは持って来れなかったんだけど、みみずく神社も出てくるみたいよ」
 と、それを聞いた千可ちゃんが、ほんの一瞬嫌な顔をしました。

 再生開始。みみずく神社の話題は最初にありました。
「ここですか。オレのこと死ねって書いた絵馬があった神社は?」
「うん」
 戸村くんの質問に千可ちゃんが返答しました。戸村くんはさらに何か言いたいようでしたが、口ごもりました。
 ビデオの説明だと、最近○○死ねと書かれた絵馬が奉納されてるので、神社が監視カメラを設置したところ、その翌日怪しい人影が映ったとのこと。いよいよそのシーンです。
 絵馬掛け全体を映してる監視カメラの映像。日は高いようです。と、いきなり半透明な人影が現われました。
「うわっ!。いきなり出た!」
 森口くんはびっくりです。
 人影は斜め後ろになってるので顔はわかりません。が、千可ちゃんはだれだかわかってます。そうです。これは幽体離脱した千可ちゃんです。千可ちゃんはあのとき、まさか監視カメラで監視されてるとは思ってもいませんでした。千可ちゃんはまずかったなあと思ってます。
 人影が絵馬掛けに手を伸ばし、1枚の絵馬を手にしました。人影がその手を伸ばすと、絵馬が突然パッと燃え始めました。これを見て一同は唖然としました。
「燃えた…」
「すごい心霊映像だ…」
 映像の中で人影がふっと消えました。引き続き、リプレイ。さらにスローによるリプレイ。これを見て福永さんがふと気付きました。
「あれ?。これ、羽月さん?」
「あは、まさかあ…」
 千可ちゃんは苦笑いでごまかしました。
 浜崎さんは映像を止めました。
「燃やされたのはきっとあの呪いの絵馬ね」
「オレのこと、死ねって書いた絵馬っすか?」
 実は戸村くんもこの人影が千可ちゃんだと気づいてます。戸村くんにもある意味ありがたくない映像のようです。

 6人はそのままDVDを見続けましたが、その後の盛り上がりは欠けたようです。
「あ~、やっぱり最初の映像が強烈だったなあ」
 浜崎さんはテレビを切り、こう言いました。それを聞いた城島さんが、
「部長、またあの神社に行って、取材しましょうよ」
「監視カメラもついたことだし、今から行ってもあまり意味がないんじゃないかな。
 それよりもさあ、私たちも心霊ビデオ、録ってみない?」
「ええ~」
 これにはみんなびっくりです。それに対し浜崎さんはビデオカメラを持ち、そのレンズの先を自分の額に当てました。
「こーやってレンズの先を額に当てて、RECボタンをオン。録画中ずーっと幽霊のことを想像するの。何か映っていたら成功よ」
 そんなわけで、みんなで順番にビデオを録ることにしました。まずは浜崎さん。額にビデオカメラを当て、REC。約2分間。次に福永さん。福永さんの次は城島さん。城島さんは、幽霊、映れ、映れと口にしながら撮影しました。
 その次は千可ちゃん。千可ちゃんは念写は試したことはないのですが、千可ちゃんが念写すれば絶対何か映ります。そんなわけで千可ちゃんはみんなとは逆に、何も映るなと念じながら撮影しました。千可ちゃんの次は森口くん。最後に戸村くんが撮影しました。
 撮影が終わると、ビデオカメラをテレビに接続し、再生。浜崎さんは何も映ってません。福永さんも城島さんも、問題の千可ちゃんも、何も映ってませんでした。森口くんも何も映ってませんでしたが、最後の戸村くんには異常がありました。
 真っ暗な画面。が、何か白いものが見えてきました。どうやら人影らしいのですが、いまいち不鮮明です。しかし、RECを切る寸前、何か声が聞こえました。浜崎さんはこの映像を見て歓喜してます。
「あ、あなた、すごいじゃない!!」
「ま、まあ…」
 戸村くんはちょっと照れながら返答しました。
「最後に何か声がした。部長、もう1回見てみましょうよ!」
 城島さんのその発言に浜崎さんが答えました。
「OK!」
 再び再生。たしかに何か声がしてますが、よくわかりません。
「もう1回再生!」
 浜崎さんは今度は音声をマックスにして再生しました。で、ついにわかりました。戸村死ね。こう言ってたのです。浜崎さんは唖然としました。
「あなた、どこまで恨まれてるの?」
「う~ん」
 戸村くんは顔に似合わず、頭を抱えてしまいました。
 浜崎さんはさっそくビデオからSDカードを抜き出し、それをみんなに見せました。
「これをほんとうに怖い心霊ビデオの制作委員会に送ってみるよ!」
 福永さんと城島さんの目が輝いてます。
「これは絶対採用されるはず!」
 一方千可ちゃんはそのデータを念写で潰そうと考えましたが、何分念写なんかしたことないもので、それは断念しました。
 このままオカルト研究部の部活はお開きとなりました。

ああ、惨敗… 不良債権へ

2013年07月28日 | Weblog
今日はパークWINSとして稼働していた東京競馬場に行ってきました。我が一口愛馬プリュムとディアデラマドレの応援のためです。別に我が家のテレビで観戦してもいいのですが、なるべく大きな画面で見たかったので、東京競馬場まで行ってきました。しかし、結果は最悪でした。

まずはプリュム。パドックではいつもよりちょっと元気がなさそうに見えましたが、特に気にするところはありませんでした。
プリュムはスタートがうまく二の足も速いので、いつもは2~3番手につけるのですが、今日のスタートはいまいちでした。しかし、徐々にポジションを上げて行き、4コーナーでは3番手に。が、ここでガソリンが切れてしまったのか、ずるずると下がってしまいました。11着。プリュムが初めて体験する2桁着順でした。
どうしたのでしょう? これまでプリュムはいつもやる気マンマンで走ってましたが、公式HPによると、気持ちが切れてしまったとか。思い起こせば、当馬の姉のピュアプリーゼは3歳のとき、フローラS3着→オークス2着になりましたが、そこで気持ちが切れてしまい、以降惨敗を繰り返してます。プリュムも同じ道を辿るのでしょうか?

次にディアデラマドレ。この馬は新馬戦は楽勝しましたが、そこで骨折。我が一口愛馬にはこんなジンクスがあります。初勝利を挙げた直後、骨折・屈腱炎・厩舎の都合等で6カ月以上休んだ馬は、必ず標準以下の馬になって帰ってくる。ディアデラマドレの2戦目も惨敗しました。しかし、2戦目はあまりにも急仕上げだったので、まだ希望が残ってる可能性があります。だから3戦目の今回は注目でした。
パドックでのディアデラマドレはスラッとしてました。悪く言えば、筋肉がついてない。まあ、長距離を得意としてる馬にはよく見られる体系なので、別に気にする必要はないと思いましたが。
いよいよレースです。スタートはよかったのですが、二の足がイマイチで、中段ちょっと前目のポジション。4コーナーを回ったところで進出を開始したときは期待が持てましたが、展開がズブズブになってしまい、8着で終わってしまいました。
公式HPによると、どうも無気力なところがあったとか。正確には「無気力」て言葉は出てきませんが、行間を読めば「無気力で負けた」と書いてあります。思い起こせば、当馬の兄でやはり我が一口愛馬のディアデラバンデラは究極の無気力馬。自分の職業が競走馬だとわかってない不良債権馬です。そんなバカ兄と同じ性格なのでしょうか?
ディアデラマドレ・ディアデラバンデラの母ディアデラノビアは、ものすごい根性娘でした。京都牝馬Sを勝ったとき、最後の直線で目の前が完全に壁になってしまったのですが、それを突進して突き破ってしまったほどの根性。そんな母の息子・娘が究極の無気力馬だったなんて、競馬てわからないものですね。

これでプリュムもディアデラマドレも不良債権化ですか? 我が一口愛馬で3歳以上の馬は6頭います。うちオクターブユニゾンは未勝利引退が確定的。残る5頭、ディアデラバンデラ・プリュム・フランベルジェ・ディアデラマドレ・ヨゾラニネガイヲはすべて不良債権のようです。こんなに不良債権ばかりになると、新規出資がばからしくなりますね。
一方本日キャロット馬は5勝しました。なんで私の馬は勝てないのかな? 私は年頭に今年の勝ち星の目標を6としましたが、まだ1勝しかしてません。

今日プリュムに乗った騎手は藤岡康騎手。このレースを勝った騎手は中井騎手。今日ディアデラマドレに乗った騎手は中井騎手。このレースを勝った騎手は藤岡康騎手。なんなんでしょうね、これは。

ここは楽勝・連勝で

2013年07月26日 | Weblog
明後日小倉競馬に我が一口愛馬が2頭出走します。プリュムとディアデラマドレです。
現在我が一口愛馬は10頭います。うち3歳以上は6頭。この中で勝てる見込みのある馬は、プリュムとディアデラマドレだけです。だから競馬場に直に行って応援したいのですが、何分小倉競馬場の道筋は遠いので、それはちょっと無理のようです。

プリュムは現在2勝してます。2勝目は去年秋。1000万下に昇格したあとは、4着→3着→4着→9着。9着のときの敗因ははっきりしてます。それ以外は着順ほどは負けてません。500万下にクラス替えしたここは、楽勝を期待したいですね。

ディアデラマドレは去年9月に新馬戦を快勝しましたが、それで骨折。7カ月半休みました。
私には1つジンクスがあります。我が一口愛馬が初勝利を挙げた直後、屈腱炎・骨折・厩舎の都合等で6カ月以上休んだ馬は、必ず標準以下の馬になって帰ってくる。このジンクス通り、ディアデラマドレの復帰戦も9着と惨敗でした。しかし、まだ諦めるのは早いと思います。ここはなんとか結果を残して欲しいですね。

明後日私は祭りの手伝いを頼まれてます。朝8時から舞台設定などの仕事があります。そのまま一日いて欲しいと言われてますが、11時には帰ってそのまま東京競馬場に行こうと思ってます。

千可ちゃん9

2013年07月25日 | 千可ちゃん
 ここは別の病院の病室です。戸村の母親が眠らされてます。その手には点滴の針があります。ベッドの脇にはパイプ椅子があり、そこには半透明な戸村の姿があります。その目はかなり厳しく光ってます。実は戸村は、寝ずの番で母親を守ってました。ま、幽霊だから眠る必要はないのですが。
「くそーっ、早く来いよ!。ぶっ潰してやる!」
 と、壁の一角にふわ~っと人影が現われました。
「来た!!」
 その影が千可ちゃんの生き霊となりました。相変わらず目が不気味に光ってます。
「くくくく」
 戸村は千可ちゃんに殴りかかりました。
「好きにさせるかーっ!!」
 と、またもや千可ちゃんが白い光りを放ちました。白い光りが戸村に当たる寸前、戸村の姿は消え、次の瞬間、千可ちゃんの真後ろに現われました。
「バカめ、オレだって幽霊なんだよーっ!」
 戸村の両手が千可ちゃんの首に。が、戸村の両手は、なんと素通りしてしまいました。
「す、素通り!?」
 千可ちゃんが笑いながら振り返りました。
「ケケケケ」
 千可ちゃんが白い光りを発射しました。
「うぎゃーっ!!」
 戸村は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられました。すると壁から手が2本すーっと現われました。その2本の手が戸村の両手首を掴みました。
「な、なんだ!?」
 戸村は2本の手で壁に十字に縛り付けられてしまいました。
「くそーっ!!」
 千可ちゃんはどこからか短刀を取り出しました。そして戸村の母親の上で短刀を大きく振り上げました。
「やめろーっ!!」
「うひゃひゃひゃひゃ」
 ついに千可ちゃんが短刀を振りおろし始めました。が、
「やめてっ!」
 千可ちゃんはその声で手を止めました。そして振り返ると、そこにはあらぬことか、もう1人の千可ちゃんがいます。これには戸村もびっくりです。
「な、なんじゃこりゃあ!?」
 もう1人の千可ちゃんは目も正常だし、右頬にガーゼが貼りつけてあります。そうです。これは千可ちゃんのコントロール下にあるもう1人の千可ちゃんの生き霊、正確には幽体離脱した千可ちゃんです。
「ふぎゃーっ!!」
 目が光る千可ちゃんの生き霊が真実の千可ちゃんの生き霊に刃物を振りかざし、襲いかかりました。が、刃物が刺さる寸前、真実の千可ちゃんはすーっと横に避けました。それを見た戸村は、自転車で襲ってくる千可ちゃんを間一髪で避けた自分を思い浮かべました。
「こ、これはあのときの…」
 真実の千可ちゃんが目が光る千可ちゃんの顔面をストレートパンチで殴りました。
「このーっ!!」
 目が光る千可ちゃんは大きく弾き飛ばされ、壁に激突。と、真実の千可ちゃんは瞬間移動し、目が光る千可ちゃんの胸元を掴み上げました。
「あなたは私。私なら私のいうことを聞いて!!」
 次の瞬間、目が光る千可ちゃんの身体がぱーっと霧散してしまいました。真実の千可ちゃんの勝利です。
 千可ちゃんは戸村を見ました。戸村はまだ壁に縛り付けられたままです。
「お、おい、これ取ってくれよ!」
「あなた、私に何か言うことあるでしょ?」
「えっ?」
 千可ちゃんは自分の右頬のガーゼを指さしました。
「これ、だれのせいなの?」
「あ…。ごめん」
「あ~、聞こえない」
「ご、ごめんなさい!」
 千可ちゃんはニヤッと笑いました。しかし、まだ許さないようです。
「ねぇ、私って、ブス?」
「ブ、ブスじゃないです」
「ほんと?」
「美人です!、かわいいです!」
 千可ちゃんは下向きになってクスクスと笑いました。そして右手の人差指と親指をパッチンと鳴らしました。すると、戸村を縛りつけていた手が消滅。戸村の身体はフロアに転がりました。
「うわっ」
 千可ちゃんはしゃがんでその戸村を見ました。
「今度は私が謝る番ね。ねぇ、生き返ろうと思わない?」
「ええっ?」
 千可ちゃんは戸村の右手を握りました。
「飛ぶよ!」
「えっ?」
 千可ちゃんと千可ちゃんに引っ張られた戸村が、ものすごい勢いで飛びました。戸村にはこれはきつかったようです。
「うわーっ!」
 が、すぐに2人は目的地に到着しました。ここは解剖室。真ん中に戸村の死体が乗った台があります。
「オ、オレの死体…」
「よかった。まだ解剖されてなくって。
 さあ、中に入って!」
「ええっ?。だって、心臓が止まってもう12時間以上経ってるんだぞ」
「24時間までならなんとかなるって。さあ、早く!」
「わかった。わかったよ」
 戸村は自分の身体の中に入ることを決意しました。戸村の死体は仰向けですが、戸村の霊もその状態で身体に入りました。次に千可ちゃんは戸村の死体に両手をかざしました。すると両の掌から光りが発生しました。しばらくその光りを浴びてると、戸村のまぶたがふいに動きました。
「う、うう…」
 ついに戸村のまぶたが開きました。
「よかった」
 戸村は千可ちゃんを見ました。
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
 と、千可ちゃんは大事なことに気づきました。
「あれ、私が見えるの?」
「あ、はい…」
 どうやら蘇った戸村は、幽霊が見える体質になってしまったようです。

 さて、千可ちゃんはこのまま自分の身体に戻ったかと言えば、実は別のところに飛んでました。みみずく神社の絵馬掛け。そうです。あの呪いの絵馬です。千可ちゃんは今回の事件の原因がすべてこの絵馬にあると判断したのです。
 千可ちゃんはその絵馬を右手で持つと、その右手を水平に伸ばしました。次の瞬間、絵馬がぱっと燃えました。千可ちゃんはその燃えた絵馬を地面に落とすと、ご満悦な笑みを浮かべました。

 それから数日後、いつもの千可ちゃんの教室です。千可ちゃんは自分の机に座ってのんびりしてます。もう右頬にはガーゼはありません。
 急にあたりがざわめきました。突如戸村くんが教室に入ってきたのです。それを見た千可ちゃんは緊張しました。戸村くんが千可ちゃんの前に立ちました。千可ちゃんの目が険しくなってます。と、戸村くんは右手を出しました。千可ちゃんはちょっと拍子抜けになりました。
「ありがと」
 と、戸村くんの一言。
「いいえ、どういたしまして」
 千可ちゃんは戸村くんの右手を握りました。握手、和解です。

13/07/22付我がPOGの順位

2013年07月24日 | POG13-14
文中、◎は馬三郎の指名馬、△はnetkeibaの指名馬、▼はJRA-VANの指名馬、▽はniftyの指名馬です。

先週我が指名馬は◎△▼カアナパリビーチが函館でデビューしましたが、3着とイマイチでした。▽ステファノスもデビューしましたが、こちらは4着。未勝利戦に出走した▼ファイヤーロックは最下位でした。
▼ファイヤーロックを指名するとき、調教師の村山て苗字が激しく気になりましたが、やはり究極のダメ調教師は超一流の馬主が最高の馬を与えても、ダメ調教師のままのようです。こんな調教師の馬を指名してしまって、私はただひたすら反省です。

今週我が指名馬、指名予定馬の出走はないようです。

現在の我がPOGの順位です。

馬三郎(5頭指名可)180P/599位
①牝カアナパリビーチ 父ディープインパクト 母シェルズレイ 栗東松田国厩舎 金子真人HD
180P

netkeiba(10頭指名可)480P/9673位
①牝レヴアップスピン 父ディープインパクト 母オリジナルスピンⅡ 美浦国枝厩舎 GI
290P
②牝カアナパリビーチ 父ディープインパクト 母シェルズレイ 栗東松田国厩舎 金子真人HD
190P

JRA-VAN(10頭指名可)10,700,000P/5636位
①牡ウインマーレライ 父マツリダゴッホ 母コスモチェーロ 美浦高木厩舎 ウイン
7,800,000P
②牝カアナパリビーチ 父ディープインパクト 母シェルズレイ 栗東松田国厩舎 金子真人HD
1,800,000P
③牡ゲットアテープ 父ディープインパクト 母オイスターチケット 栗東安田厩舎 金子真人HD
④牡ファイヤーロック 父キングカメハメハ 母ディアマンブルー 栗東村山厩舎 金子真人HD
1,100,000P
⑤牝ブルーロータス 父父ディープインパクト 母ピンクカメオ 美浦国枝厩舎 金子真人HD
⑥牡ベルキャニオン 父ディープインパクト 母クロウキャニオン 美浦堀厩舎 金子真人HD

nifty(10頭指名可)3,830P/244位
①牡アウストル 父Monsun 母アディクティド 美浦堀厩舎 キャロット
②牝アンゴスチュラ 父ダイワメジャー 母マンハッタン 栗東安田厩舎 キャロット
③牝プライマリーコード 父クロフネ 母インディスユニゾン 栗東佐々木厩舎 キャロット
④牡ステファノス 父ディープインパクト 母ココシュニック 栗東藤原英厩舎 キャロット
120P
⑤牡エーデルグランツ 父ディープインパクト 母フォーシンズ 栗東須貝厩舎 キャロット
⑥牡ディアデルレイ 父キングカメハメハ 母ディアデラノビア 美浦牧厩舎 キャロット
⑦牝ロザリンド 父シンボリクリスエス 母シーザリオ 栗東角居厩舎 キャロット
⑧牡トゥザワールド 父キングカメハメハ 母トゥザヴィクトリー 栗東池江泰厩舎 キャロット
⑨牝ハープスター 父ディープインパクト 母ヒストリックスター 栗東松田博厩舎 キャロット
710P
⑩牝キュリオスティー 父ディープインパクト 母キュー 美浦戸田厩舎 キャロット

千可ちゃん8

2013年07月23日 | 千可ちゃん
 ここは霊安室。中央に戸村が寝かされてます。もちろんこれは死体です。今この死体を見下ろしている男がいます。宙に浮いてる戸村です。こっちは幽霊です。
「オ、オレ、死んじまったのかよ…」
 と、ドアが開き、3人が入ってきました。まず入ってきたのは、さっき千可ちゃんの病室にいた2人の刑事さんです。
「奥さん、こちのです」
 この声を発した若い刑事さんに初老の刑事さんが耳元で、
「おい、シングルマザーだぞ」
「あは、そうでしたね」
 続けて女性が入ってきました。この人は戸村の母親です。戸村の母親は戸村の死体の前で佇みました。
「なんでこんなことに?」
「お子さんが自転車に乗ってたアベックを襲ったんですよ」
 戸村の母親はかなり厳しい目で初老の刑事さんの顔を見ました。
「だから、なんでうちの息子は死んだのよ!」
「さあ、皆目見当がつかないところでして…。明日司法解剖するので、それまで待ってほしいんですが…」
 戸村の母親は目を逸らしました。
「くっ!。
 なんか、ちっちゃい娘がいたそうね。そいつが殺したんでしょ!。たくさん賠償金を獲ってやる!」
 それに若い刑事さんがプツンときました。
「奥さん、それはいくらなんでも言い過ぎですよ!!」
 それを抑える初老の刑事さんが小声で、
「おい、やめろ!」
 その一部始終を戸村の幽霊が見てます。
「なんだよ。またこれかよ…。こいつのせいで、オレの人生はむちゃくちゃになっちまったんだ…」
 戸村は次の瞬間、母親の背後に何か得体の知れない影を見つけました。それは少女の霊です。白目の部分が異様に光っており、黒目がまったく見えてません。しかし、戸村にはっきりと記憶されてる少女です。そう、これは千可ちゃんの生き霊です。
「あ、あのときの女?」
 と、いきなり戸村の母親が胸を押さえ、へたり込みました。
「うぅ、心臓が…」
 2人の刑事さんは慌てました。
「お、おい?」
「どうなってるんだ?、親子ともども心臓麻痺か?」
 戸村は千可ちゃんの霊に殴りかかりました。
「くそーっ!、オレのお袋になんてことしやがるんだーっ!!」
 が、突然千可ちゃんの身体から白い光が放たれ、戸村は弾き飛ばされてしまいました。
「うぐぁーっ!!。
 くそーっ!!」
 戸村が立ち上がろうとすると、彼の母親は床に大の字になっており、千可ちゃんが馬乗りになってその首を絞めてます。と、千可ちゃんはあらぬセリフを口にしました。
「死ね!、死ね!、死ねーっ!!」
 母親はまたもや悲鳴を上げました。
「うぎゃ~!!」
 慌てふためく2人の刑事さん。
「おい、救急車だ!、早くしろ!」
 戸村は再び千可ちゃんに殴りかかろうとします。
「このやろーっ!!」
 と、ここで千可ちゃんは突如消えました。
「き、消えた?…」
 もうこの部屋には千可ちゃんの生き霊はいないようです。
「くそーっ、恨むのはオレだけで十分だろ!。なんでお袋まで恨むんだよ!」
 戸村は成仏するまでは、自分の母親を守ることを決意しました。

 ベッドの上で眠っていた千可ちゃんは、ふと目の前に何かの気配を感じ、目を覚ましました。それはお母さんの掌でした。ここは千可ちゃんの病室です。
「お母さん…」
「ごめん、こんな時間になっちゃって…」
「お母さん、私、人を呪い殺しちゃった…」
 と、またもや千可ちゃんの目から涙が溢れ出てきました。
「泣かないで。たぶん私も殺してた。あれは正当防衛よ」
「で、でも…」
「それよりも、千可、あなた、今、生き霊を飛ばしてたわよ」
「ええ?」
「やっぱり自分じゃコントロールできない生き霊だったか…。止めておいて正解だったようね」
 どうやら千可ちゃんのお母さんは、千可ちゃんの生き霊を止めてたようです。
「ど、どこに行ってたか、わかる?」
「さあ、そこまでは…」
 でも、千可ちゃんはどこに行ってたのか、だいたいわかってるようです。
「あなたが生き霊を飛ばすのは2回目だけど、この調子だと1回目も覚えてないようね」
「えっ!?」
「城島さんが拉致られたとき、拉致した男は交通事故で死んだけど、あれ、あなたがやったのよ」
 千可ちゃんの身体に衝撃が走りました。私はすでに1人殺してる。その事実を聞いて千可ちゃんはパニックになりそうです。

 これはあの日の夜のことです。千可ちゃんのお母さんは千可ちゃの異変に気づいて、千可ちゃんの霊的エネルギーを頼りにクルマを走らせてました。と、ついに千可ちゃんがいるマンションを発見しました。お母さんはそのマンションとは反対側の車道の脇にクルマを駐めました。ちょうどマンションのエントランスから男が駆け出てきたところです。男は両ひざの上に手を置き、激しくなった息を整えてます。
「はぁはぁはぁ…。くそーっ、どうしてあんなところに幽霊がいるんだよ!」
「くくく…」
 その笑い声で男はびっくりしました。なんとエントランスの自動ドアの前に半透明の千可ちゃんがいるのです。その両目は異様に光ってます。そう、これは千可ちゃんの生き霊です。男は後ずさりしました。
「くそーっ!!」
 が、すぐにガードレールに行く手を阻まれました。
「くっ!」
 男はガードレールを乗り越えようとしましたが、クラクション。見ると右側から1台のトラックが迫ってきてます。次の瞬間、千可ちゃんの生き霊が男の肩を押しました。
「うわーっ!!」
 この光景をずーっと見てた千可ちゃんのお母さんは、かなりの衝撃を受けました。悪党とはいえ、娘がたった今1人の命を奪ったのです。
 人が集まってきました。お母さんはここにいたらまずいと思い、クルマを発進させました。

 再び病室です。自信をなくしてしまった千可ちゃんがぽつりと言いました。
「あのときお母さんは私の顔を見ると、いきなり私を引っぱたいた。私、なんで引っぱたかれたかわからなかったけど、こんなことがあったんだ…。
 お母さん、私どうしたらいいの?」
「わかんない。私、生き霊を暴走させたことないから。でも、このままだとあなたはずーっと無意識のうちに人を殺し続けることになる。なんとかしないと…」
 千可ちゃんはいろいろと考えました。ちなみに、千可ちゃんは今鎮痛剤を飲んでるので眠気がありましたが、身体に気合を入れ、生き霊が飛び出すのを徹夜で我慢することにしました。

 翌朝担当の医師の先生が来て、千可ちゃんの右頬のガーゼを貼り替えました。
「よーし、午後には退院できそうだな」
「先生、外に出ていいですか?」
「ああ、病院の中だけならいいよ」
「ありがとうございます」
 千可ちゃんはさっそく廊下を歩き始めました。で、森口と書かれた表札の前で立ち止まりました。
「ここだ」
 千可ちゃんはさっそくそのドアを開けました。
「森口くん」
 森口くんはベッドのリクライニング機能を使って読書してました。
「あ、羽月さん」
「いいかな?」
「も、もちろん」
 千可ちゃんはベッドの脇にあった椅子に座りました。
「私、今日退院できるみたい。森口くんは?」
「それが…、あばら骨が3本折れてて、ちょっとムリみたい。ったく、ひどいことするよ」
「そっか…。
 ねぇ、森口くんは戸村が憎い?」
「も、もちろんだよ!」
「殺したいほど憎いの?」
「え?、でも、あいつ、死んだんでしょ?」
「あは、もし生きてたならの話よ」
「そっか…。
 殺すまではなあ…。でも、ぼくに謝んなきゃ、絶対許さないよ!」
 千可ちゃんは明るい顔を森口くんに見せました。
「あは、そっか」
 千可ちゃんは立ち上がりました。
「森口くん、またカラオケ行こっね」
「うん」
 再び千可ちゃんの病室です。ドアが開き、千可ちゃんが現れました。
「ホテルみたいにDon't disturbて札があるといいんだけど…」
 千可ちゃんはピシッとドアを閉めました。そして、ベッドに横たわりました。
「だれも起こさないでね」
 千可ちゃんは深い眠りにつきました。

千可ちゃん7

2013年07月22日 | 千可ちゃん
 その後浜崎さんの豪邸でビデオカメラとスティルカメラをチェックしましたが、幽霊は一切写ってませんでした。ま、千可ちゃんが霊を感じてなかったんだから、写るはずがありません。ただ、あの呪いの絵馬に何かよからぬものを感じてたことは確かなようです。
 幽霊をチェックしてるとき、森口くんが千可ちゃんに話しかけました。
「羽月さん、呪われたくないよね」
「うん。呪いたくもないけど」
「え?」
「人を呪うなんて、人として最低の行為だもん」
 千可ちゃんはたいていの呪いははね退けることができますが、千可ちゃんが呪ったら大変です。でも、千可ちゃんはお母さんの躾が行き届いてるので、今まで人を呪ったことは一度もありませんでした。

 部活はお開きとなりました。福永さん・城島さん・森口くん、そして千可ちゃんが帰るところです。浜崎さんがみんなを送り迎えしてます。
「それじゃあ、みんな!」
「はい!」
 4人がそれぞれ自転車で漕ぎ出しました。最初4人は1つでしたが、途中福永さんが抜け、城島さんが抜け、千可ちゃんと森口さんだけになりました。
 森口くんは何かを気にしてます。
「あの~、羽月さんてキスしたことあります?」
 この森口くんからの質問に千可ちゃんは、
「あるよ」
 その返答に森口くんはびっくりしました。
「幼いときにお母さんとしたよ。でも、ここ10年はしてないかな?」
「あは、そうですか」
 森口くんは安堵の表情を浮かべました。一方千可ちゃんはそんな森口君の企みに気付いてますが、あえて無視することにしました。

 2人の自転車が暗い個所にさしかかりました。と、千可ちゃんの斜め後ろを走ってた森口くんの姿が、悲鳴とともに消えました。
「うぐぁっ!」
 千可ちゃんははっとして急ブレーキ。振り向くと森口くんは倒れており、その前に1人の男が立ってます。
「戸村!?」
 そうです。この男がみみずく神社の絵馬で死ねと書かれていた戸村です。
「えへへ…」
 千可ちゃんは左足を軸にさっとターンすると、自転車を走らせました。
「このーっ!!」
 千可ちゃんは戸村に体当たりする気です。が、戸村は寸前にさっと横に避け、千可ちゃんの顔面に強烈なストレートパンチ。千可ちゃんの身体は無残に吹き飛ばされ、アスファルトに叩きつけられました。
「ああ…」
 千可ちゃんはなんとか動こうとしますが、身体がまったくいうことをききません。と、その千可ちゃんの前に戸村が立ちはだかりました。
「おい、金出せよ」
「くっ…」
 千可ちゃんは戸村を睨みました。
「なんだよ、その目は!?」
 戸村は右足を思いっきり上げました。千可ちゃんの顔面を踏みつけるつもりです。
「死ぬや、このブスやろーっ!!」
 千可ちゃん、危ない。が、
「やめてーっ!!」
 次の瞬間、戸村の心臓に衝撃が走りました。
「うっ!?」
 戸村は心臓を押さえ、うずくまりました。
「な、なんだ?…」
 千可ちゃんは失神寸前です。その千可ちゃんの目の前に、おぼろげに何かの光景が現れました。絵馬です。そうです。あの呪いの絵馬です。千可ちゃんはその絵馬に書かれた文字を読みました。
「1年2組戸村死ね…」
 と、戸村の胸に再び衝撃が走りました。今度はさらに強烈です。戸村は胸を押さえたまま、逆エビ状態に。
「うぐぁ~!!」
 戸村は口から泡を吹き、そのまま倒れました。一方千可ちゃんも、すでに気を失った状態です。

 先生の処置が終わったようです。千可ちゃんの右頬に大きなガーゼが貼られました。千可ちゃんはベッドに腰かけてます。ここは病室です。
 先生に2人の男が語りかけました。1人は初老で、もう1人は若いようです。実は2人とも少年課の刑事さんです。
「先生、もう話しても大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
 初老の刑事さんは、今度は千可ちゃんに語りかけました。
「え~と、羽月千可さんだっけ?」
「はい」
「あ~、何があったか、覚えてる?」
 千可ちゃんは戸村に殴られた瞬間を思い浮かべました。
「あいつが襲ってきた」
「あ~、そこまではわかってるんですよ。問題はそのあと。なんで戸村は死んだのか、わかりますか?」
 その瞬間、千可ちゃんの身体に衝撃が走りました。
「えっ、死んだ!?」
 千可ちゃんは思い出しました。あのとき、薄れる意識の中で千可ちゃんが発した言葉、戸村死ね。そうです。あの瞬間、千可ちゃんは生まれて初めて人を呪ったのです。
 千可ちゃんの目から一筋の涙が流れました。それを見た初老の刑事さんが、
「あ~、羽月さん、大丈夫ですか?」
「す、すみません…、ちょっと1人にさせてください…」
 初老の刑事さんと若い刑事さんが顔を見合わせ、お互い顔を横に振りました。2人はドアを開けました。
「わかりました、羽月さん。明日また来ます」
 ドアが閉まりました。次の瞬間、千可ちゃんの目からどっと涙があふれ出てきました。
「うわーっ!!」
 ついに千可ちゃんが大声で泣き始めてしまいました。たとえ自分を傷つけた悪党とはいえ、呪い殺してしまったことに深い心の傷を追ってしまったようです。

13町田りすえんの写真

2013年07月21日 | 写真
今日は中京競馬場に行く予定でしたが、金があまりないし、選挙権も行使したかったので、断念。代わりに町田市にあるりすえんに行ってきました。

 

 

駐車料金1時間半までタダ、入場料金400円。これは安いと思ったのですが、中はめちゃくちゃ狭いリス園でした。リス以外の見どころはモルモットくらい。リスも地味な種類ばかりで、1人で行くにはつまらないところでした。でも、子供がいる人にはとてもいいところかもしれませんね。
リス園の中には巨大な陸ガメが1匹いましたが、直射日光にひーひー言ってましたよ。

リス園退場してもまだ駐車時間が余ってたので、道路の反対側にある薬師池公園に行ってきました。この公園には薬師池のほかに蓮池があり、今ちょうど蓮の花のみどころでした。

 

リス園の方は子供づればかりでカメラ構えてたのは私くらいでしたが、蓮池の方はカメラを持った人がたくさんいました。
今回使用したレンズは、PENTAX FA85/1.4IFです。