競馬マニアの1人ケイバ談義

がんばれ、ドレッドノータス!

千可ちゃん改10

2014年06月30日 | 千可ちゃん改
 ここは病院の廊下、手術室の前です。オカルト研究部の5人が落ち込んでいます。千可ちゃんは昨日自分が言ったセリフを思い出しました。
「大丈夫。どんな呪いでも私がみんなを助けるから。
 何が大丈夫よ。私は何もできなかった…」
 浜崎さんもふさぎ込んでいます。
「私のせいだ。あの時タクシーの運転手の忠告を聞いてれば…」
 ふいに中年の男性と女性が駆けてきました。城島さんのお父さんとお母さんのようです。お父さんが叫ぶように言いました。
「娘は、娘は今どこにいるんだ?」
 浜崎さんは立ち上がり、2人の前に立ちはだかりました。
「今手術中です。私はオカルト研究部の部長、浜崎です」
 城島さんのお母さんは、いきなり浜崎さんに張り手を食らわしました。
「あなた、いったいうちの娘に何やったのよ!」
 お父さんがそのお母さんの身体を止めました。
「バカ!、やめんか!」
 浜崎さんは立ったまま、うつむいてしまいました。
 結局この場はお父さんとお母さんに任せることにし、オカルト研究部の5人は帰ることにしました。

 その日の夜の羽月邸です。千可ちゃんがお母さんと食事してますが、千可ちゃんは冴えない顔をしてます。お母さんは心配しました。
「千可、なにかあったの?」
「うん…」
 でも、それ以上の答がありません。
「以前あなたのクラスメートを助けたことがあったわね。城島さんだっけ?。その娘にまた何かあったようね」
 どうやらお母さんは何があったのか、ある程度把握してるようです。
「眼にガラスの破片が刺さったんだ。左眼は眼球摘出。右眼も危ないみたい…」
「そうなんだ。不幸ね」
「ねぇ、お母さん。山上静可って、知ってる?」
「さあ、知らないねぇ」
「城島さんをやった悪霊だよ」
 お母さんのそれに対する答えは無言でした。
「私、あいつに勝てるかなあ?…」
「その悪霊と戦う気なの?」
 今度は千可ちゃんが無言です。
「私は反対だね。まあ、あんたのことだ、何言っても行くんだろうけど」
「ごめんなさい、お母さん」

 次の日の朝、千可ちゃんは昨日と同じ電車に乗り、皆川市に向かいました。千可ちゃんは皆川駅に着くと、今度はバスで病院に行きました。城島さんのお見舞いです。が、入院患者のお見舞いは原則午後2時からです。それを教えられた千可ちゃんはお見舞いを一時諦め、昨日の豪邸跡にタクシーを走らせました。
 タクシーの車中、タクシーの運転手は千可ちゃんにいろいろと忠告しました。しかし、千可ちゃんは聞く耳をまったく持ってません。ついにタクシーが昨日の豪邸の門の前に到着しました。千可ちゃんがタクシーを降りると、そこには昨日の3体の幽霊が待ってました。
「何しに来た?」
 これはパイロットの幽霊の発言です。この男がリーダーのようです。
「あなたたちが守ってる人に会わせてください」
 それを聞いて学生服の幽霊が怒りました。
「何言ってるんだ?。おまえ、あいつの…」
「やめろ!」
 パイロットの幽霊がそのセリフを制止しました。
「どうやらこの娘は、事情をまったく知らないようだ。ついて来い」
 千可ちゃんは3人の幽霊に導かれ、この土地の中に入りました。千可ちゃんと3体の幽霊の先に昨日の平家が見えてきました。

 部屋の中です。一般の家庭のような装飾品が並んでいます。この部屋には1人女性がいます。30歳くらいの女性です。彼女は今、机のイスに座ってます。と、今何かに気づいたようです。
「どなた?」
 ドアが開き、千可ちゃんが入ってきました。
「初めまして」
 いきなり小さな女の子が入ってきたので、女性はびっくりです。千可ちゃんに続いて3体の幽霊が入ってきました。先頭のパイロットの男性の発言です。
「この娘、あなたと話がしたいようだ。自分たちは出ていくよ」
 3体の幽霊はドアから出て行きました。さっそく千可ちゃんの質問です。
「あの~、幽霊が見えるんですか?」
「ええ、そのお蔭で山上静可に呪われずにすんでます。あなたも幽霊が見えるようね」
「はい。あ、私、羽月千可と言います」
 と言うと、千可ちゃんは右手を差し出しました。
「私は野中圭子」
 2人は握手しました。野中さんは近くのイスを見ました。
「そこに座って。ああ、この部屋に生きた人間が来るなんて、何年ぶりのことか…」
 ちなみに、千可ちゃんはこの時点で高校1年生でしたが、あまりにもミニミニなので、野中さんは中学生かそれ以下だと思ってます。
 千可ちゃんはイスに座りました。
「昨日私の友人が山上静可に眼をやられました。この奥にある豪邸をのぞこうとしたら、いきなり窓ガラスが割れたんです。窓ガラスが眼に刺さって、左眼は眼球摘出。右眼も危ない状態です。
 山上静可があそこにいたんだと思います。山上静可ていったいなんなんですか?」
 野中さんはちょっと視線をずらし、ちょっと時間を空けてしゃべり始めました。
「実は私もよくわかんないんだ。私は事件があった時はかなり幼少だったし、生き証人もみんな死んじゃったし…。わかる範囲でお教えしましょう。
 今から22年前、私の兄が小学校でクラスメイトの女の子をイジメました。かなりひどくイジメたようで、女の子は入院したようです。そしたら、その子のお母さんがうちに怒鳴り込んできました」
「そのお母さんが山上静可?」
 野中さんは黙ってうなずきました。そして話を続けました。
「私の母もカチンときたらしく、山上静可の顔に植木鉢を投げつけました。山上静可は左眼の上を切りました。それは私も見てます。かなりひどい出血でした。山上静可はかなり悔しかったみたいで、そのまま首を吊りました」
「そして、呪いが始まったんですね」
「最初に殺されたのは、私の兄でした。工事現場の横を歩いていたら、いきなり鉄骨が崩れてきて、ぺちゃんこになったんです。かなり悲惨な死でした。
 それから兄のクラスメイトがたくさん殺されました。兄のクラスメイトだけじゃありません。他のクラスの子や先生も呪い殺されました。そのうち親や兄弟、取材に来た記者や小学校の近所に住む人までも、呪い殺されるようになったのです。
 私の父や母や祖父もあっという間に殺されてしまいました。私は霊と会話ができるから、たくさんの先祖霊に頼んで護ってもらうことにしました。
 この建物は結界が張ってあるのよ。山上静可でも絶対入って来られないはず。ま、そのせいで私もこの家から出られなくなっちゃったけど。
 でもねぇ、私を守護する先祖霊はどんどん減ってきてるの」
「どうして?」
「山上静可は妖刀キララを持ってるわ。あの妖刀で斬られると、霊は天国でも地獄でもない深淵に墜ちてくみたい。消えた守護霊は、きっとあの妖刀に斬られたんだと思う。
 私を守る結界は最低3人の守護霊が必要だから、今いる誰かが斬られたら、私は山上静可に呪い殺される…」
「大丈夫ですよ」
 その千可ちゃんの自信満々の発言に、野中さんはびっくりです。
「私は世界一呪う力があります。山上静可なんて逆に私が呪い殺しちゃいますよ」
 野中さんは思わず吹いてしまいました。
「ほ、ほんとなの?」
「ほんとうですよ。私の母が言ってますから!」
 しかし、野中さんは信じられないようで、笑いをこらえてます。まあ、これは信じる方がおかしいですね。と、千可ちゃんが急に慌てました。
「あ、今のは秘密ですよ。私が霊能力者だとわかると、いろいろと面倒だから」
「はい、わかりました。でも、残念だけど、山上静可は人間の幽霊じゃないのよ」
「え?」
 千可ちゃんはちょっと驚きました。
「山上静可は悪霊よりうーんと怖い呪い神になってると守護霊が言ってました。神様には勝てません。だから私のことはほっといてください」
 今度は千可ちゃんが笑いました。
「大丈夫ですよ。相手が神様でも私は勝てます」
「あ、そうだ。私を守護してくれるのなら、ショッピングセンターに行ってもらえませんか?」
 野中さんのその突飛な発言に千可ちゃんはきょとんとしてしまいました。
「私、この家から出ることができないから電話やスマホで買い物してるんだけど、今どうしても欲しい物があるから、買って来て欲しいんだ」
 千可ちゃんは心の中で嫌な顔をしましたが、表面上は笑顔で応対しました。
「ああ、いいですよ。でも、病院に友人をお見舞いに行かなくっちゃいけないから、ちょっと時間がかかるけど、いいですか?」
「もちろん」
 千可ちゃんはショッピングセンターの地図と、買ってきて欲しい品目が書かれた紙と、お金をもらいました。
「じゃ、お願い」
 千可ちゃんはタクシーを呼んでもらい、近くのショッピングセンターに出かけて行きました。

 ショッピングセンターです。千可ちゃんがいろいろと買い物してます。一通り買い終わったようで、千可ちゃんはショッピングセンターのコートに出てきました。
「ふぁ~、なんだ、あの人、私を便利屋だと思ってんの?」
 千可ちゃんがふとコートの真ん中にある時計を見ると、12時ジャストでした。
「まだ12時か…。病院の面会は2時からだから、まだ2時間もある…」
 千可ちゃんはすぐ横にあるレストランを見ました。千可ちゃんは1人でファミレスに入ったことはありません。でも、千可ちゃんは野中さんからもらったお金を持ってます。余ったお金で食事してもいいとも言われてます。思い切って入店することにしました。
 40分後、食事終了。と言っても、千可ちゃんはコーンポタージュと1人分のサラダしか食べてません。それでも食の細い千可ちゃんは満腹です。千可ちゃんはレストランの窓越しに、コートの真ん中の時計を見ました。0時40分です。
「まだこんな時間か。仕方ないなあ…」
 千可ちゃんはお見舞い用の花束を買い、バスに乗りました。わざと時間を伸ばすために、バスで病院に行くようです。

 千可ちゃんはまず皆川駅までバスで行き、バスを乗り換えました。午前中に1度乗ったバス、病院行きのバスです。
 片側2車線の道路。休日の昼下がりのせいか、道路は閑散としてます。その中を1台のバスが走ってます。千可ちゃんが乗ったバスです。バスの乗客はイスに半分くらいでしょうか。
 バスの目の前に大きな交差点が見えてきました。直行する道路も片側2車線です。今信号は千可ちゃんから見て赤です。赤信号の前に1台の乗用車が停車しています。
 と、千可ちゃんの身体にふいに悪寒が走りました。
「な、何、この嫌な感覚は?…」
 千可ちゃんの脳裏に、今千可ちゃんが乗ってるバスの側面に大型のトレーラートラックが激しく激突する映像が思い浮かびました。
「バ、バスを止めないと!」
 千可ちゃんが慌てて降車用のブザーを押しました。ピンポーン。バスの運転手が反応しました。
「はい、次停まります」
 交差点のちょっと手前にバス停があります。バスがその前に停まりました。そのとき信号が青になり、信号待ちの1台の乗用車が走り出しました。次の瞬間、とんでもないことが起きました。右側から巨大なトレーラートラックが現れ、乗用車の真後ろを通り抜けて行ったのです。それは千可ちゃんが予知で見たトレーラートラックでした。あからさまな信号無視。もし千可ちゃんが降車用ブザーを押してなかったら、トレーラートラックはバスに激突していたはずです。バスの客は騒然としました。千可ちゃんも青ざめてます。
「山上静可の呪い…」
 そうです、これは山上静可の呪いです。ついに千可ゃんにも山上静可の呪いが降りかかったのです。

14パラダイスSの写真

2014年06月29日 | 競馬写真
今日は東京競馬場に行ってきました。今日の東京競馬のメインレースは、OP特別パラダイスステークスでした。

 

 

今日のパラダイスSはキャロット馬アルフレードが出走。私は朝日杯FS以来の勝利を期待しこの馬の複勝を買いましたが、馬も騎手も超無気力で、11着。この馬、NHKマイルC2着を最後に敗退を繰り返してます。もう引退させた方がいいと思いますが。
勝った馬はミトラ。今日は晴れと曇りの繰り返しで、馬が本馬場に出てきた頃は薄曇りだったのですが、スタート直前にどんよりとなりました。私はカメラの感度を1600まで上げたのですが、それでも暗かったようで、ゴール板前後の写真はみんな流れてました。上に掲げたゴールの写真も実はかなり流れてます。
宝塚記念出走の時間になるとさらに暗くなり、雨と風が。特に風はかなり強かったらしく、傘はほとんどおちょぼになってましたよ。

さて、宝塚記念ですが、我が予想はウインバリアシオン-ゴールドシップの馬連1点買い。いろいろと予想したのですが、この取り合わせ以外、我がオツムからは出てきませんでした。
ちなみに、昨日のラジオの中継によると、ゴールドシップは宝塚記念に合わせ体調を作ってきてる。それに対しウインバリアシオンは天皇賞春がピークで、そのときの体調をどれだけ維持してるかがカギだとか。まあ、宝塚記念はG1で惜敗続きだった馬が勝つレースです。ウインバリアシオンは今日の宝塚記念で答えを出してくれるんじゃないかと期待することにしました。
で、結果ですが、ゴールドシップは思った通りの1着でしたが、ウインバリアシオンはまったくいいところがなく7着。やはり体調が下がってたようです。ジェンティルドンナは9着、メイショウマンボはブービー。この時期の体調維持は、かなり厳しいようです。でも、カレンミロティックは絶対予想できないよなあ…

今日私が東京競馬場に行った最大の理由は、我が一口愛馬ヨゾラニネガイヲの応援。でも、結果は散々。ブービーでした。スタートは五分で押して押して5番手くらいに。その時点では期待できましたが、1ハロン過ぎたあたりで急に騎手と馬がケンカを始めてしまい、急降下してしまいました。
これは書くか書くまいか迷ったところですが、思いきって書いちゃいましょう。実は今日のヨゾラニネガイヲの騎手はまったくやる気がありませんでした。当馬は早めにゲートに入ったのですが、ゲートの中で当騎手は、ゲートのサイドのバーに手をかけていたのです。バランスを保つ目的ではありません。「あ~、めんどくせ~な~。早くレースを始めて終わらせようぜ」という態度。あえて当騎手の名前は書きませんが、この騎手には2度と乗って欲しくないですね。
調教師もかなりいい加減。ヨゾラニネガイヲは栗東に入厩して10日目での出走でした。そう、10日ルールぎりぎりの出走だったのです。私はこんなに急いで出走させるんだから、今回は調教代わりの出走。次が期待だと思ってたのですが、なんと今日の敗戦で放牧だとか。なんで入厩10日で出走させたんでしょうねぇ…
実はこの森田という調教師、今年3月に厩舎を開業して初勝利は6月14日。なんと、64頭目の出走でした。そんな超ド級なダメ調教師です。何も期待できませんね。今後は引退したつもりで応援もせずに観戦することとしましょう。

今日で今年前半の競馬は終了。我が一口愛馬は1勝しかできませんでした。しかし、その1勝は重賞マーメイドS。とりあえずノルマは半分達成したということにしておきましょうか。

千可ちゃん改9

2014年06月28日 | 千可ちゃん改
 靴を履きかえた千可ちゃん、城島さん、森口くん、戸村くんが並んで校舎から出てきました。森口くんから千可ちゃんに質問です。
「なんか、すごいですねぇ、100人以上の人が呪い殺されたって…」
「オカルト系の雑誌ていい加減なところが多いから、全部創作かもよ」
 今度は城島さんの発言です。
「でも、真実だったとしたら、私たちも呪われちゃうかも…」
 その発言に千可ちゃんは心の声で答えました。
「大丈夫。どんな呪いでも私がみんなを助けるから」
 4人が自転車置き場につきました。
「じゃあね」
 4人が自転車でそれぞれ別の方向に走り出しました。
 千可ちゃんが1人で自転車で走ってると、ふっと横から人影が現れました。自転車に乗った戸村くんです。
「あれ、戸村くん?」
「大丈夫。どんな呪いでも私がみんなを助けるから、て、さっき言ってましたよね」
「あは、私の心の声が聞こえちゃった?」
「テレパシーで聞こえてましたよ。
 オレ、なんかものすごく嫌な予感がするんですよ」
「私だってするわよ。でも、大丈夫。呪いだったら私の方が上だから。あなただって知ってるでしょ?」
「あは、そうでしたね」
 そうです。戸村くんは一度千可ちゃんに呪い殺されてるのです。戸村くんはちょっと納得したようです。

 オカルト研究部が8時に集合と言ったら、部員は自主的に1時間早く集まってきます。朝7時ジャストに千可ちゃんが駅に着いたら、すでに全員集まってました。
「あれ、私が最後ですか?」
「さあ、行きましょうか!」
 浜崎さんを先頭に、オカルト研究部の出発です。

 6人が電車に乗り皆川市へ。ちなみに、切符代は浜崎さん持ちです。金持ちの浜崎さんがいなくなったらオカルト研究部の部費はどうなってしまうのでしょうか?。ちょっと心配ですね。
 約2時間後、オカルト研究部の6人は皆川駅に降りました。ふつーの郊外の駅です。タクシー乗り場に行くと、6人は2台に分乗しました。このタクシー代も浜崎さんが持ってくれるようです。
「皆川西部小学校の跡地まで」
 タクシーに乗った浜崎さんが行き先を告げました。すると運転手から思ってもみなかった答が返ってきました。
「あ~、あそこですか。別に行ってもいいですけど、早く帰った方がいいですよ」
「え、な、なんで?」
 浜崎さんのその質問にタクシーの運転手の答は、
「さあ…」
 浜崎さんと彼女に同乗してる福永さんと城島さんは、かなりけげんな顔を見せました。

 2台のタクシーが片側2車線の道路を快適に走ってます。あたりはふつーの街並みです。前を走るタクシーの車中は、まったく会話がありません。このタクシーに乗ってる浜崎さんは、厳しい眼でずーっと前の方を見ています。と、浜崎さんはふいに口を開きました。
「あの~、運転手さん。山上静可て女性、知ってますか?」
「山上静可ですか?。さあ、初耳ですねぇ」
「ほんと?」
「ほんとですよ」
 しかし、浜崎さんは直感的にその発言がウソだと感じました。この運転手は山上静可を知ってる。でも、なんらかの理由で話すことができない。その理由は呪い?…。
 タクシーが左に曲がりました。そこからは緩い上り坂。両側はやはりふつーの住宅街です。
 しばらくすると、鈍い銀色の壁が見えてきました。と同時に上り坂は終わり、道は平らになりました。壁は工事現場用の仮囲いでした。その仮囲いが始まるところでタクシーは停まりました。
「はい、こここだよ」
 と、タクシーの運転手。浜崎さんたちはタクシーを降りました。その後ろでは2台目のタクシーに乗ってた千可ちゃんたちも降りています。
 2台のタクシーが立ち去ります。浜崎さんは仮囲いの前に立ちました。
「まるで工事現場みたい…」
 浜崎さんの横に城島さんが立ちました。
「でも、出入り口がないようです。これじゃ、工事できませんよ…」
「とりあえず、取材しましょうか」
 浜崎さんのこの一言で6人が歩き始めました。この学校跡地は南側に大きな通りがあり、残り3方向は小さな道が囲っています。6人はまず南側の道を西から東へ歩きました。城島さんはふと何かに気づきました。
「あの~、さっきから誰も人がいないような?…」
 浜崎さんの返事。
「うん、住宅街なのに、まったく人の気配がないわねぇ」
 仮囲いの反対側には住宅が並んでいます。が、ところどころ更地になってます。福永さんはそれに気づき、
「ところどころ更地になってる…」
 が、城島さんは更地て言葉を知らなかったようです。
「え、更地?、更地って?」
 ここで森口くんが助け船。
「家を建てるために、整地された土地ですよ」
「あは、そっか」
「それだけじゃないわよ」
 浜崎さんは道路を渡り、1つの家の門の前に立ちました。
「門の表札が取り外されている。この家、空き家よ」
 森口くんは別の家の前に立ちました。この家のカーポートの扉が壊れたままです。
「この家もかなり前から人が住んでないようです」
 千可ちゃんが路上にある庇を見上げました。
「ここは昔バス停だったんじゃ?」
 福永さんはあたりを見ました。
「もしかしてここは、ゴーストタウンなの?」
 それから6人は学校跡地の周りをめぐりましたが、学校に面した住宅はすべて空き家でした。
 戸村くんが小声で千可ちゃんに話かけました。
「何か感じますか?」
「ううん、今悪霊はここにはいないみたい。でも、昔はいたみたいね」
「どんな悪霊がいたんですか?」
「わかんない、でも、何か恐ろしい力を持った悪霊がいたことは確かね」
 戸村くんはその悪霊に勝てますか?、と質問しようとしましたが、それはやめときました。

 結局6人は1度も人を見ることもなく、元の場所に帰ってきました。浜崎さんと福永さんが顔を見合わせました。
「山上静可の呪い、結局それがわからないとだめみたいね…」
「部長、近くの図書館に行ってみましょうよ」
「それはいい考えね」
 浜崎さんはスマホを取り出し、さっそく電話。どうやらタクシーを呼ぶようです。タクシーが来るまで福永さんはモバイルパソコンを見てましたが、ふいに何かに気づきました。
「あれ、これは?」
 福永さんはモバイルパソコンを浜崎さんに見せました。
「部長、ここ見てください」
 それは地図代わりの航空写真。なぜか半分だけ壊れてる入母屋式の豪邸が写ってます。
「なに、この建物。半分だけ壊れてる?。これは行って見る価値がありそうね。
 みんな、行先変更するわよ」
 タクシーが2台到着しました。さっそく浜崎さんが先頭のタクシーに乗り込み、モバイルパソコンの画面を運転手に見せました。
「運転手さん、ここ、どこだかわかりますか?」
「ああ、わかるけど…。行くんですか?」
「はい」
 運転手は1つ溜息をつきました。そして、
「わかりました」
 2台のタクシーが走り出しました。

 さきほどのタクシーの中です。運転手が横目で後部座席の浜崎さんを見ました。
「きみたちはオカルトマニアなのかな?」
「まあ、そんなもんですけど」
「実は去年の今頃、オカルトマニアのカップルをその建物に運んだことがあったんだけどねぇ。2人は翌日首なし死体で発見されたんですよ」
「ええ?…」
 その話を聞いて、浜崎さん、福永さん、城島さんがびっくりしました。
「悪い事は言わん。そこは行かない方がいいですよ」
 浜崎さんは一瞬ためらいました。で、福永さんと城島さんに質問しました。
「どうする?」
 福永さんも城島さんも即答しました。
「私は大丈夫ですよ」
「ここで逃げ出す理由もないんじゃないですか?」
 浜崎さんは横目で後ろを走るタクシーを見ました。
「後ろの3人はタクシーを降りたあとに訊くか…。
 運転手さん、大丈夫です。行きます!」
「わかりました」
 タクシーはそのまま目的地に向かいました。
 再び浜崎さんが乗るタクシーの中です。
「ところで、運転手さん、山上静可て女性、知ってますか?」
 が、運転手は無言です。浜崎さんはもう1度質問しました。
「あの~…」
 浜崎さんの再質問をさえぎるように、運転手が発言しました。
「お客さん、その名前は禁句ですよ。その名前は2度と出さないでください!」
 浜崎さんはあっけにとられてしまいました。

 道路の脇にタクシーが停まりました。タクシーから福永さん、城島さん、そして浜崎さんが降りました。浜崎さんが降りてるとき、なにか不思議な感覚が襲いました。道路の反対側に広大な邸宅の土地が見えます。鬱蒼とした土地。浜崎さんが2人に話しかけました。
「あそこね。きっと何かあるわね…」
 福永さんが横目で後ろを見ました。そこには壊れた家の門が。
「どうやらここもゴーストタウンのようですね」
 ここで2台目のタクシーが到着しました。浜崎さんが見てる前で千可ちゃん、森口くん、戸村くんが降りました。さっそく浜崎さんが声をかけました。
「3人とも、話があるんだけど…」
 千可ちゃんが即答です。
「タクシーの運転手に何か言われたんですか?」
 続いて、戸村くん。
「実はオレたちも言われたんですよ。ここには来ない方がいいって」
 最後に森口くん。
「ここでたくさんの死体が発見されたと言われました。だから、行くなって」
 浜崎さんはちょっと苦笑して、
「そっちのタクシーでも言われてたんだ。
 で、どうするの?」
 代表して戸村くんが返答しました。
「もちろん、部長について行きますよ」
「わかった」
 浜崎さんはちょこっと笑いました。6人は道路を横断しました。

 6人が門柱の前に立ちました。門柱はありますが、門は壊れてます。6人はそれぞれ顔を見合わせ、そしてうなずき、中に入りました。
 中はかなり大きな土地です。門から家は見えません。また、ずーっと手入れしてないのか、中の植木はみんな大木になってます。これも門から家が見えない理由の1つです。
 と、2番目を歩く福永さんが、左側に小さな平家を見つけました。
「あそこに家が?」
 が、先頭を歩く浜崎さんは、それには無関心です。
「それはあとにしましょ」
 が、戸村くんの眼はその家に釘づけになりました。なんと、その家の前には3体の幽霊が立ってるのです。第二次大戦中のパイロットと思われる男性、ちょっと古い看護師の女性、古い学生服の男性の3人です。城島さんがその戸村くんに気づき、
「あれ、戸村くん、どうしたの?」
「な、なんでもないっすよ」
 戸村くんは再び歩き出しました。と、千可ちゃんに小声で話しかけました。
「今、あの家の前に3人の幽霊がいましたよ」
「うん。あれはたぶん先祖霊だと思う。きっとあの家の中にだれか居て、その人を守ってんじゃないかな」
「相手は山上静可?」
「私の霊視能力じゃ、そこまではわからないよ」
 と、ふと千可ちゃんは何かを感じ振り返りました。なんとそこに、さきほどの3人の幽霊がいるのです。
「ついて来てる?」
「見えた!」
 これは浜崎さんの声。やっと邸宅が見えたようです。半分壊れた豪邸。重機で壊したあとがありますが、重機はありません。工事途中で放棄されたようです。浜崎さんは感嘆な声を挙げました。
「すごい、半分壊れてるのに、私の家より大きい!」
 そうです。浜崎さんの家も豪邸ですが、それよりも大きな豪邸なのです。城島さんがその家に駆け寄りました。
「なんで放棄されたのかなぁ?」
 城島さんは窓から中をのぞこうとしてます。
「中はどうなってるんだろ?」
 と、その窓ガラスにビシッと小さなひびが入りました。その瞬間、千可ちゃんの身体に悪寒が走りました。
「ダメ!、行かないで!」
「えっ?」
 次の瞬間、窓ガラスがバリーンと割れました。その破片が城島さんを襲いました。びっくりする城島さん。
「ええっ?」
 と、大きなガラス片の1つが城島さんの左目を直撃。それを見ていた5人に衝撃が走りました。
「城島さん!」
「城島さん!」
「城島さーん!」
 5人は倒れてる城島さんのところに慌てて駆け寄りました。浜崎さんは城島さんの上半身を抱きかかえました。
「城島さん!!」
 城島さんの左目には窓ガラスの破片が刺さったままです。また、右目にもガラス片が見えます。
「な、なんてことを…」
 千可ちゃんはあたりを見回しました。
「山上静可がどっかにいる…」
 5人はとりあえず城島さんの身体を門の外に運び出しました。間もなく救急車がやってきました。

千可ちゃん改8

2014年06月27日 | 千可ちゃん改
 昨日と同じ場所で千可ちゃんと戸村くんが話し合ってます。千可ちゃんはまるまる太ったボストンバッグを戸村くんに渡しました。
「これ、全部書いて」
 戸村くんはそのボストンバッグのチャックを開け、中を見ました。と、なんか不満顔です。
「これ、全部っすか?」
「うん」
 この2人のやりとりを物陰から見ている人影があります。森口くんです。森口くんの表情には、なにか悲愴感があります。
「羽月さんですかぁ、あの映像潰したのは?」
 その戸村くんの質問に千可ちゃんは満面の笑みをたたえ、答えました。
「うん。昨日幽体離脱…」
 と、ここで千可ちゃんは何かを感じ、右手の人差指を自分の唇に重ねました。戸村くんもそれを見て、何かに気付いたようです。
「じゃあね」
「うん」
 2人は別れました。

 下駄箱に向かって千可ちゃんが歩いて来ます。それを物陰から森口くんが待ち構えてます。森口くんは何か言いたいことがあるようです。しかし、いつまで経っても千可ちゃんは来ません。いい加減しびれを切らした森口くんが顔を出そうとしたら、その反対側から声がしました。
「そこで何やってんの?」
 森口くんが慌てて振り返ると、そこに千可ちゃんがいました。
「は、羽月さん?」
「何か私に言いたいことがあるの?」
 森口くんは黙ってしまいました。
「いいよ。遠慮しないで言って」
「その…。
 なんで羽月さんはあいつと付き合ってんですか!?」
「あいつって、戸村くんのこと?。そりゃあ、同じ部の仲間だもん。話したってなんの問題もないでしょ。森口くんだって、彼とうまくやってたじゃん」
「は、羽月さんはぼくの気持ちがわかってない!。
 ぼくは羽月さんが好きだ!。大好きなんだ!!」
 千可ちゃんはふいに下を向きました。ちょっと笑ってるようです。と、千可ちゃんはいきなり森口くんの目の前に立ちました。千可ちゃんの背丈は140cm。森口くんの背丈は160cm。20cm差を埋めるように思いっきり背伸びして、千可ちゃんは森口くんの唇にキスをしたのです。その瞬間、森口くんはかなりびっくりしたようです。
 千可ちゃんはすぐに唇を離しました。千可ちゃんはちょっと上気してるようです。
「ねぇ、ぎゅっとして」
「えっ?」
「ぎゅっとしてよ」
 森口くんは一瞬ためらいましたが、次の瞬間、小さな千可ちゃんの身体を強く抱き締めました。そのまま自然に千可ちゃんの方から森口くんにキス。森口くんもされるままになってましたが,その眼が急に驚きに変わりました。なんと千可ちゃんが森口くんの口の中に舌を入れてきたのです。森口くんはどうすればいいのかわかりません。とりあえず舌を絡めました。
 どれくらいでしょうか,2人のキスは続きましたが,しばらくして2人は身体を離しました。千可ちゃんはさらに上気してるようです。
「ごめん。今日はこのへんで許して」
「いや、あの、ぼくは別に…」
 森口くんは自分が思っていた以上の展開になって、かなり戸惑っているようです。
「ねぇ、戸村くんと仲良くやってよ」
「う,うん」
「ありがと」
 千可ちゃんは下駄箱から靴を取り出しました。
「あ、今の私のファーストキスだからね!」
 千可ちゃんは足早に出ていきました。森口くんはまだ茫然としてます。
 今の千可ちゃんの行為は、自分でも思ってもみなかった暴走だったようです。自分でも恥ずかしくなってしまい、それで足早にここを立ち去ったようです。ちなみに,先ほども述べた通り,ファーストキスというセリフは真っ赤なウソです。

 その日の夜です。千可ちゃんがベッドに寝てます。しかし、目がらんらんとしてます。千可ちゃんは右手の指で自分の唇に触れました。千可ちゃんは森口くんとのキスが頭から離れないようです。それで眠られないようです。
「あ…」
 千可ちゃんはため息のようで、ため息とは違う声を発しました。
 しかし、千可ちゃんは眠らないといけません。千可ちゃんは今幽体離脱しようと思ってるのですが,熟睡しないと幽体離脱できないのです。
 が、千可ちゃんはついに睡眠を諦め、携帯電話を手にしました。戸村くんに電話しようとしたのです。しかし、番号が思い浮かびません。当たり前です。千可ちゃんは戸村くんの電話番号をまだ知りません。仕方がないから、目をつぶりました。テレパシーです。
「戸村くん、聞こえる?」
「あ、はい」
 なんと戸村くんは千可ちゃんのテレパシーをキャッチし、返してくれました。
「ごめん、今から例のとこに行って欲しいんだけど、いいかなあ」
「こんな真夜中にですかぁ?。まぁ、いいですけど」
「あは、よろしくね」

 例の女の子の家の前です。今夜もまた女の子が自転車で走り出しました。女の子の自転車は街を駆け抜け、山道に入り、そして鳥居の前に停まりました。ここはみみずく神社です。女の子は石段を駆け登り、絵馬掛けが見える場所に来ました。
「いない…」
 どうやら千可ちゃんの存在を気にしてたようですが、千可ちゃんはいません。次に女の子は監視カメラを睨みました。で、偶然手元にあった脚立を持ち、監視カメラのところに行き、脚立に乗って監視カメラに黒い布を被せました。
「これでよし!」
 女の子はどこからか絵馬を取り出し、絵馬掛けに向かいました。女の子は満足な顔を浮かべてます。が、その顔が一瞬で驚きの顔となりました。絵馬掛けに掛かってる絵馬のすべてが同じ文面だったのです。
 ぼくが傷つけた女の子が早くよくなりますように。1年3組戸村。
 それを読んだ女の子がくすくす笑い出しました。その笑い声は次第に大きくなり、最後は腹の底からの大爆笑になりました。
「わかったわよ。わかったって」
 女の子はそのまま帰りました。

 翌日千可ちゃんが通う高校です。まだ朝のホームルームの前のようです。例の女の子が教室で友達としゃべってます。その女の子を廊下からそーっと見てる人影があります。千可ちゃんと戸村くんです。
「やっと学校に来たわね」
「羽月さん、彼女の前に何度も幽霊になって出たけど、大丈夫なんですか?」
「ふふ、彼女、私のことなんかぜんぜん覚えてないよ」
「え?」
「彼女の脳内にちょっと細工しておいたんだ。私の顔と名前は自動的に消えるようにってね」
「そんなことできるんですか?」
「うん」
「あの~、オレ、どのタイミングで彼女に謝ったらいいんですか?…」
「それは自分で決めてよ」

 千可ちゃんは意外とおませです。初体験は14歳の時に済ませてます。初体験は千可ちゃんにとっては遊びのつもりでしたが、それでもその時の衝撃は、今でも千可ちゃんの肉体に残ってます。だから千可ちゃんのお母さんが初体験の相手を呪い殺してしまった時は、千可ちゃんは耐え難き屈辱を感じました。
 しかし、なんで千可ちゃんはこんなにおませなんでしょうか?。実はその原因は千可ちゃんのお母さんにありました。
 千可ちゃんのお母さんのお母さんは、お母さんが小学生の時に自殺しました。お母さんが小学校でイジメられ、その原因がおばあちゃんのテレビ出演にあったことに責任を感じたからです。
 実はお母さんのお父さんも失踪してました。お母さんは二親ともいなくなってしまったのです。仕方なくお母さんは父方の親戚に預けられました。別にそこでお母さんが継子扱いされたことはなかったのですが、居心地の悪さを感じ、中学卒業と同時に家を飛び出しました。しかし、15歳の少女に泊まる場所があるはずがありません。夜の街を歩いているうちに声をかけられ、お母さんは見知らぬ男に抱かれました。
 一度タガが外れると、あとは野となれ山となれです。お母さんは毎晩いろんな男に抱かれました。最初お母さんは嫌々抱かれてましたが、そのうちお母さんも気持ちよくなってしまい、一度に2人や3人の男に抱かれたこともありました。
 お母さんは当時も今も小柄です。顔も小さいし、肩幅も狭いし、胸もぺちゃんこです。ゆえに小学生の女の子に見えました。それがウリで男が集まって来たのです。ま、15~16の女の子と援助交際すること自体大問題だと思いますが。
 しかし、こんなことずーっとうまくいくはずがありません。お母さんは気づいたら妊娠してました。お母さんは心当たりのある男性にそれを訴えましたが、相手にされるはずがありません。仕方なく自分1人で子どもを産むことを決意したのです。そして女の子が産まれました。それが千可ちゃんです。お母さんの17回目の誕生日でした。
 それを機にお母さんが真面目になったかと思えば、まったくそうではなく、10日もしないうちに援助交際再開。ただ、必ずコンドームを使うようになりました。お母さんはいつしかオーラを見てその人の性格を計る能力を身に着けてました。コンドームを拒否するような男は、コンドームを着ける着けると言っておきながら土壇場までコンドームを装着せず、結局中出ししてしまいますが、そのような男は事前に拒否するようになったのです。
 お母さんの援助交際の相手に羽月という男がいました。11歳も年上の男性です。その男は何回もお母さんを買いました。お母さんもいつしかこの男に恋愛感情を抱くようになり、ついにゴールイン。千可ちゃんは9歳でやっと人並みの生活がおくれるようになりました。
 それから3年後、中学入学を控えた千可ちゃんにお母さんは正直に千可ちゃんの出生の秘密を教えました。それを聞いた千可ちゃんは、母親を恨むこともなく、顔さえ見たこともない実の父親を恨むこともしませんでした。ただ、自分の母親がハマってしまったセックスに興味をもってしまったのです。私も早くセックスしたい。男の人に抱かれたい…、
 そんな感情が14歳の初体験となりました。が、すぐにお母さんにそれがバレてしまい、千可ちゃんに往復ビンタ。挙句に初体験の相手を呪い殺してしまったのです。その日から千可ちゃんは引っ込み思案になってしまいました。でも、オカルト研究部がそんな千可ちゃんを元の明るい女の子に戻してくれたようです。

 年が明け、3学期となりました。他の部では3年生は2学期で退部しますが、オカルト研究部の浜崎部長はまだオカルト研究部にいます。浜崎さんは最後に一発功名を上げたい気分のようです。
 そんなとき、浜崎さんは気になる古雑誌を古本屋で見つけました。月刊ジオカルト。20年以上前に発行されたこの雑誌が20冊ほど束になって売ってたのです。浜崎さんはその雑誌を購入すると、翌日オカルト研究部の部室に持ち込みました。さっそく部員全員で回し読みです。と、城島さんが何か気になる記事を見つけたようです。
「山上静可の呪い、ついに死者100人突破。なんか、これ、すごい記事ですねぇ…」
 他の部員はその発言を聞いて一様に城島さんを見ました。と、まず福永さんがその本をのぞき込みました。
「山上静可の呪い。なに、それ?」
 その記事は今月のトピックスというページのトップに載ってました。1ページの1/3のスペースです。浜崎さんはその雑誌を手にすると、さっそくその記事を読みました。
「先月お伝えした皆川市X小学校で起きてる呪いですが、ついに死者が100人を超えました。あまりにもたくさんの連続不審死に警察も乗り出しましたが、その警官も交通事故で4人が死亡。小学校に通ってる児童や保護者は、さらに恐れおののいてます…」
 浜崎さんは顔を上げ、
「ねぇ、みんな、山上静可て知ってる?」
「いいえ」
「ぜんぜん」
 全員知らないようです。
「いったいなんなの、山上静可の呪いって?…。そういえば、先月お伝えしたって書いてあるな。1つ前の号を見れば…」
 浜崎さんはその雑誌の表紙を見ました。
「21年前の5月号…。
 ねぇ、21年前の4月号はないの?」
 さっそくみんなでその号を探しましたが、ありません。そればかりか、6月号以降も見当たらないのです。浜崎さんが5月号を再びめくると、さらに気になる記事がありました。
「小誌編集部の三浦志郎と川内洋二が永眠しました…。もしかしてこの雑誌の編集部も呪われてたんじゃ?…」
 浜崎さんがパソコンの前に座ると、さっそくこの雑誌を検索しました。すると、やはり21年前の5月号で廃刊になってました。
「やっぱりこの雑誌も呪われたんだ。なんて呪いなの?。この小学校でいったい何があったというの?。
 そうだ!」
 浜崎さんは今度はネット上で地図を開きました。
「皆川市てーところまではわかってるんだから、小学校を片っ端から当たれば…」
 と、浜崎さんのマウスを握る手がふいに止まりました。なんと町の1区画が丸ごと空いてる場所があったのです。
「なんなの、ここ?」
 浜崎さんは30年前の航空写真を呼び出しました。すると、なんとそこには小学校がありました。名前は皆川西部小学校。
「ここの空地はもともと小学校だったんだ。もしかしてX小学校はここ?」
 浜崎さんは振り返り、みんなを見ました。
「みんな、明日行く場所が見つかったわよ。朝8時に駅に集合!」

14帝王賞の写真

2014年06月26日 | 競馬写真
昨日は大井競馬場に行ってきました。昨日の大井競馬のメインレースは、Jpn1(G1)帝王賞でした。

 

 

今年の帝王賞はワンダーアキュートの勝利で終わりました。ワンダーアキュートと言えば、いつもG1で2・3着になってた馬。私は今度こそは勝つと思いいつも単勝を買ってましたが、昨日は別の馬の単勝を買ってました。こんなときは勝つんですよね。

帝王賞はここんとこ大井競馬場内が満員になってたのですが、昨日はスカスカ。競馬は人気がなくなってしまったのでしょうか?
帝王賞の顔ぶれは中央の6頭をのぞけば、その他大勢。南関東4競馬場の有力馬は出走してませんでした。これでは客にそっぽを向かれてしまいます。ちょっとはやる気を出して欲しいですね。

14/06/23付我がPOGの順位

2014年06月25日 | POG14-15
文中、◎はUMAJIN通常モードの指名馬、▲はUMAJIN一口馬主モードの指名馬、△はnetkeibaの指名馬、▼はJRA-VANの指名馬です。なお、競馬王はまだHPに表示されてないので、今は割愛します。

先週我がPOG指名馬は、◎△ポルトドートウィユと▲アールブリュットが新馬戦に出走。両馬とも1番人気。▲アールブリュットは見事1着でしたが、◎△ポルトドートウィユはちょっと足りなく、2着に終わりました。
未勝利戦に出走した▼ナムラマミーは3着。前回より順位が上がりました。

今週は▲イッツマインが新馬戦を、▼スマートアローが未勝利戦を予定してます。

現在の我がPOGの順位です。

UMAJIN通常モード(10頭指名可)980P/44位
①牡ポルトドートウィユ 父ディープインパクト 母ポルトフィーノ 栗東高野厩舎 サンデーレーシング
280P
②牡アヴニールマルシェ 父ディープインパクト 母ヴィートマルシェ 美浦藤沢厩舎 キャロットファーム
700P

UMAJIN一口馬主モード(10頭指名可)1,400P/26位
①牡アヴニールマルシェ 父ディープインパクト 母ヴィートマルシェ 美浦藤沢厩舎 キャロットファーム
700P
②牝アールブリュット 父Makfi 母イグジビットワン 美浦戸田厩舎 キャロットファーム
700P
③牝イッツマイン 父Medicean 母ミーⅡ 栗東安田厩舎 キャロットファーム

netkeiba(10頭指名可)300P/7635位
①牡ポルトドートウィユ 父ディープインパクト 母ポルトフィーノ 栗東高野厩舎 サンデーレーシング
290P
②牡エイシンシャーマン 父キングカメハメハ 母セントルイスガール 栗東坂口厩舎 栄進堂
10P

JRA-VAN(10頭指名可)3,100,000P/14711位
①牡スマートアロー 父ディープインパクト 母スマートフェアリー 栗東須貝厩舎 大川徹
1,100,000P
②牝ナムラマミー 父ディープインパクト 母ナムラミーティア 栗東目野厩舎 奈村信重
2,000,000P

まだ公式HPに表記がないのでここでも触れてませんが、競馬王で指名したポルトドートウィユは新馬戦2着でした。昨年度競馬王で指名した馬はすべて新馬戦で勝ってるので、久しぶりの新馬戦敗退となりました。

千可ちゃん改7

2014年06月24日 | 千可ちゃん改
 ここは現実世界、オカルト研究部の部室です。机に座ってる福永さんがいや~な顔で横を見てます。
「ねぇ、あなた、なんでここにいるの?」
 福永さんの視線の先には戸村くんが座ってます。
「入部届け、出しましたよ」
 その横に座ってる森口くんが苦笑いしてます。福永さんはきっとこう思ってるはずです。
「部長~、なんでこいつの入部、許可したのよ~?」
 と、ドアが開き、浜崎さんが入ってきました。
「あった!、ありましたよーっ!!」
 浜崎さんの手にはDVDのパッケージがあります。
「ほんとうに怖い心霊ビデオ第60巻。発売日にレンタルできたーっ!」
 福永さんと城島さんが目を輝かせました。
「やったーっ!!」
 浜崎さんは得意満面な顔をしました。
「レンタルてことでパッケージは持って来れなかったんだけど、みみずく神社も出てくるみたい」
 と、それを聞いた千可ちゃんが、ほんの一瞬嫌な顔をしました。

 再生開始。みみずく神社の話題は最初にありました。
「ここですか。オレのこと死ねって書いた絵馬があった神社は?」
「うん」
 戸村くんの質問に千可ちゃんが返答しました。戸村くんはさらに何か言いたいようでしたが、口ごもりました。
 ビデオのナレーターの説明だと、最近○○死ねと書かれた絵馬が奉納されてるので、神社が監視カメラを設置したところ、その翌日信じられない人影が映ったとのこと。いよいよそのシーンです。
 絵馬掛け全体を映してる監視カメラの映像。日は高いようです。と、いきなり半透明な人影が現われました。
「うわっ!。いきなり出た!」
 森口くんはびっくりです。
 人影は斜め後ろになってるので顔はわかりません。が、千可ちゃんはだれだかわかってます。そうです。これは幽体離脱した千可ちゃんです。千可ちゃんはあのとき、まさか監視カメラで監視されてるとは思ってもいませんでした。千可ちゃんはまずかったなあと思ってます。
 人影が絵馬掛けに手を伸ばし、1枚の絵馬を手にしました。人影がその手を伸ばすと、絵馬が突然パッと燃えました。これを見て一同は唖然としました。
「燃えた…」
「すごい心霊映像だ…」
 映像の中で人影がふっと消えました。引き続き、リプレイ。さらにスローによるリプレイ。これを見て福永さんがふと気付きました。
「あれ?。これ、羽月さん?」
「あは、まさかあ…」
 千可ちゃんは苦笑いでごまかしました。
 浜崎さんは映像を止めました。
「燃やされたのはきっとあの呪いの絵馬ね」
「オレのこと、死ねって書いた絵馬っすか?」
 実は戸村くんもこの人影が千可ちゃんだと気づいてます。戸村くんにもある意味ありがたくない映像のようです。

 6人はそのままDVDを見続けましたが、その後の盛り上がりは欠けたようです。
「あ~、やっぱり最初の映像が強烈だったなあ」
 浜崎さんはテレビを切り、こう言いました。それを聞いた城島さんが、
「部長、またあの神社に行って、取材しましょうよ」
「監視カメラもついたことだし、今から行ってもあまり意味がないんじゃないかな。
 それよりもさあ、私たちも心霊ビデオ、録ってみない?」
「ええ~」
 これにはみんなびっくりです。それに対し浜崎さんはビデオカメラを持ち、そのレンズの先を自分の額に当てました。
「こーやってレンズの先を額に当てて、RECボタンをオン。録画中ずーっと幽霊のことを想像するの。何か映っていたら成功よ」
 そんなわけで、みんなで順番にビデオを録ることにしました。まずは浜崎さん。額にビデオカメラを当て、REC。約2分間。次に福永さん。福永さんの次は城島さん。城島さんは、幽霊、映れ、映れと口にしながら撮影しました。
 その次は千可ちゃん。千可ちゃんは念写は試したことはないのですが、千可ちゃんが念写すれば絶対何か映ります。そんなわけで千可ちゃんはみんなとは逆に、何も映るなと念じながら撮影しました。千可ちゃんの次は森口くん。最後に戸村くんが撮影しました。
 撮影が終わると、ビデオカメラをテレビに接続し、再生。浜崎さんは何も映ってません。福永さんも城島さんも、問題の千可ちゃんも、何も映ってませんでした。森口くんも何も映ってませんでしたが、最後の戸村くんの映像には異常がありました。
 真っ暗な画面。が、何か白いものが見えてきました。どうやら人影らしいのですが、いまいち不鮮明です。しかし、RECを切る寸前、何か声らしき音がありました。浜崎さんはこの映像を見て歓喜してます。
「あ、あなた、すごいじゃない!!」
「ま、まあ…」
 戸村くんはちょっと照れながら返答しました。
「最後に何か声がした。部長、もう1回見てみましょうよ!」
 城島さんのその発言に浜崎さんが答えました。
「OK!」
 再び再生。たしかに何か声がしてますが、よくわかりません。
「もう1回再生!」
 浜崎さんは今度は音声をマックスにして再生しました。で、ついにわかりました。戸村死ね。こう言ってたのです。浜崎さんは唖然としました。
「あなた、どこまで恨まれてるの?」
「う~ん」
 戸村くんは顔に似合わず、頭を抱えてしまいました。
 浜崎さんはさっそくビデオからSDカードを抜き出し、それをみんなに見せました。
「みんな、これをほんとうに怖い心霊ビデオの制作委員会に送ってみるよ!」
 福永さんと城島さんの目が輝いてます。
「これは絶対採用されるはず!」
 一方千可ちゃんはそのデータを念写で潰そうと考えましたが、何分念写なんかしたことないもので、それは断念しました。
 このままオカルト研究部の部活はお開きとなりました。

「どこに行ったんだろ?」
 森口くんが何かを捜しながら廊下を小走りで移動してます。と、何かを見つけ、はっとして立ち止まりました。
「いた」
 森口くんが廊下を左に曲がろうとしたとき、千可ちゃんを発見しました。が、さらに曲がったら、そこには戸村くんもいました。千可ちゃんと戸村くんは仲良く話し合ってるようです。
「ああ…」
 森口くんは愕然としました。戸村くんは森口くんに正式に謝罪してます。森口くんはそれを受け入れてます。だから森口くんには何もわだかまりはないはずです。しかし、それでも森口くんにとって戸村くんは恐怖の存在です。その恐怖の存在が自分のお気に入りの女性と仲良くしゃべってるのです。
 森口くんになんとも言えない虚脱感が襲ってきました。そのまま森口くんは後ろに数歩下がり、逆方向に走り出しました。

 ところで千可ちゃんと戸村くんは、何を話し合ってたのでしょうか? ちょっと巻き戻してみましょう。まずは戸村くんの発言。
「あそこに彼女の生き霊がいたんですか?」
「ううん、いなかったよ。どうしてあんな映像が録れたのか、私もわかんない…。強いて言えば、あなたがあの娘の恨みを無意識でキャッチしてたのかも…」
「オレ、あの娘んとこに行って、謝罪してみますよ」
「ううん、それはやめといた方がいいよ。昨日彼女の夢の中に入ったけど、まだ傷が癒えてないみたい。今行ったら、絶対逆効果になるって」
「じゃ、どうしたら…」
 千可ちゃんは微笑みながら答えました。
「私に任しといて」

 ここは千可ちゃんの部屋です。パジャマ姿の千可ちゃんは、床に座り、ベッドを背もたれにしてコンパクトデジタルカメラをいじくってます。と、右手にコンデジを持ち、右手を思いっきり伸ばし、自分を撮影しました。次にコンデジの液晶画面で自分の姿を確認。SDカードを抜き取り、それを自分の掌に載せ、何かをつぶやきます。するとSDカードが淡い光りに包まれました。再びSDカードをコンデジに戻し、液晶画面で確認。と、急に千可ちゃんの顔が明るくなりました。
「あは、できた。なんだ、簡単じゃん。
 でも、ビデオカメラのデータはどうなんだろ…。ま、いっか」
 千可ちゃんはベッドに潜りました。
「おやすみ」
 千可ちゃんは深い眠りにつきました。しばらくすると、千可ちゃんの上に1つの人影が立ちました。幽体離脱した千可ちゃんです。千可ちゃんはニヤッと笑ってます。何か企んでるようです。

 ここは浜崎さんの豪邸、浜崎さんの部屋です。浜崎さんもベッドで深い眠りについてます。そこに幽体離脱した千可ちゃんがふわ~っと現われました。机の上に目をやると、SDカードがあります。例の映像を説明したと思われる便せんもあります。千可ちゃんはSDカードを掌に載せました。すると淡い光りがSDカードを包みました。
「これでよし」
 千可ちゃんはSDカードを元の机の上に戻しました。と,そのとき、千可ちゃんはふと何かを感じました。
「動いた?」
 ここは昨日千可ちゃんが会いに行った女の子の家です。たった今、例の女の子が自転車で走り出したところです。
 この光景を千可ちゃんは目をつぶって見てます。リモートビューです。と、千可ちゃんは目を開けました。
「いったいどこへ行くんだろ?」
 千可ちゃんの姿がふわ~っと消えました。

 ここは真夜中のみみずく神社です。絵馬掛けに向かって例の女の子が駆けてきました。しかし、淡い光りの人影が行く手を遮りました。幽体離脱した千可ちゃんです。
「どいて!」
「また呪いの絵馬を奉納する気なの?」
「あなたには関係ないでしょ!」
「まあ、関係ないけど…。
 ねぇ、丑の刻参りて知ってる?」
 女の子は黙ってしまいました。
「丑の刻参りしてるところを他人に見られたら、その呪いは丸ごと丑の刻参りをした人に跳ね返ってくるよ。私が見てる前で呪いの絵馬を奉納したら、呪いはすべてあなたに振りかかると思うけど、いいの?。
 おまけに…」
 千可ちゃんはある方向を指さしました。そこには神社の建物があり、その軒下に監視カメラがあります。
「あそこに監視カメラがある。私が見てなくったって、あの監視カメラでたくさんの人が監視してるけど、それでもいいの?」
「くっ…。これは丑の刻参りなんかじゃないわよ!」
「じゃあ、なんでこの時間に絵馬を奉納すんの?」
 女の子はキッとした視線で千可ちゃんを睨みました。そして振り返り、逃げるように駆け出しました。それを見て千可ちゃんはニヤッと笑いました。

 翌日の部室です。千可ちゃんがみんなに紙を1枚ずつ配ってます。福永さん、城島さんがこの紙片を読んでます。と、ここで福永さんがあることに気付きました。
「あれ、森口くんは?」
 そうです。今ここに森口くんの姿がありません。紙を配り終わった千可ちゃんが机に座りながら、
「授業には出てたんですけど…」
 浜崎さんが紙を持って説明し出しました。
「はい、これが昨日書いた心霊映像の説明文です。ふふ、5時間もかけて書いたんだ」
 城島さんが感嘆な声をあげました。
「いいんじゃないですか。これで十分ですよ」
「部長、送る前にもう1回あの映像を見ましょうよう!」
 その福永さんの発言に浜崎さんが答えました。
「OK!」
 浜崎さんは未封の封筒からSDカードを取り出し、カバーを取ってビデオカメラに装着。ビデオカメラのスイッチを押しました。が、このビデオカメラと専用コードでつながってるテレビに映像が出ません。データがないと警告が出るだけです。
「あ、あれ…」
 浜崎さんは焦ってます。いや、福永さんも城島さんも焦ってます。千可ちゃんは表向き焦ってる顔してますが、実は吹き出しそうになってるのを我慢してます。
 浜崎さんは今度はSDカードをコンピューターに挿入し、ディスプレイを凝視しました。
「データが1個もないって?…。どうして、どうして?」
 ここで戸村くんが口を開きました。
「あの~、オレの力って、期間限定なのかも…」
 これに福永さんが反応しました。
「んな、バカな!」
「いや、あるかも」
 浜崎さんは真顔でビデオカメラを戸村くんに手渡しました。
「ねぇ、昨日と同じことして」
「えぇ~…」
「ほんとうにあなたの力が期間限定なら、テレビに映像を映して、それを別のカメラで録るから!」
「わかりましたよ」
 戸村くんはちょっとあきれ顔です。が、部長の浜崎さんには逆らえません。仕方がないから、額にビデオカメラのレンズを密着させ、録画を開始しました。約2分後、録画停止。さっそく再生してみましたが、テレビには何も映ってません。浜崎さんはかなり悔しい顔をしてます。
「ん~…。
 もう1回やって!!」
 浜崎さんはまた戸村くんに録画させました。今度は5分。しかし、やはり何も映ってません。
「もう、どうして…。どうしてなのよーっ!!」
 結局このままオカルト研究部の部活はお開きとなりました。

キャロットと相性のいい種牡馬は?

2014年06月23日 | Weblog
昨日の書き込みでは「では、どの種牡馬の産駒がキャロットと相性がいいのでしょうか?」と結びましたが、実際に調べてみました。
対象となるのは、2010年以降重賞を勝ったキャロット馬の種牡馬。本当は2009年以前の種牡馬も調べましたが、そのころはすでに一昔らしく、種牡馬の名前もちょっと古いものばかりでした。2010年以降調べるのが正しいようです。

2010年以降キャロットは16頭の馬が重賞を制覇してます(地方競馬を除く)。もっとも多く名前が出てくる種牡馬は2頭。ディープインパクトとキングカメハメハ。4回名前が出てきます。今年ここまでのJRA種牡馬ランキング1位はディープインパクト、2位はキングカメハメハだから、これは当然の数字か。
3番目に名前が出てくる種牡馬はシンボリクリスエス。3回名前が出てきます。自分的にはディアデラバンデラでひどい目にあわされてるのであまりいい感情のない種牡馬ですが、3位でした。ただ、今年のJRA種牡馬ランキングでは5位なので、それぼと驚く数字ではないようです。
残る種牡馬名はすべて1回のみ。スペシャルウィーク・ジャングルポケット・ファルブラヴ・デュランダル・ゼンノロブロイ。
ハーツクライ・ダイワメジャー・ネオユニヴァース・ゴールドアリュール・クロフネ、そしてステイゴールドなどの名前はありませんでした。特にキャロット×ステイゴールドはいまだに1勝も挙げてません。ステイゴールドは今年すでに重賞4勝もしてます。やはりキャロット×ステイゴールド産駒は、POGでも新規募集でも避けた方が賢明なようです。

なお、キャロット馬は2010年以降、29回重賞を制覇してました。

14ユニコーンSの写真

2014年06月22日 | 競馬写真
今日は東京競馬場に行ってきました。今日の東京競馬のメインレースは、G3ユニコーンステークスでした。

 

競馬には絶対はありません。そんなこと、私だって重々承知してます。でも、今日はアジアエクスプレスで絶対だと思ってました。だから今日はアジアエクスプレスばかり撮影してました。でも、結果は…
なんなんでしょうねぇ、あの無気力競馬。もう燃え尽きてしまったのでしょうか? 興醒めしましたよ。

勝った馬はレッドアルヴィス。ゴールドアリュールの仔です。ダートはゴールドアリュールの仔の天下のようです。

先週日曜日は新馬戦でレオパルディナとアヴニールマルシェが勝ちました。両馬ともキャロット馬です。昨日の新馬戦ではアールブリュットが勝ちました。この馬もキャロット馬です。キャロット馬、絶好調です。今日の新馬戦にも2頭キャロット馬が出走してました。函館競馬のサフィロスと阪神競馬のアクセラレート。期待して見てましたが、残念ながら両馬とも勝てませんでした。
アクセラレートはステイゴールドの仔。ここ3・4年ステゴ産駒は調子がいいのですが、どうもキャロットとステゴ産駒の相性は悪いような気がします。では、どの種牡馬の産駒がキャロットと相性がいいのでしょうか? う~む、今度調べてみますか。

プライマリーコードが3着になりました

2014年06月21日 | Weblog
今日は函館9Rに我が一口愛馬プライマリーコードの出走がありました。しかし、その時間私は仕事のアポがありました。プライマリーコードの近走は芳しくなく、今回もあまり期待できないと判断し、私は仕事を優先することにしました。それでも我が一口愛馬です。複勝馬券を1000円買い、仕事に向かいました。
ちなみに、当馬は先週も出走してました。本当は三浦騎手が乗る予定だったのですが、騎乗停止になってしまい、新人騎手での出走となりました。で、6着。今回は三浦騎手にどうしても乗って欲しかったのか、連闘での出走となりました。

午後2時15分、函館9R出走の時刻、私はどうしても我慢できなくなり、仕事を中座。スマホのラジコで観戦。プライマリーコードは後ろから行くことが多いのですが、今日も後ろからのようでした。名前がなかなか呼ばれなかったのですが、最後追い込んできたようで、3着になってくれました。
仕事が終わり家に帰りレーシングビュアーで見たのですが、私は大外を通って追い込んだのと思ってたのですが、実際は最内を通っての追い込みでした。うまい騎手はちょっと違うようです。1000円の複勝馬券が3000円になってくれました。

最近プライマリーコードはちょっと頭打ちかなあと感じてましたが、これなら来年5月までに2勝目を挙げてくれそうです。