出題ミス その２

「国立大学法人」の個別学力試験（前期日程）が、この週末に迫ってきた。
毎年、出題ミスが話題になる。みんな、見つけ出そうと躍起になってる感じ。

今、あれこれ書いて変に勘ぐられてもいやなので、さしあたり、ここのところ気になってることを少しだけ。
たとえば、熱海高でも出題ミス　漢字書き取り、合否に影響なし　前期選抜こんな問題。

国語部分の書き取り問題「テイド」の答えが英語部分の問題文中に「程度」として使われる出題ミス

これって、ミスなのか？
「程度」なんて、どの教科・科目でも問題文で使いそうじゃないか。国語の問題作成者は、全部の問題の作成が終わってから、全文語彙リストをつくって、そこにない単語しか使っちゃいけないのか？

実際、英語の試験が先だったにしても、国語の試験中に見ることは出来ないだろうから、それじゃぁ、教科書に載ってる漢字は使うな、と言うような、おかしな話にならないか。

いや、この一件は馬鹿げている。もう少し現実的に、たとえば受験票や、問題冊子にある注意書きは、試験中に見ることが出来るし、古文や漢文の問題の中にあれば、カンニングにはならない。

ここまでで了解されるように、漢字書き取りの問題には、絶対に出せない文字がある。

　漢字・問題・読む・試験・注意・○○票・時間・鉛筆・筆記具……

さて、話は少しジャンプ。

国語力とは何か、が問われている。音読、書き取り、結構。
しかし、読解力、類推する力は、重要だ。

解ったかな？

私は、受験票に書かれている漢字を問題に出せばいいと思っているのだよ。
それで、その字が書けないヤツは、他がどんなに良くても、リテラシーに問題がある。
あそこにあったあの字じゃん、と気づくことが、生きたリテラシーじゃないのか。
そんな馬鹿な、と思って別の字を書く疑り深いヤツも居るかも知れないけれども。

たとえば、「えんがん警備隊」と言う書き取り問題が出たとしよう。「えん」が書けない。そのとき、「鉛筆」を思い出せる力が大事なんじゃないのかね。こんな事を書くと、「沿岸」も出せなくなるかね。

入試や、教室での勉学が、実生活とは全く別物のとして扱われている。そういう中で、こういう馬鹿げた揚げ足取りが続くと、本当に「国語力」はどうにかなってしまうと思うよ。