ライバルは島耕作?何も専務の奮闘記

ファミリービジネスを担う?ボンボン育ちの何も専務・・・ライバルであったはずの島耕作はとっくに社長->会長->相談役・・・

除染終了後の世界

2012年01月27日 | 中年の主張

『国が責任を持って推進する』と言っている“除染”。
この、除染に関する単純な疑問が一つある。

それは、国が「この地域の除染は完了しました」と宣言した後に、元々住んでいた住民が、果たして帰ってくるか否かということだ。

たとえどんなに愛着がある故郷とはいえ、

□広大な山林に舞い降りた放射性物質が、風雨等により、里に流れ込む危険性。
□生物濃縮により濃縮された放射性物質を、体内に取り込んでしまう可能性。
□「我々が正義である」という信念と執念により、除染完了地域を“総力取材”し、『こんなにもあった除染し忘れ箇所』といった記事を、鬼の首を取ったように書き連ねるであろう、マスコミの存在。
□そのマスコミに踊らされる、我々国民。
□心ない一部の国民が行うであろう、除染完了地域に住もうとする人々に対する『や~い、お前ら放射能に汚染されているから、あっち行け』と揶揄するような言われなき差別。
□放射性物質に対する耐性が少ない子供を抱える親は、まず戻らない・・・

等々により、仮に一部の人間が故郷に戻ったとしても、戻らない人間が多ければ、その地域の経済規模そのものが縮小(市場縮小→企業退出→雇用不安→故郷脱出→市場縮小→企業退出→雇用不安→故郷脱出・・・)してしまい、再建どころではなくなってしまう。

そのような結末が見えているにもかかわらず、一兆円以上もの予算を投入し除染を行うことが、果たしてFukushimaの人々にとって、そして国民にとって、幸せなことなのであろうか?

それでも除染を行うと言うことであれば、除染完了地域に、首都機能の一部を移転したり、東京電力の本社を移す等の振興策をとらなければ、除染完了地域の再生は、絵に描いた餅に終わってしまうだろう。

先を見据えた政策立案と、その遂行を願ってやまない・・・



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