「おにいちゃん」と呼びかけ、流暢な金沢弁で話す木村佳乃。これだけで、もう涙ボロボロとなりました。そういや、久しく妹としゃべっていない・・・
バブル期の清算をするために南の島へ出張に来ていた小野寺(上川)はプロペラ機のパイロット、レオと知り合う。3ヶ月後、レオが日本を訪れて、小野寺は故郷能登へのホテルを手配するのだが、彼は忽然と姿を消してしまう。レオは実は日本人であり、特攻隊として飛び立ったまま米軍の捕虜となり、脱走してサイパンへと流れ着き、そのまま現地人として平和に暮らしていたのだった。
「田舎」「能登」というキーワードによって、それまで日本人であることさえ忘れてしまっていたレオは、遠い祖国を思い出した。実家は能登の造り酒屋。戦死したものと思われ、葬式まで出していたので、もちろん自分の戸籍はない。名誉ある戦死を尊んだ時代だから、当然、生きて帰るのは“恥”とされる世の中だったのです。生き恥を晒すよりは死んだことにしてしまった方が家族にとっても最良だと思いこんでいたレオ。だけど、妹と会話することによって自分の人生を後悔しはじめる・・・特攻隊とは何だったのだろうか、戦争とは何だったのだろうか。
戦争という大きな悲劇の中で、故郷さえも捨てなければならなかった男をハリウッドでも活躍中のマコ・イワマツが好演。木村佳乃の金沢弁も最高でした(設定は能登なのですが、金沢弁だった!)。そして、『この世の外へクラブ進駐軍』でも効果的に使われていた「ダニーボーイ」が祖国の哀愁を漂わせ、家族愛を音楽によって表現していました。脚本が山田洋次なので安心して観ていられたのですが、監督が『千年の恋 ひかる源氏物語』の監督なので心配もしていました。ちょっとだけ上川隆也とその家族の演出に難アリで、全体の構成にも不満が残りましたけど、ラストの感動シーンのおかげで不満は吹き飛んでしまいました。
そして、南田洋子の老け具合にびっくり。「苦労させたな、おばあちゃん」(失礼!)と言いたくなるくらいの雰囲気でした。
★★★★・
《wowowにて》
バブル期の清算をするために南の島へ出張に来ていた小野寺(上川)はプロペラ機のパイロット、レオと知り合う。3ヶ月後、レオが日本を訪れて、小野寺は故郷能登へのホテルを手配するのだが、彼は忽然と姿を消してしまう。レオは実は日本人であり、特攻隊として飛び立ったまま米軍の捕虜となり、脱走してサイパンへと流れ着き、そのまま現地人として平和に暮らしていたのだった。
「田舎」「能登」というキーワードによって、それまで日本人であることさえ忘れてしまっていたレオは、遠い祖国を思い出した。実家は能登の造り酒屋。戦死したものと思われ、葬式まで出していたので、もちろん自分の戸籍はない。名誉ある戦死を尊んだ時代だから、当然、生きて帰るのは“恥”とされる世の中だったのです。生き恥を晒すよりは死んだことにしてしまった方が家族にとっても最良だと思いこんでいたレオ。だけど、妹と会話することによって自分の人生を後悔しはじめる・・・特攻隊とは何だったのだろうか、戦争とは何だったのだろうか。
戦争という大きな悲劇の中で、故郷さえも捨てなければならなかった男をハリウッドでも活躍中のマコ・イワマツが好演。木村佳乃の金沢弁も最高でした(設定は能登なのですが、金沢弁だった!)。そして、『この世の外へクラブ進駐軍』でも効果的に使われていた「ダニーボーイ」が祖国の哀愁を漂わせ、家族愛を音楽によって表現していました。脚本が山田洋次なので安心して観ていられたのですが、監督が『千年の恋 ひかる源氏物語』の監督なので心配もしていました。ちょっとだけ上川隆也とその家族の演出に難アリで、全体の構成にも不満が残りましたけど、ラストの感動シーンのおかげで不満は吹き飛んでしまいました。
そして、南田洋子の老け具合にびっくり。「苦労させたな、おばあちゃん」(失礼!)と言いたくなるくらいの雰囲気でした。
★★★★・
《wowowにて》
上川隆也さん&能登と言うことで、楽しみにしていた作品です。
地元のニュースで、よく見かける風景がドラマに出てくるのって、ちょっと嬉しいですね。
また遊びに来てください!
コメントありがとうございます。
能登の映像は千枚田と曽々木の海等々。
町並は門前あたりだったのかなぁ・・・(よくわかってない)
もう少し欲しいところだったでしょうか。
能登空港が出てこなかったので、県の力が及んでなかったのでしょうね。
でも マコ岩松が77~8歳の設定での”母”としたら95歳前後のはず・・・にしては若い・・などとくだらない事思って見ていました(笑;)
南田洋子さんは72歳。
最近観たのは『理由』だったと思いますけど、それにしても実年齢以上の役ですから、かなりすごい。
調べてみるとマコ岩松と同じ年齢なんですね・・・
日本人のアカデミー賞ノミネート俳優としてしっかり覚えておきたいです。
劇中の♪「ダニー・ボーイ」心にしみました。
戦争に行った息子を恋うる母の歌だったんですね。日本だったらさしずめ♪「岸壁の母」と言ったところでしょうか(ふるっ!)(笑)
今回のdramaWはとてもよかったと思います。
あれから、ネットでダニーボーイのmidiを置いてあるサイトへ何度も行っています。恥ずかしながら、この曲がこんなにいい曲だとは思いませんでした。
このドラマも映画公開される可能性があるのでしょうか。
もし公開されるのなら、確実に観に行きそうです。
♪「ロンドンデリーの歌」でもあるのですね。
そういえば『ブラス!』でも効果的に使われてました。病気の先生を励ますのに病室の階下からみんなで演奏するシーン…泣きましたね、あの時も。
アイルランドの人にとって大切な大切な曲なのでしょう。
dramaWはデジタルhi-visionで制作されていますので、公開も可能かと…。私も行きたいです。もっともっと大きな画面で観た~い!
『ブラス!』ですか・・・まだ観てないのです。
アイルランドって、民謡にしろ移民問題や独立問題など、映画の題材になりやすいんですね~
もし映画化されたら、迫力ある追加画面(特に特攻隊のシーンなど)もありそうですね。