純情きらり

　今週の『純情きらり』は全ての回で泣いてしまった。涙腺が弱くなってきているのかもしれないけれど、こりゃ、脚本家の仕事も大変だと思います。2時間くらいの映画と比較しても10分に1回は観客を泣かせなければならないんですからね～

　NHK朝の連ドラなんて、今まで通して観たことがなかった。せいぜい半分くらいだったのです。それも出勤する間際の慌しい時間の中でチラチラ盗み見る程度。今回の「純情きらり」は土曜日のまとめ見も含め、全てチェック済み。“連ドラ史上ワースト2の視聴率！”などと言われてもピンとこないのです。自分がこれだけハマっているのですから（笑）

　もちろん、最初は宮崎あおい目当て。「“崎”の字は正確には“大”じゃなくて“立”だよ」などと言えるほどのマニアックさも持ち合わせていませんけど、蒼井優と並んで期待の若手女優であると注目していたいだけのファンです（よーわからん）。ドラマはまだまだ始まったばかりなので多くは語れませんが、彼女が口を“へ”の字に曲げたり、自然に瞳が蠕動して涙が溢れ出てくる表情はなかなか真似できるものではありません。最初のうちは脳内にこびり付いた「会いたい、会いたい、今すぐ会いたい」という台詞に邪魔されて「NANA」まで思い出してしまったのですが、その「NANA」の続編にも登場しないという噂もあることですし、宮崎あおいを堪能するにはタイムリーなドラマなのです。そのほか、長女の寺島しのぶ、次女の井川遥、おばさんの室井滋といった豪華女優陣に加え、劇団ひとりが頑張っています。

　そして、戦前の日本が舞台でありながら、父源一郎（三浦友和）の影響でJAZZやクラッシック音楽に興味を抱き音楽大学を目指すという、きな臭い世の中の中にあっても自由を尊重する主人公桜子（宮崎）にハマってしまったことも理由の一つ。女学校では滝廉太郎の「春」をJAZZアレンジして合唱するなどといった快挙にも溜飲が下がり、音楽家を目指す桜子のために家族が支えあっていく過程に感動してしまうのです。また、友人による反戦メッセージなどのエピソードにも心打たれ、今後の展開として太平洋戦争が始まってしまうことへの不安と期待によって一層クギヅケにさせられるのです。あー、楽しみ。

　「よーし、じゃ、来週から観ることにするよ」と奮起される方のために今までのあらすじを書きたいところなのですが、5月3日に今までのダイジェスト版が放映されるようなのでそちらをご覧ください。

・公式サイト

（追記）
ピアノを弾くカットはドラマや映画では普通本人じゃないと思いつつ、手に注目してしまいがち。ハノン（？）の練習中に手がアップになるのですが、右手の薬指の付け根の辺りにホクロを発見しました！今後の手タレも同じ人になるかどうか、注目です（って・・）
今週はショパン、ブラームス、「セントルイス・ブルース・マーチ」