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ワンダー 君は太陽

2018-07-17 22:25:00 | 映画2018
 「トム少佐、応答せよ」・・・曲は使われてないのに、なぜだかデヴィッド・ボウイの“スペース・オデッセイ”のメロディを思い出してしまいました。

 顔に障害を持って生まれ、27回の手術を受けながらも傷痕が残っている少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)。父(オーウェン・ウィルソン)と母(ジュリア・ロバーツ)の深い愛情によって10歳になるまで自宅学習を続けていたが、5年生から学校に通わせることを決意した家族。少年オギーや姉ヴィア(イザベラ・ヴィドヴィッチ)、さらに同級生のジャックウィル(ノア・ジュープ)、ヴィアの友人ミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)らの名前が章立てであるかのように映し出されるが、それぞれの心情描写はごくわずか。しかし、この4人の心の変化が物語に重要な効果を与えているのです。

 偏見とイジメ、さらにはモンスターペアレンツの問題など、日本人にウケるメッセージもあったりして、最後には涙してしまうほどの心温かい物語でした。「顔は直せないかもしれないけど、心は変えることはできる」とか、「顔は見ているうちに慣れてくる」とか、当たり前のことだけど、人間顔じゃない!と改めまして気付かせてくれる。そしてオギーとジャックの一旦壊れかけた友情も復活する経緯や、ヴィアとミランダの疎遠になっていた友情も復活するなど、見どころは満載だったように思います。最も印象に残るのはミランダが久しぶりにオギーにかけた電話口での「トム少佐!」でしたけどね・・・というのも、オギー少年の夢が宇宙飛行士になることであり、人前に出るときには必ず宇宙服のヘルメットを被っていたり、スターウォーズ好きのために妄想でチューバッカが何度も登場したりしたためです。因みに息子のsonと太陽のsunの発音が同じだということも勉強になります・・・

 もう一つ印象に残るエピソード、オギーが「クリスマスよりハロウィーンが好き」だということを告白するシーン。顔を隠して他の子供たちと同じ立場になれることが、家族の愛を感じるクリスマスより自分を解放できるんですよね。逆にちょっとだけ物足りなかったのが同級生の黒人の女の子サマー。あのクラスは黒人の先生が担任だったけど、生徒の中で他の黒人の子はいたんだっけ?と、そのためにオギーに近づいたのかなどと、考える余地を与えてくれませんでした。

 映画鑑賞会では『オズの魔法使い』が上映されましたが、これが『エレファントマン』だったらどうしようかとドキドキしてしまいました。因みにテレビに映し出された映画は『ダーティ・ダンシング』。


★★★★・

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (mig)
2018-08-23 13:44:36
こんにちは。
今年の1、2、3位どれかにするのは決定なほどのお気に入りで2度見ました♪
キャストも最高です。
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Re:ワンダー (kossy)
2018-10-29 13:59:23
忘れられない映画になりそうですね!
やっぱりフィクションってのがいいのかな~
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