ポテト君ママと、ポテト君の、コタロウの体のことをお話しする。
ポテト君はお目目が見えなくなっちゃったけど、
18歳でもお散歩して食欲もあってすごいね。えらいね。
この辺りの子もみんなシニアになってきているから
体調の変化もいろいろ出てきますよね、言ったら
先日もミニチュアダックスの子がお空に・・・とポテト君ママが。
いくつくらいの子だったんですかと聞いたら
コタロウちゃんと同じくらいじゃなかったかしら、って。
まさか・・・。
「知ってる?花子ちゃん」」とポテト君ママから名前が出て体の力が抜けた。
ついこの間花子ちゃんとママにお会いしたのよ。
ポテト君とママと別れてコタロウと歩き出してから涙がぶわっと出てきた。
コタロウが立ち止まって丹念に匂い嗅ぎをしている。
この前、花子ちゃんとママとこの場所で会ったのだ。
その日のこと 佳き日
たった10日前よ。あれがお別れになるなんて思いもしなかった。
コタロウが挨拶されても初めて逃げなかったワンちゃん。
私が勤めていた頃、旦那様をお見送りにきた花子ちゃんとママと
早朝の広場で会ったのが最初だった。
優しいパパママに大切にされて、穏やかで人気者だった花子ちゃん。
仲良し、まではなれなかったけど、コタロウがワンちゃん達に混ざる
きっかけになってくれたのも花子ちゃんとママだった。
パパが押すカートに箱乗りしてワンワンッ!と鳴きながらお散歩していて
姿が見えなくても「あぁ、花子ちゃんがパパママとお散歩してるなぁ」
と思ったものだ。
今日は会えるかなぁって楽しみにコタロウと散歩に行ったものだ。
泣きながらスパに向かう横断歩道を渡ったところで
「コタロウちゃん!」って声がした。
振り返ったら花子ちゃんママだった。
花子ちゃんママが駆けてきて「コタロウちゃん触らせて~」って
コタロウをワチャワチャっと撫でてくれてコタロウは嬉しそうに甘えてた。
花子ちゃんのこと、お聞きしましたって言ったら
「話しが早いなぁみんな」ってニコニコしてた。
花子ちゃんママがニコニコしているから、私が泣いてちゃいけない気がして
気づかれないように涙をこらえた。
最期は一緒にいられましたか、とお聞きしたら
パパママが一緒の時に、穏やかな最期だったと教えてくれてホッとした。
「金曜にね。やっと先日、先生にご挨拶してきたの」
花子ちゃんママが穏やかな表情でお話しするのを見て、
花子ちゃんとの時間、大切に送って、
花子ちゃんもパパママが十分に心の準備ができるまでがんばって、
パパママと花子ちゃんの時間がゴールを迎えたのかなぁと思った。
私も花子ちゃんママのように穏やかな心になれるだろうか。
花子ちゃんママとお別れして、ショップのお姉さんに遊んでもらう。
コタロウにとっては、いつもと変わらない、それどころか
ポテト君ママに花子ちゃんママにショップのお姉さんにも遊んでもらって
いつも以上に楽しいお散歩になったね。
機嫌よく散歩から戻ったコタロウ、帰ると鼻血水が出てくる。
夜ご飯後も、寝室ベッドでおすわりしてた。
誰かが笑って幸せに送った今日は
誰かが泣いてつらい気持ちで送った今日だ
私は私とコタロウの今日を私たちらしく生きていこう
みんなの明日が幸せでありますように
花子ちゃん ありがとうね
大好きだったよ。
身体も軽くなって、今は雲に乗ってパパママを見てるね。
コタロウのこともちょっとだけ見守っててね。
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