しまぬきを温めて 丹波布を織る

丹波の山奥、昔々の織物を温め(おさらいするの意味)ていきたいおばちゃんの織り物語

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千切り巻き終わりました。

2012年01月24日 20時56分00秒 | 織り
 布、織物の基本は縦糸に横の糸を上下上下と
 交互に入れていったものです。

 千切り巻きは長ーーい縦糸(今回は15㍍)を千切り箱に
 ぐるぐる巻いて、織機にあげる作業です。

 丹波布ではこんな物を使って千切り巻きをします


 これは、整経台からおろし、仮筬(おさ)通しをした15㍍の糸の束です。

 あまり、美しくはないですが・・・

 ドラムの方に束を巻き付けて

 3㍍手前のリボンを金棒に変えて

 ジャッキのこちら側、座布団に座って  
 千切り巻き開始です。

 最初は竹を割って作った物を入れながらジャッキで巻き取っていきます。
 少しでもなめらかに丸く巻く工夫なんだと思います

 手前が筬で、向こう側にアゼ棒があります。
 アゼ(他の織物では綾というところもあります)返しという作業をして、

 アゼが手前に、筬がむこうになりました。

 その後は新聞紙を間に敷きながら、
 ひたすら丁寧にジャッキで巻き取ります。

 その昔は手で巻き取っていたようで、一度康子先生に
 見せていただきましたが、私は3㍍の試織でしかしたことはありません

 15㍍の束の先が見えてきました。
 私は、焦りたくなる気持ちを抑え、
 「櫛の音を聞く、筬の音を聞く、糸の音を聞く」と
 唱えます。それぞれの音に濁点音がしなくなるまで丁寧に梳かしそろえて
 
 千切り巻き 終わりました。

 こちら側が、織りはじめになります。


 次は、綜絖(そうこうと読みます、もじりと言う人もいます)通しです。