しまぬきを温めて 丹波布を織る

丹波の山奥、昔々の織物を温め(おさらいするの意味)ていきたいおばちゃんの織り物語

人気ブログランキング


人気ブログランキングへ

つい、長い時間座ってしまいます

2012年02月07日 21時52分31秒 | 織り
たんば布の場合、緯糸を巻く管は篠竹を使います。
出来れば12月の間に切ってきた方が虫が入らないと聞きました。
篠竹は、少し短くしておき、湯の中で炊きます。これも、虫が入らないように。
6,7センチくらい・・自分の杼(ひ)に合わせて切り、
きれいにヤスリをかけて使います。

私は木綿の糸は自分で作った竹のものを使い、
つまみ糸(絹糸・中央の白い糸)には購入した木の管を使っています。



今回、縦糸の茶と同じ糸を使うつもりだったのが、
織ってみると、くらくて濁った感じになったので、
急遽、染め直しました。

下が緯糸に染めたもの。
これで、私好みの色に織れそうです。

染め直したかいがあったというもの。
(出来れば、染めて3ヶ月くらい経って、色が落ち着いた方がいいといいますが)


いいんじゃないでしょか、気に入ってます。

織機の前に座っていると、つい、時間が経ってしまって、
腕が・・、足が・・、
とうとう今日は、腕が動かず、仕事になりませんでした!

丹波布は民芸品です。

2012年02月05日 11時12分08秒 | 文献
丹波布で検索してみると、多くに、民芸運動の先駆者「柳宗悦」氏によって見いだされたと書いてあります。
民芸・・私は兵庫民藝協会の(名ばかりではありますが)会員ですが、
民芸の心をもうひとつ理解している感じがしませんでした。
何時、購入したのか、頂いたのか、こんな本が見つかり、
読んでみることにしました。



柳宗悦 著 『民芸の趣旨』日本民芸協会発行です。

一、民芸の語義 では、民芸の性質として、第一は実用品であること、第二は普通品であること、しかしながら用途を誠実に考えた健全なものでなければならない。自然なもの、素直なもの、簡素なもの、安全なもの、が特色だと書かれていました。

私の織っている布はこれに当たるだろうか・・
みょうにブランド意識を持ちすぎていないだろうか・・・
今回の織機の上の布についていえば・・・・ちょっと懲りすぎ・・・
それでも、木綿と絹と栗の皮、藍だけが、素材。単に平織り。
ただ、今の時代には高価であることは確か!
それは、我々が織るにはそれだけの手間と時間がかかっているということ。
織りだけでは、とうてい食べていけない。
それが、良いものなのに、普通品ではなくなってしまった理由?

小さな、手作りの 私のいつも使っている「小物」達
7年も使っているのに、十分!



反物では普通品になり得ないのかなあ?
小物なら、普通品になるのかなあ?

疑問がふつふつわいてくる 一、民芸の語義 読後感でした。

織りに入っちゃいました

2012年02月01日 21時35分23秒 | 織り

 綜こう通しが終わり、

 本筬(おさ)通しを済ませ、

 織機に糸をセットして

 糸端を巻き取り用の 手ぬぐいに結び



 試し織りをしていて、どーも気になる・・



 どこかで、見た柄だなあ。

 お友達のフクちゃんのだったっけ?



 どこかの展示会で見たのかな?

 ま、いいや、「人間誰しも先人のしたことのおさらい、

 自分の考えなんてあるはずがない。」と

 絵本講師養成講座でも教わった。

 けど、気になって、そこら中の染色関係の本をのぞく。

 ひえーー!これだよ!



 なに!?よく似ているじゃないの!



 郡上紬の大家、宗広力三氏 の作品に・・・・

 ひえーー!気にいってたんだなあ!

 私の潜在記憶の良さに驚くやら、感心するやら、がっかりするやら。

 全ておさらいと言ってる割には気になっちゃって・・

 

 そうこうしてる時に織機のゆがみに気がつき

 なおして貰うやら、

 いろいろ、ありそうな織りに入っちゃいました。