ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

万能ではないけれど、役に立つ

2017年03月18日 | ●日々雑感

 

新聞で、報道ステーションの富川さんの記事を読みました。

 

富川悠太さんは、災害などの現場の取材を重ねる中で、

自身が人々の「力になれていない」と落ち込んでいく。

そんな富川さんを見て、古館さんが、

「力になるなんて、考えなくていい。役に立てればいいんだ」

と言った。

その言葉に、富川さんの気持ちが楽になった、というお話です。

 

(記事はこちら→ http://www.asahi.com/articles/DA3S12845174.html)

 

 

これを読んで、以前、夫が亡くなって

たくさんの「なぜ?」を消化しきれずにいた私に、

ある方が言った言葉を思い出しました。

 

「そんなことを考えるなんて、おこがましいですよ」

 

ある意味、とても辛辣な言葉にも聞こえますが、

その言葉には深い愛がありました。

 

この言葉は、

人の生き死には神様が決めるもので、あなたがどうこうできるものじゃない。

人間の分際で、おこがましい。

つまり、あなたが悩むことじゃない。

そんな意味です。

 

その言葉に、私はとても救われました。

富川さんの気持ちがわかります。

 

 

 

また、この富川さんの話は、

身近で報道関係者の話をよく見聞きし、

いつもどこかで、メディアってなんだろう? と考えている私に、

ちょっとした答えをくれました。

 

メディアというのは、医者ではありません。

だから、患者を直接治するわけではない。

言ってみれば医者(という、現場の問題解決に当たる人)が、

患者の容体(社会問題など)を正しく判断し、

その容体の快復に向けた手術や処方箋を書けるようにするために、

大切な情報を届ける。

そんな役目をになっているのが、メディアではないかな、と思います。

だから、医者になろうとしなくていい。

でも、医者が的確な判断をできるようになるために、

よい情報をたくさん発信していく。

その情報の質を高めていくことこそが、大切なんじゃないかな、と。

 

「医者」とは、時に専門家であり、そして多くの場合は、私たち市民です。

 

富川さんがそうであるように、

メディアに携わる人たちは、大変な思いをしている人たちの力になりたい、

世の中がよい方向に進むよう、自分を使っていきたい、

そういう姿勢でいてほしいとは思います。

けれど、人は誰しも万能ではありません。

大きな意味では大河の一滴。

 

それでも、「涓滴(けんてき)岩を穿(うが)つ 」という言葉もあります。

 

だから・・・

万能感は持たず、されど、役に立てる力を信じ、それを愚直に使っていく。

そんな思いが大事なのかも。

 

これは別にメディアでなくても、

どんな仕事についても言えることではないかな、

そんなことを思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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