久しぶりに、ロジカル・シンキングに関する本を
読んでいます。
コンサルタントの人が書いたもので、
数ある論理思考のフレームワークから
これだけあれば十分、という、
エッセンス的なものを選んで紹介してくれています。
ほとんど知識として知ってはいたものなのですが、
今回、読んでいて、
ロジカルな思考法って、
意外と普段の日常にも気軽にいかせるんだ、
ということに気づき、
所々でとても深くうなずくことがありました。
たとえば、「仮説思考」について。
著者は、何かの問題を考えていく上では
仮説思考を使うことの重要性を説いています。
精確なデータに固執せず、
ともかくも、仮の推理を立ててみることが大切というのです。
そして、
「重要なことは最初に立てた仮説の精度ではなく
『仮説→検証→修正』のサイクルを
いかに早く回すことができるか」
だと言っています。
「仮説は間違っていていい」といいます。
その代わり、事実と推測が違った場合、
すぐに修正する、のです。
頭をガンと殴られた思いでした。
これは、私流の翻訳をすると、こういうことです。
考えても答えのわからない時には、
とりあえず、これじゃないか、と思うことをやってみる。
やってみると、違ったとか、これでよかった、
ということがわかる。
違ったら、別のやり方、あるいは別の方向性で、
またやってみる。
それを繰り返すうちに、本当に望む所に到達するよ、
ということです。
たとえば、100枚のカードの中に
1枚の「あたり」カードがあるとしたら、
どれが「あたり」か、うんうん考えてないで、
とりあえず、これと思う1枚を決めて、めくってみる。
めくってみてはずれだったら、
次の1枚をめくる。
そっちの方が、早く「あたり」カードに
出会うことは、当然ですよね。
だって、透視能力でもない限り、
あたりの1枚はわからないんですから。
なのに、考えても仕方のないことを考えて、
無駄に時間を使っていることって、
私の場合は多いなあ、と思います。
「仮説思考」。
もっと使っていけると、
ごきげんになれる確率も高まる気がしました。