ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

「ほしい」と「くれない」(1)

2013年03月07日 | ●セルフコーチング


昨日、

「~してくれないから*&$#」

という言葉を聞いて、思いました。

「この人は、~してほしいと思っているんだ」―――と。


考えてみると
「~してくれない」の主語は「あなた」。
「~してほしい」の主語は「私」。




たとえば、
同じ「あなたが片づけをしていない」
ということを言っているようでも

「あなたが片づけをしてくれない」
「あなたに片づけをしてほしい」

の二つは、
実は全然違うなあ、って思います。



本当は、自分が~をしてほしいということなのに、
人はよく(もちろん、私も…)、
「あなた」を主語にして話をしています。


なぜなのでしょう?





それはたぶん、
「部屋が片づかないのはあなたのせい。
 (私のせいではなく)。」
っていうことにしたいからなんでしょうね。


私も思い当たります。
「片付けてほしい」とリクエストする場合は、
部屋をきれいにする責任者は「私」になってしまうし、
リクエストして拒否されても面倒だし……
と思ってしまう自分に。



よく考えると、
事実としては、こういうことだと思います。

1)あなたは、片付けをしていない

2)私が、あなたに、「片づけをしてほしい」と思う

3)私は、あなたに、「片づけをしてほしい」と伝える

4)あなたは、片づけをする/しない


部屋を片付けたいのは「私」。
片づけを頼まれて、片付けるかどうか、
決めるのは「あなた」。




でも、「~してくれない」という言葉を使う場合は、
物事はこんなふうに考えられているのだと思います。

1)私は、
 「あなたが片づけをすべき/するはずだ」
  と思い込んでいる

2)私は、
 「あなたが片づけをすべき/するはずなのに、
  やっていない」
  と思い、腹立たしく思う/残念に思う

3)私は、片づけをしていないあなたに
  「あなたが片づけをしてくれないから、
   部屋がきれいにならない」
  などと文句を言う

4)あなたは、片づけをする/しない


あなたは片づけをするべきである。
なぜなら、
あなたが部屋を片付けるべきだ/はずだと、
私が思っているから。






書いてみて、私自身も再確認しましたが、
後者は、すべて「私」の頭の中の出来事ですね。

「私」と「あなた」のコミュニケーションがない
ということが、わかります。

しかも、まず「あなたは~すべき」という
「私」の思い込みありき
です。



こんな頭の人に
「あなたが片付けてくれないから・・・・」
と言われても、
言われる方は「はいっ!?」って感じかもしれませんね。


もしかすると、言われた人は、
「この番組を見終わったら、片づけでもしようかな」
と思っていたかもしれないし、
次の日曜日には大掃除をするぞ、と
決めていたかもしれません。

あるいは、そもそも
その部屋を、片づけの必要な状態だと
考えていなかったかもしれませんし、
散らかっているものをよく見たら
ほとんどが相手のものなので、
片づけは相手がするものだと
思っていたのかもしれません。



いずれにしろ、そこに「良い、悪い」
というものは存在していません。
認識の違いがあるだけ。




けれど、「~してくれない」には、
どうしても「~してくれないのが悪い/いけない」
というジャッジがくっついている気がします。



こういうとき、
どうするのがいいのでしょうか?


ともかくも
片付けてほしいと思うなら
「私は、あなたに、片付けてほしいと思っている」
という
「事実」を、伝えること
が必要なのかもしれません。


そのためには、まず、
自分がそう思っているという「事実」に気づく
必要もありそうですね。


片付けたいと思っているのは「私」。
あなたに片付けてほしい、と思っているのも「私」。
それを、受け止めること。

そして、相手に伝える、あるいはお願いする。



相手がそれを受け容れて、
「やる」か「やらない」か、
それは相手が決めること

っていうのも
忘れちゃいけないですね、きっと。













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