小峰から誘われて3年生で野球を始めた
僕は吉田を誘って3人で通った
色々あったけど9年間も白球を追いかけた
盆踊り大会でペンダントをもらった
ハートのかけたやつ 私とあわせてハートって
なんだかしょっぱくて 恥ずかしい恋
イモと一緒にいつも遊んだ団地の中
ローラースケート コマオニ ナマエヨビン
野球と凧揚げ、虫取に たまにはケンカもして
いつも大和川に沈む夕日を浴びてた
中学生の入学式が終わって初めての教室
なんだかわからなかったけれど
すべての窓ガラスが割られてなかった
どんどん変わっていく環境と友達の変化に
驚き 自分達の居場所を見つけても
どんどん押し流されそうになっていく自分
校庭には原チャリの音が鳴り響いている
シンナー タバコ 長ランにボンタンで
ハイウェイスト ゾウリに白くて細いベルト
校庭の壁を越えて 悪い人に会わないように
背の高い女の子に追いかけ回されていつも
逃げて逃げて それでも好きな子はいつも
振り向いてはくれないし 心は病んでくる
何か悪い人の標的になったみたいだ
めんどくさい このまま消えたいと何度も
何度も思ったけど 拳は自然と振り下ろされた
誰が一番 強いとか 勝手に順位が決められて
結局は答えもないまま 時間が過ぎて
金魚の糞みたいに誰かとつるみたくはないし
やっぱり自分は自分でいたいと思ってる
今日も新日鉄の上の空は真っ赤に染まってる
明日のためにトレーニングを繰り返す
みんなあの時は悪い人もいい人も野球が好き
野球だけは敵なしで ちょっとしたヒーロー
悪い人に授業中に呼び出されて キャッチボール
カツアゲは免除で 弁当も食べられたことない
シンナーの匂い 煙草の煙 原チャリの爆音
毎日誰かと誰かのケンカに歓声と悲鳴があがり
無力な大人たちにはなりたくないと誓う
また信じれるのも自分だけなんだと 歩き出す
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます