追憶に耽る老人たち

2024-08-04 17:00:00 | 日記
私は現在69歳です。私達の世代は「過去を懐かしんではいけない。未来に向かって生きろ」のような教育を受けてきたように思います。
しかし現在はかなり違ってきたような気がします。「思い出作り」「いい思い出を作ろう」「お金は物より経験に使おう」などの言葉が目につくようになりました。
過去の常識が覆されることはこの年になると多くなります。「足を鍛えるため兎跳び」「運動中は水を飲むな」は常識中の常識でした。今やったら責任問題です。膝が痛くて苦しんでいる老人が大勢います。もしかすると「兎跳び」も原因の一つかも知れません。「水分補給」など生命に関わる大問題です。
「思い出を大事にする」ことの大切さは最近の心理学や脳科学の研究で「精神的な健康」「幸福感」に有益であるとの結果が示されています。
例えば
1.ノスタルジア(過去の思い出を懐かしむこと)は、個人の幸福感を高めるとされています。自己肯定感を高め、現状への満足感を向上させる要因となります
2.ストレスの軽減 過去のポジティブな思い出を振り返ることによりストレスに対する苦痛を和らげる効果があるとされています
3.アイデンティティの確立 自分の歴史を振り返ることにより自己理解が深まり人生の目的感や意味を見出すことができる
4.社会的繋がり 思い出を共有することで他者との繋がりが深まります。
思い出はむしろ人生の大事な宝といえます。