[延命治療]なぜ本人の意思は無視される

2024-08-13 17:00:00 | 日記
私の周りでは「病院でチューブだらけの生活なんて絶対に嫌だ」「胃瘻(いろう)までして生きたくない」と仰る方は多いです。「延命治療しても長く生きたい」と言われる方とお会いした経験はありません。
しかし「絶対に嫌だといっても結局は延命治療させられる」との諦めの言葉が続きます。
私も「絶対に延命治療は嫌だ」と繰り返し繰り返し家族に訴えています。心の底からそう思っています。
私の父は40年前に癌で亡くなりました。病院に行った時は既に手遅れな状態でした。せめて苦しまないようにと病院にお願いしましたが今迄温和だった担当医の態度が豹変し「治療をしなかったら直ぐに亡くなる(何バカなこと言ってるんだ)」「治療望まないのなら責任取れない(直ぐに出ていってくれ)」と強く言われました。もう患者には選択肢はありませんでした。
延命治療の一つ、胃瘻(いろう)とは栄養が取れなくなった患者に対し胃に直接食べ物や薬を送る施術です。家庭で胃瘻を受けている「寝たっきり老人」も珍しくありません。誰かが賛成すれば強硬に反対できません。命の問題ですから。胃瘻してまで延命を図るのは、先進国では日本だけだ言われています。「考え方の違い」「生活習慣の違い」だそうです。こんなに「延命治療は嫌だ」「胃瘻(いろう)は嫌だ」という人が多いのにとても不思議です。