手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

手話通訳者の責任ある態度?

2016-03-17 05:54:30 | 手話
かつて、地元の手話通訳者派遣制度が発足した当時は、派遣者が通訳者に最初に電話する時に、①日時、②内容の2点を伝えていた。しかし、やがて、日時だけになった。下記の経緯による。

派遣者「○月○日午前10時から、市民病院で通訳をお願いしたいのですが」
通訳者「え・・・病院? 私はまだ経験も浅く、技術不足なので、お断りします」
派遣者「はあ・・・そうですか・・・」

手話通訳者の責任は重い。
行き先が病院なら、通訳ミスが命に関わることもあり得る。
上記の通訳者の態度は「責任ある態度」と言えるかもしれない。
しかし、派遣者が一つ一つの通訳案件について、手話通訳者を決めるのに非常に時間がかかるようになってしまった。
病院に限らず、「講演会は嫌」とか「あの通訳者と一緒は嫌」とか、通訳者のわがままが目に余るようになった。
その結果、派遣者は、
「このままでは手話通訳者派遣制度の運用に重大な支障が出る」
と判断し、手話通訳者に内容を伝えるのは、当該通訳を引き受けることを手話通訳者が明言してから、という運用ルールになった。