「ポピー」ポピーと呼ばれる園芸種の花!春の花の種類は豊富!
ポピーという花の名前がわかりずらいです。
ケシ科の植物をポピーというかと言うと、そうでもない。
ポピーはケシ科の植物で、23属200種が世界に分布しています。
中にはモルヒネが採れる種もありますが、園芸種としては
シャーレイポピー(ヒナゲシ、グビジンソウ)
アイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)
オリエンタルポピー(オニゲシ)
カリフォルニアポピー(ハナビシソウ)の基本4種があります。
一般的にポピーと言うと、アイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)
を指します。 シベリア原産で一部は北アメリカの北極圏にあります。
ケシの中では、最も広く栽培されています。鮮やかな色の花を咲かせ、
花色は赤、オレンジ、ピンク、白、黄色と豊富です。
一日で散ってしまう他のケシと違って、数日間咲いています。
品種改良がなされ、多くの品種が生み出されたからでしょう。
現在は、和名のシベリアヒナゲシは、ほとんど使われていません。
また、アイスランド共和国とは、まったく関係もありません。
どうして名前が付いたのでしょう。
オニゲシ
日本で帰化植物として自生しているポピーは、
ナガミヒナゲシと呼ばれているシャーレイポピーです。
アヘンの原料が含まれておらず、栽培が規制されていません。
1961年に輸入穀物などに紛れて東京都世田谷区で、
初めて確認されたそうです。2011年には農地への植栽も認められ、
各地で大規模なポピー畑が見られます。
日本にはコマクサ、タケニグサ、クサノオウ、ヤマブキソウ、
リシリヒナゲシなどが自生し、オニゲシ、ナガミヒナゲシ、
アツミゲシなどが帰化していて、ケマンソウは園芸植物として、
人気があります。
またヒマラヤのメコノプシス(Meconopsis)の、
青いケシや黄色いケシも人気があります。
知れば知るほど、ややっこしいですね。
ヒマラヤの黄色いケシ
- 別名
- 特色 麻薬の原料でなく園芸種
- 科 ケシ科
- 原産 ヨーロッパ、アメリカ、シベリア
- 花期 5~6月
オニゲシの仲間
いかがでしたか?
一般的なポピーのアイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)が、
見られるようになったのは、花壇や植物園です。
シャーレイポピー(ヒナゲシ、グビジンソウ)が、
見られるようになったのは、1980年後半か1990代だったと思います。
オリエンタルポピー(オニゲシ)も1990年代に、
カリフォルニアポピー(ハナビシソウ)も1990年代に、
見られるようになってきました。
群生といえば菜の花で、ポピーはなかった時代ですが、
最近は植物園の他に、各地で見ることが出来ます。
「秩父高原牧場」は、
シャーレーポピー(グビジンソウ)で素晴らしい真っ赤な花が一面に咲いています。
山の上ですから、交通が不便です。
また、「ハナビシソウ園」もあります。
ハナビシソウ園(カリフォルニアポピー)です。
1970年代にフランスに行った時、パリを離れれば田園地帯です。
麦畑の中に、時々、1本の赤いシャーレイポピー(ヒナゲシ、グビジンソウ)
が生えていて、緑と対照的できれいだったのを思い出します。
また、1980年代にイングリッシュガーデンで、
ヒマラヤの青いケシ、黄色いケシを始めて見ました。
話には聞いていましたが、感動の瞬間です。
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