![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/a1/8512b707434a58bd7a4416ca154bbfb4.jpg)
最近読んだ「図解入門 よくわかる最新時間論の基本と仕組み」だ。副題に「時間・空間・次元の物理学」とある。
時間とは一体なんだろうか?
時間はなぜ目に見えないのか?
物理の最前線から時空の謎にせまる!
内容はまさしくこのとおりで、難しい数式もなく楽に読みこなせる。「へぇ!」という驚きに満ちた本だ。特にホーキングの「虚時間」仮説のところ。宇宙のはじまりで時間が虚数だと仮定すると、ビッグバン宇宙論で物理学の破綻をもたらした「宇宙の始まりにおける特異点の問題」を解決できるそうだ。
時間が虚数になるのはイメージするのが難しいが、アインシュタインの4次元の時空では「虚数を角度とする回転」では「時間と空間の座標でピタゴラスの定理」が成り立つそうだ。また量子力学の波動方程式に虚数がでてくることは、虚数が時間だけでなく空間や角度の法則にも存在するのが自然の摂理なのだということを示している。
本には書かれていなかったことであるが、こんなことを空想してしまった。確かに時間は目に見えないものだがもしかすると虚時間は見えていたのかもしれない。
時間 t を it に置き換えたのが虚時間で、4次元時空でのピタゴラスの定理は
s^2 = (it)^2 + x^2 + y^2 + z^2
となり虚時間軸は空間のX軸、Y軸、Z軸と区別できなってしまうからだ。だから虚時間軸を含めた4次元空間での距離や位置を定義できる。けれどもそこに時間 t はないのだから位置の時間変化としての速度 v やその時間変化としての加速度 a は存在しない。つまり物の運動というものは考えられない。また、加速度は重力と等価なので重力も存在しないことになるのか。。。物が見えるためには光が目に届かなければならない。時間 t の存在しない虚時間 it の世界では「見る」ということは成り立たないのか?言葉で理解しようとしてもこれ以上は意味がなさそうなので、もっと深い勉強が必要なのだと思った。
第1章: 時間の基礎
1-1 時間を測る方法(古代)
1-2 太陰暦と太陽暦
1-3 エジプトはナイルの賜物
1-4 世界の終焉を恐れたマヤ人たち
1-5 なかなか受け入れられなかったグレゴリオ暦
1-6 大小暦に秘められた謎
1-7 時間と空間の素朴な性質
1-8 時間を測る方法(現代)
1-9 いちばん短い時間といちばん長い時間(1)
1-10 時間はなぜ目に見えないのか(1)
第2章: 時間の哲学・生理学
2-1 時間は哲学できるか
2-2 アキレスと亀のパラドックス
2-3 空間の量子仮説
2-4 カントのコペルニクス的展開
2-5 ベルクソンの純粋持続とはなにか
2-6 ゾウの時間とネズミの時間
2-7 ペッペル博士の時間論
2-8 いちばん短い時間といちばん長い時間(2)(ペッペル仮説)
第3章: 時間の物理学
3-1 ニュートンの絶対時間と神の存在
3-2 アインシュタインの相対時間
3-3 運動量と時間
3-4 いちばん短い時間といちばん長い時間(3)
3-5 光子が感じるであろう時間
3-6 物質が感じるであろう時間(ジグザグ運動の怪)
3-7 エントロピーとの関係
3-8 マクスウェルの悪魔は時間を逆行させる?
3-9 宇宙時間ってなんだろう?
3-10 いたるところにある小さなタイムマシンの可能性
3-11 不確定性原理と時間
3-12 ホーキングの「時間の矢」仮説
3-13 ホーキングの「虚時間」仮説
第4章: 時間と空間のはて - 時間論の最前線
4-1 超ひも理論の世界
4-2 時間はなぜ目に見えないのか(2)
4-3 時間軸が一つでなくなると宇宙はどうなる?
4-4 エキゾチックな4次元
4-5 多世界と時間
4-6 円環的時間
4-7 なかなか難しいワームホール型タイムマシン
4-8 速度と時間はどちらがより基本的か
4-9 スピンネットと空間
4-10 スピンネットと時間
4-11 時間論のまとめ
--------------------------------------
2016年4月に追記:
乱雑さを決める時間の対称性を発見
-100年前の物理と数学の融合が築くミクロとマクロの架け橋-
http://www.riken.jp/pr/press/2016/20160427_2/
--------------------------------------
応援クリックをお願いします!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/cf/d9d69c9f86b74d235382790503be08b6.png)
時間とは一体なんだろうか?
時間はなぜ目に見えないのか?
物理の最前線から時空の謎にせまる!
内容はまさしくこのとおりで、難しい数式もなく楽に読みこなせる。「へぇ!」という驚きに満ちた本だ。特にホーキングの「虚時間」仮説のところ。宇宙のはじまりで時間が虚数だと仮定すると、ビッグバン宇宙論で物理学の破綻をもたらした「宇宙の始まりにおける特異点の問題」を解決できるそうだ。
時間が虚数になるのはイメージするのが難しいが、アインシュタインの4次元の時空では「虚数を角度とする回転」では「時間と空間の座標でピタゴラスの定理」が成り立つそうだ。また量子力学の波動方程式に虚数がでてくることは、虚数が時間だけでなく空間や角度の法則にも存在するのが自然の摂理なのだということを示している。
本には書かれていなかったことであるが、こんなことを空想してしまった。確かに時間は目に見えないものだがもしかすると虚時間は見えていたのかもしれない。
時間 t を it に置き換えたのが虚時間で、4次元時空でのピタゴラスの定理は
s^2 = (it)^2 + x^2 + y^2 + z^2
となり虚時間軸は空間のX軸、Y軸、Z軸と区別できなってしまうからだ。だから虚時間軸を含めた4次元空間での距離や位置を定義できる。けれどもそこに時間 t はないのだから位置の時間変化としての速度 v やその時間変化としての加速度 a は存在しない。つまり物の運動というものは考えられない。また、加速度は重力と等価なので重力も存在しないことになるのか。。。物が見えるためには光が目に届かなければならない。時間 t の存在しない虚時間 it の世界では「見る」ということは成り立たないのか?言葉で理解しようとしてもこれ以上は意味がなさそうなので、もっと深い勉強が必要なのだと思った。
第1章: 時間の基礎
1-1 時間を測る方法(古代)
1-2 太陰暦と太陽暦
1-3 エジプトはナイルの賜物
1-4 世界の終焉を恐れたマヤ人たち
1-5 なかなか受け入れられなかったグレゴリオ暦
1-6 大小暦に秘められた謎
1-7 時間と空間の素朴な性質
1-8 時間を測る方法(現代)
1-9 いちばん短い時間といちばん長い時間(1)
1-10 時間はなぜ目に見えないのか(1)
第2章: 時間の哲学・生理学
2-1 時間は哲学できるか
2-2 アキレスと亀のパラドックス
2-3 空間の量子仮説
2-4 カントのコペルニクス的展開
2-5 ベルクソンの純粋持続とはなにか
2-6 ゾウの時間とネズミの時間
2-7 ペッペル博士の時間論
2-8 いちばん短い時間といちばん長い時間(2)(ペッペル仮説)
第3章: 時間の物理学
3-1 ニュートンの絶対時間と神の存在
3-2 アインシュタインの相対時間
3-3 運動量と時間
3-4 いちばん短い時間といちばん長い時間(3)
3-5 光子が感じるであろう時間
3-6 物質が感じるであろう時間(ジグザグ運動の怪)
3-7 エントロピーとの関係
3-8 マクスウェルの悪魔は時間を逆行させる?
3-9 宇宙時間ってなんだろう?
3-10 いたるところにある小さなタイムマシンの可能性
3-11 不確定性原理と時間
3-12 ホーキングの「時間の矢」仮説
3-13 ホーキングの「虚時間」仮説
第4章: 時間と空間のはて - 時間論の最前線
4-1 超ひも理論の世界
4-2 時間はなぜ目に見えないのか(2)
4-3 時間軸が一つでなくなると宇宙はどうなる?
4-4 エキゾチックな4次元
4-5 多世界と時間
4-6 円環的時間
4-7 なかなか難しいワームホール型タイムマシン
4-8 速度と時間はどちらがより基本的か
4-9 スピンネットと空間
4-10 スピンネットと時間
4-11 時間論のまとめ
--------------------------------------
2016年4月に追記:
乱雑さを決める時間の対称性を発見
-100年前の物理と数学の融合が築くミクロとマクロの架け橋-
http://www.riken.jp/pr/press/2016/20160427_2/
--------------------------------------
応援クリックをお願いします!
![にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/0d/5a8dd65b22fb19995a76ac142488c719.png)
![人気ブログランキングへ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/01/1b9cd83311fdf7d7cbffa113dfea11a1.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/cf/d9d69c9f86b74d235382790503be08b6.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/f1/3df56743783cdedc140efe0b22b285d3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/19/639c302e3542ee4989ff1ee352b17527.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/6d/991fc9a3d60808d98893a5c414957d7b.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/5e/157793b1991ce3b9948609d4f5bc40fd.png)