中学から高校の頃にかけて、僕は無類の「電卓好き」だった。当時、天文が趣味だったので、惑星の軌道計算などの入門書を買ってきて電卓をたたいていた。今思うとかなり高度な数学の計算をしていたのだと思う。具体的には以下のような計算をして楽しんでいたわけだが。このページの作者も当時僕と同じような本で勉強していたようだ。
天文学の世界:
http://www1.odn.ne.jp/kentaurus/astro.htm
高校1年の頃1万2千円くらいの関数電卓を親に買ってもらい、僕の一番大切な宝物になった。ご存知ない方のために説明するが、関数電卓というのは通常の加減乗除の計算に加えて、sin、cos、tanなどの三角関数とその逆関数、10の累乗、eの累乗などの指数関数とその逆関数である対数関数など、科学計算をするのに必要な基本関数を装備した電卓のことだ。これがないといちいち三角関数や指数、対数の表を引かなければならなかった。
その頃の僕はこの電卓さえあれば、宇宙や自然の神秘を計算しつくせると信じていたから、ポケットに入る大きさの関数電卓がお気に入りだった。
高校3年の頃、Texas Instruments社製の当時14万円くらいのプログラム電卓(関数電卓+演算手順記憶)+プリンタ付を買ってもらって、天文計算熱に拍車がかかった。TI-59という電卓である。当時はヨドバシカメラなどの量販店はなかった。この電卓は確か新宿の京王デパートの電卓売り場のショーケースに展示してあった。手に入れるまで毎週のように売り場のショーケースに鼻を押し付け、この電卓に見入っていたのを思い出す。
TI-59のページ:というわけで僕にとっては懐かしい電卓だ。
http://www.ti59.com/index.html
なんとTI-59のエミュレータのページも発見!この古いプログラム電卓がJavaアプレットで仮想体験できる!プログラミング手順はうろ覚えだが、試してみたところちゃんとプログラム電卓として動作する。凄い!
http://www.n3times.com/vertigo/
余談になるがTI-59の購入を決断する前、HP社から出ていたHP-67やHP-97にも心を動かされていた。しかし、HP社のは逆ポーランド記法という独特の数式入力手順であったため、結局TI-59にしたわけである。当時入手可能なプログラム電卓はこの2社だけで、日本のメーカーは関数電卓止まりだった。
HP-67の写真:
http://www.hpmuseum.org/67.jpg
HP-97の写真:
http://www.hpmuseum.org/97.jpg
HP社の電卓の歴史:
http://www.hpmuseum.org/
1970年代以降、日本の小型電卓の進歩は目をみはるものがあった。「答え一発!カシオミニ」のCMがセンセーションを引き起こした時代だ。8桁の四則演算しかできない電卓だがポケットにおさまるサイズということで爆発的に売れた。電卓の歴史は以下のページを参照してほしい。
電卓博物館:
http://www.dentaku-museum.com/index-t.html
NANZOの計算機博物館:
http://hama.nanzo.net/calc/calcidx.html
先週、新宿で掲載写真のようなソーラー・バッテリー・タイプの格安関数電卓を見つけた。久しぶりに懐かしいなーということで、使わないのはわかっていたのだが5千円のタイプのを買ってみた。この電卓は関数計算のほか、微分や積分(定積分)、複素数演算、行列、ベクトル演算もできるものだ。数式どおりの表示も可能なため、甥っ子の家庭教師に使えると思った。
同じシリーズのものは2千円から5千円のものまで。2千円のと4千円のは電池タイプで内蔵されている関数の数が違う、3千円のと5千円のは電池タイプのものをそのまま太陽電池にしたものだ。これだけの機能をそなえた関数電卓が格安で買えるようになったのにも驚きである。
甥っ子用には3千円のを買って与えた。ちょうど平方根(ルート)やべき乗、因数分解などを学習しているので、かなり興味を持ったようだ。2の0.5乗だけでなく、0.2乗や円周率(3.141592...)の平方根や立方根などを計算して見せるだけでかなり好奇心をかきたてられたようだ。これまでに経験したことのない数の世界があることを手軽に見せることができる。中学で学習する内容にこだわらず、高校レベルの数学のいくつかも教えてみた。(三角関数や指数関数)この電卓は数学に興味を持たせるのにかなり有効なようだ。
パソコンがあればもちろん関数電卓は必要ないのかもしれない。しかし、それでもなお関数電卓にはそれなりの持ち味があって楽しめるのだ。
参考リンク:
カシオ計算機:
http://dentaku.casio.co.jp/
シャープ電卓:
http://www.kutikomi.ne.jp/calculator/index.asp
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天文学の世界:
http://www1.odn.ne.jp/kentaurus/astro.htm
高校1年の頃1万2千円くらいの関数電卓を親に買ってもらい、僕の一番大切な宝物になった。ご存知ない方のために説明するが、関数電卓というのは通常の加減乗除の計算に加えて、sin、cos、tanなどの三角関数とその逆関数、10の累乗、eの累乗などの指数関数とその逆関数である対数関数など、科学計算をするのに必要な基本関数を装備した電卓のことだ。これがないといちいち三角関数や指数、対数の表を引かなければならなかった。
その頃の僕はこの電卓さえあれば、宇宙や自然の神秘を計算しつくせると信じていたから、ポケットに入る大きさの関数電卓がお気に入りだった。
高校3年の頃、Texas Instruments社製の当時14万円くらいのプログラム電卓(関数電卓+演算手順記憶)+プリンタ付を買ってもらって、天文計算熱に拍車がかかった。TI-59という電卓である。当時はヨドバシカメラなどの量販店はなかった。この電卓は確か新宿の京王デパートの電卓売り場のショーケースに展示してあった。手に入れるまで毎週のように売り場のショーケースに鼻を押し付け、この電卓に見入っていたのを思い出す。
TI-59のページ:というわけで僕にとっては懐かしい電卓だ。
http://www.ti59.com/index.html
なんとTI-59のエミュレータのページも発見!この古いプログラム電卓がJavaアプレットで仮想体験できる!プログラミング手順はうろ覚えだが、試してみたところちゃんとプログラム電卓として動作する。凄い!
http://www.n3times.com/vertigo/
余談になるがTI-59の購入を決断する前、HP社から出ていたHP-67やHP-97にも心を動かされていた。しかし、HP社のは逆ポーランド記法という独特の数式入力手順であったため、結局TI-59にしたわけである。当時入手可能なプログラム電卓はこの2社だけで、日本のメーカーは関数電卓止まりだった。
HP-67の写真:
http://www.hpmuseum.org/67.jpg
HP-97の写真:
http://www.hpmuseum.org/97.jpg
HP社の電卓の歴史:
http://www.hpmuseum.org/
1970年代以降、日本の小型電卓の進歩は目をみはるものがあった。「答え一発!カシオミニ」のCMがセンセーションを引き起こした時代だ。8桁の四則演算しかできない電卓だがポケットにおさまるサイズということで爆発的に売れた。電卓の歴史は以下のページを参照してほしい。
電卓博物館:
http://www.dentaku-museum.com/index-t.html
NANZOの計算機博物館:
http://hama.nanzo.net/calc/calcidx.html
先週、新宿で掲載写真のようなソーラー・バッテリー・タイプの格安関数電卓を見つけた。久しぶりに懐かしいなーということで、使わないのはわかっていたのだが5千円のタイプのを買ってみた。この電卓は関数計算のほか、微分や積分(定積分)、複素数演算、行列、ベクトル演算もできるものだ。数式どおりの表示も可能なため、甥っ子の家庭教師に使えると思った。
同じシリーズのものは2千円から5千円のものまで。2千円のと4千円のは電池タイプで内蔵されている関数の数が違う、3千円のと5千円のは電池タイプのものをそのまま太陽電池にしたものだ。これだけの機能をそなえた関数電卓が格安で買えるようになったのにも驚きである。
甥っ子用には3千円のを買って与えた。ちょうど平方根(ルート)やべき乗、因数分解などを学習しているので、かなり興味を持ったようだ。2の0.5乗だけでなく、0.2乗や円周率(3.141592...)の平方根や立方根などを計算して見せるだけでかなり好奇心をかきたてられたようだ。これまでに経験したことのない数の世界があることを手軽に見せることができる。中学で学習する内容にこだわらず、高校レベルの数学のいくつかも教えてみた。(三角関数や指数関数)この電卓は数学に興味を持たせるのにかなり有効なようだ。
パソコンがあればもちろん関数電卓は必要ないのかもしれない。しかし、それでもなお関数電卓にはそれなりの持ち味があって楽しめるのだ。
参考リンク:
カシオ計算機:
http://dentaku.casio.co.jp/
シャープ電卓:
http://www.kutikomi.ne.jp/calculator/index.asp
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でも実際に活用するわけではなく、たまに平方根とか遊びで計算してみるぐらいでしたけど。
そうですねぇ。無駄遣いじゃなかったです。
クルンテープさん
高校生の頃は、適切な題材がないと関数電卓使いこなすのは難しいですよね。
関数電卓を題材にした数学遊びの本を出せば多少は売れるのではないかと思っています。