とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています!

24時間ではしりぬける物理

2020年03月31日 21時50分36秒 | 物理学、数学


先日の3月20日から21日にかけて、とんでもないイベントがYouTubeのライブ配信として行われた。アーカイブが公開され始めたのでブログ記事として紹介しておこう。

「24時間ではしりぬける物理」と題して行われたこの連続講義は、東京学芸大学理論物理学準教授、小林晋平先生(@beatphysfreak)による80分×16コマ、24時間ぶっ通しで行われる連続講義。SNS上では、大いに盛り上がり、このイベントは成功裡に完遂した。ものすごい気力と体力である。(ツイート参照

数式が苦手とか、物理はちょっと。。などとは言っていられない。何かすごいものが見れるらしいと噂を聞きつけた小学生さえ、食い入るように講義に見入っている様子がツイートされていた。数式がわからなくても、伝わる何かが小林先生の講義にはあるのだ。それは、講義をご覧になるとすぐわかる。


「24時間ではしりぬける物理」は「コロナウイルスに人類の知の欲求は負けない」をテーマに行われる、社会貢献を目的とした教育エンターテインメントです。

昨今のコロナウイルスの影響により、教育機関の休校措置や様々なイベントの自粛、広がる感染への不安などから殺伐とした空気が日本中を漂っています。
そんな空気を少しでも変えるべく、物理学者で『ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論』の著者、小林晋平 東京学芸大学准教授が立ち上がります。

小林 准教授の持つ高いパフォーマンススキルで、高校で習う物理全分野を24時間連続で講義を行います。
この前代未聞のチャレンジによって皆様の知的好奇心を駆り立て、学問の楽しさや学ぶことの喜びをお届けします!


24時間ではしりぬける物理(ホームページ)
https://physics24hour.com/

このようなスケジュールで講義が行われた。SNS上での反響は「#24時間ではしりぬける物理」というハッシュタグで検索してほしい。

拡大



講義動画はすでに見れなくなっている。しかし、そのアーカイブは毎週火曜と金曜に、ひとつずつ公開され始めた。講義をご覧になれなかった方、あの日の興奮をもう一度感じたい方のために、YouTube動画のリンクを載せておこう。今後も新しい動画が公開されるたびに、リンクを更新していく。

オープニングトークをご覧になるとわかるように、とにかく熱い先生だ。このような熱意が学生の興味を引き出すのだと僕は思う。ぜひ、ご覧いただきたい。

〜24時間ではしりぬける物理〜

【オープニングトーク】:


本編の再生リスト
補講の再生リスト

以下、リンクをクリックするとYouTubeで講義動画が再生されるようにしておく。

本編:
第1講:何をしたいのか?:目的を知る、鳥瞰図を持つ!
第2講: 運動の表し方:位置・速度・加速度
第3講: 見えないものを観る:力と運動方程式
第4講: 何かが背後にある:仕事とエネルギー
第5講: 変わらないものもある:保存則
第6講: 波への準備:等速円運動と単振動
第7講: 波を式で表す:正弦波と重ね合わせ
第8講: 自然界の半分くらいは波:音波と光波
第9講: 場が影響する:電場と電位
第10講: 局所と大域:電気回路
第11講: 広い応用:磁場と電磁誘導
第12講: 性格は人それぞれ:熱力学的過程
第13講: 確率的に考える:気体分子運動論
第14講: 光は粒か波か:光電効果
第15講: ここまでの物理を合わせてみる:ボーア模型
第16講: 「非常識」への入り口:特殊相対論入門
グランドフィナーレ】〜24時間ではしりぬける物理〜
番外編:YouTubeで再生
補習の時間 Part1. 物理は「非現実的」なのか】
補習の時間 Part2. 次元解析で現象を読み解く】
補習の時間 Part3. 電磁気学分野を俯瞰する】
補習の時間 Part4. 20分ではしりぬける物理】

補講:
補講その1:速度と加速度の向き&ベクトルとベクトルの成分
補講その2:変位と道のり
補講その3:相対速度とベクトルの引き算
補講その4:2次元の落体と運動の分解
補講その5:グラフのプロットと重ね合わせ
補講その6:地球と月の重力加速度と万有引力
補講その7:空気抵抗を受ける落体の運動
補講その8:斜面を滑る物体の問題
補講その9:銀河の回転曲線とダークマター
補講その10:ポテンシャルエネルギーと保存力
補講その11:式はなぜ異なるのか:地表近くでの位置エネルギーと万有引力による位置エネルギー
補講その12:第2宇宙速度とブラックホール
補講その13:等速円運動の速度・加速度とベクトルの微分
補講その14:位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)と運動の概形
補講その15:振り子の「非」等時性
補講その16:バネにつけられた二つのおもりの振動 〜連成振動〜
補講その17:統一的に見る〜単振動を例に〜
補講その18:三角関数の公式から虹へ
補講その19:「物理の才能」なんてない
補講その20:ドップラー効果その1 〜何に興味があるのか〜
補講その21:ドップラー効果その2 〜音源が動く場合〜
補講その22:ドップラー効果その3 〜観測者が動く場合〜
補講その23:メタな視点から見る
補講その24:なぜ電磁気学は難しいと思われているのか
補講その25:電位とは?〜定性的に〜
補講その26:電位とは?〜定量的に〜
補講その27:ベクトル場の図示とdiv(発散)
補講その28:ベクトル場の図示とrot(回転)
補講その29:なぜ grad, div, rot を学ぶのか
補講その30:数式を絵として観る 電気振動とバネによる振動
補講その31:数式を絵として観る 上手い例え・下手な例え
補講その32:比熱について
補講その33:確率で遊ぶ 誕生日の「パラドクス」
補講その34:「〜すべき」で自分を縛らなくていい
補講その35:妥当かどうか考えると現実味が増す
補講その36:特殊相対論入門その1 なぜ相対論を考えるのか?
補講その37:特殊相対論入門その2  ガリレイ変換と力学
補講その38:特殊相対論入門その3  ガリレイ変換と電磁気学
補講その39:特殊相対論入門その39  ローレンツ変換を導く
補講その40:特殊相対論入門その5  相対論的速度の合成則

このほかにも、小林先生は数多くの講義をされている。以下からご覧いただきたい。上記の本編動画で特殊相対論を理解できた人は、先生の著書『ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論』や講義動画「一般相対論入門」で、アインシュタインの一般相対性理論にチャレンジするとよいだろう。

再生リスト一覧: 開く

少し背伸びする物理: 再生リスト
実は深い実験: 再生リスト
一般相対論入門: 再生リスト
物理解題: 再生リスト
HR: 再生リスト


関連記事:

ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論:小林晋平
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/f4401f2ce79451070b7b9c089f304315


メルマガを書いています。(目次一覧


応援クリックをお願いします。
にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ 人気ブログランキングへ 

 

 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ハリー・ポッター」シリー... | トップ | 映画『イントレランス(1916)』 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たまたま (hirota)
2020-04-03 11:42:54
僕も一般相対論で膨張宇宙を計算して色々面白いことが分かったけど、シンクロしてるかな?
返信する
hirotaさんへ (とね)
2020-04-03 21:12:21
hirotaさんへ

さて、どうでしょうか?(シンクロしているでしょうか?)
「一般相対性理論入門」の動画をご覧になるか、本のほうを書店で立ち読みされるとわかると思います。
返信する
Unknown (桂蓮Keiren)
2020-04-09 08:43:22
リンクして行って、今から観始めました。
とねさんが紹介してくれなかったら、恐らく絶対分からないサイトだったと思います。
私が探していたサイトだったので感謝します。
返信する
桂蓮さんへ (とね)
2020-04-09 09:08:34
桂蓮さんへ

どういたしまして。
ぜひご覧になってください。先生の熱意がつたわって元気がでてきます。「補講」は本編を理解するのに役立つよう、基礎的なことをやさしく解説している動画です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

物理学、数学」カテゴリの最新記事