久保美緒のブログ

日々思うこと、感じること、考えること

仙人との時間 

2013-04-16 | ピアノ
2013年4月16日(火)

本日は伴奏合わせのため四条畷市へ。

ホームページを通じてのご依頼でしたので、お会いするのは今日が初めてでした。

とある森林、山の管理をしておられる方で、そこにピアノが置いてあって合わせさせていただいたのですが
合わせ少々、あとは山をひたすら散策(!)

植物、鳥、昆虫、木々のこと、ほかにも本当にたくさんのことをご存知の方で
山の中でも自力で生き抜くことができるのはこういう方なのだろうなあと思いました。

ただ見て歩くだけではなく、葉や木の匂いを嗅いだり 花の蜜を吸ったり 植物に触れてみたり
普段眠ってしまっている感覚がすべて呼び起されたような、とても刺激的な時間を過ごすことができました。

今日見て回ったほんの一部ですが・・・


冬場はとても冷えるのだそうです。いいですね、薪って。
とてもいい薫りがしました。


子供たちが利用できる工作館など
中には木でできた手作りのものがいっぱい!
手作りオカリナもありました。いい音が鳴りそう♪


手前の黒いテントの中には椎茸を栽培されているのだそうです


これまた木でできた手作り椅子。
うまく撮れなかったのですが、この前にはピザを焼く石窯が!
もちろんその石窯も手作り。











二本の木が、風に揺られながらいつの間にか合体することもよくあるそうです


きれいなお花もいっぱい


こちらは、山の斜面を切り開いて作られた道。
この道の上には木の、、、なんだっけ、、フレーク? 木の皮も含めて が敷き詰められていて
一歩ずつ歩を進めると とても優しい感触が土から返ってきました。
ここを歩いた後に、コンクリートの上を歩くと、冷ややかな 冷たい感じがします。
普段何の疑問も感じずにその上を歩いているのに 


神々しい


♪水芭蕉の花が~
立派な葉。大成長したキャベツみたい


キュートなお花
緑の葉からは ニラの香りがしました


ここは 年季の入ったオーラを感じました


切り株って おもしろい。


湖が


いっぱいありました


写真ではよくわかりませんが
もみじ。
お花や蕾がついていました。
もみじって花咲くんだ!


地面に出てきたこの木の根っこから生えている緑の葉っぱ。
一口かじらせてもらうと、酸っぱさも甘さも辛さもない、純粋な苦みだけがしました。
聞けば、胃腸薬にも使われているというニガキというものだそう。
苦い!
ここまで一直線に苦いと気持ちいいです。


こちらははるばるシベリアから長い年月をかけて渡ってきた花。
捕虜としてシベリアに抑留させられていた祖父を思い出します。


そしてこちらは山菜
名前聞いたのに忘れちゃった☆
何とかの芽だったような・・・
茹でてマヨネーズなどつけると美味しいよと教わったので


早速夕飯に。(写真右下)
そして、先日悲劇の起こった筍を、だし汁で再度煮込んでみると
イガイガは消え、とてもおいしかったのです!ワカメとの相性もステキ。







自然の中に身を置くと、様々な感覚が目を覚まし 遠い記憶も次々とよみがえり
菖蒲の香りは特に懐かしかったです。
子供のころに母に連れられ、弟と三人でよく城北公園の菖蒲園に行っていましたので、その頃の記憶がブワっと目の前に広がりました。匂いの記憶ってすごいですね。


森とのつながりを感じられるようになると、何が起こっても全く動じなくなるような、自分の中に1本の筋というか柱というようなものがすっととおるような気がします。

不思議。



自分にとって今 必要なもの、人、感覚などなど、、、、、、

出会いとは、向こうからやってきてくれるものなのだなァ ということを久しぶりに思い出しました。

案内してくださった歌い手の方との出会い
そして山や森との出会い


何か見えないものに導かれたとしかいいようのない今日の体験でした。



時間が止まったような不思議な空間
仙人のような面白い方の案内
鶯や小鳥たちの鳴き声が 心地よくいつまでも聴こえていました




音楽がいろいろなことを繋いでくれる

ピアノを弾くことが好きなのかどうなのか
自分でもわからなくなることが稀にありますが

少なくとも、私とほかのすべての生命とを繋いでくれているのは音楽以外の何物でもないと思いました。





明日は久しぶりにアンサンブル凛の合わせ。

とにかくすべてのことに全力投球

がんばろう