雲子雲

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不況だけど頑張るズェ(・∀・)

平トム、戦スパ語り。

2007年02月28日 15時51分56秒 | 日記
戦線スパイクヒルズの原作本、平成トム・ソーヤを読破。
中古ショップで100円にて購入した俺はラッキー(・∀・)

結論から言うと楽しめた。
ただ、ジュブナイル小説としての盛り上がりが弱い。
原田宗典の作品っていっつも尻すぼみだよなぁー(;´д` )




以下、ネタバレが生じます。
平成トム・ソーヤのラストは戦線スパイクヒルズのラストと同じ可能性が極めて高いです。

ソース↓
http://www.haramu.net/library/spike/002/00201.html
井田:「ラストだけは原作のままで」と言われています。「このラストに持っていくために、ここまでの話を作ってきたんだ」と。だから、ラストは原作と同じになりますね。


てな訳で結末を知りたくない方はマジで見ないで下さい。
文句言われても知りません('A`;)

























あれですよ、ホテルで刑事が乱入してくる辺り。その辺から徐々につまらなくなっていく…。

シマコウ側の伏線が上手く処理されてないから唐突過ぎる。
大体刑事が単独行動っていうのもおかしいし大仕事を前に大麻を持ち歩くキクチが恐い。
シマコウの息子がどうなったとか最後キクチどこやねんとか、色々突っ込みどころが多い怒涛の展開に多少お腹一杯になる(;´д` )


けど、その不満を吹き飛ばすあの最後は青春小説としてあるべきモノを捕らえてる。
大学の前で皆が笑いあう姿は正にジュブナイル。
ノブオとキクチは分かるけど、スウガクは何を考えてそこに居るんだろうw



原作を読んだから分かるんだけど、「戦線」の方はうまーく伏線を消化していってる。
ノブオの一人称で話が進むから、どうしても他のキャラの過去に触れにくい…そんな所を上手く補完している。
結局未消化のまま終わったスウガクの舌きり事件を筆頭に、チサトさんの過去とかキクチの母ちゃんとか…「平成」に無いこの要素に違和感がホント無い。
細かい事を言えばカッパの出番だったりロボコップジャンキーwとか、「平成」で少ししか出てこないオイシイキャラの生かし方をちゃんと知ってる。



個人的には伏線とは全く関係ない母親の宗教とシマコウの顧客を結びつけた辺りは凄いと思う。
ノブオとスウガクの共同戦線もこの辺りから足並み揃ってきたことを考えても、かなり巧妙な演出になってる。
原作知ってる人はかなりやられた展開だろ…。


井田ヒロト…恐ろしい子…