折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

教育ママのすすめ

2014-11-16 19:54:47 | 教室から
ずいぶん前、たしか教室を始めた頃に、教室だよりに、「私は教育ママが好きだ。」というような事を書いた記憶があります。
教育ママ・・・・というと、どんなイメージがありますか?
とんがりメガネで口やかましく「お勉強なさい。」と言いたてている姿?
お稽古ごとを分刻みで入れてマネージャーのように送迎に忙しい姿?

ともすればマンガなどで面白可笑しく滑稽に描かれがちなのが教育ママですが、それって当たり前のことだと思いませんか?だって、マンガを買って読むのは(アニメでも)言われている当事者の子どもなのですから。子どもの味方風に描写しなければマンガなんて売れやしません。
でも、忘れてはいけないのは、子どもは「近視」だということです。近くしかはっきり見えません。人生経験がないから、そのまま歩いていくと先に崖があったり障害物があったりするのは見えないのです。
誰しも我が子は可愛い。先に色んな苦労が見えるから、母親はあれこれ口やかましく言うのです。心配せずにはいられないのが母親なんだと思います。だから、私は「教育ママ」が好きです。もちろん、言い方やタイミングはありますから、研究する必要はあります。でも、子どもが大事。我が子に少しでも良くなって欲しい、という気持ちがすべてのスタートです。
我が子より自分が大事な人は(ニュースなどで典型的なそういう母親の姿を目にしますよね)教育ママには絶対になりません。

精神科医で教育者の和田秀樹さんが、こんなようなことを書いていました。

自分が灘中学に入った時、入ったことで目標が達成されてしまったため、がくっと成績が落ちてしまった。入った後が大事、ということは、高卒の母も教えてくれなかったし、新聞・テレビなどのマスコミも勉強だけの人生なんて・・・という風潮だったから、やらなかった。しかし、入学後も結果を出している子の中にマスコミの子弟が多くいた。外向けのプロパガンダと我が子に言い聞かせている本音は、違って当然。何が大切かは自分で考えるしかない。生涯年収を考えてみたら、学歴は大きい、と思った。勉強はとても割のいい「バイト」だと気がついてからは死に物狂いで勉強した。

和田秀樹さんらしい本音満載のエッセイですが、考えさせられます。ぜひ、我が子に「勉強は大切」と妥協しないで言える教育ママであってほしいと思います。(うまく伝わる言い方のコツは、また今度)
あ、そうそう、彼の著書を読むと、和田秀樹さんのお母様は中高一貫校の知識がなかっただけで、かなりの教育ママだったことが分かります。そしてそんなお母様に、和田さんはとても感謝している、と書いておられます。



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