折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

「将来の夢」がない?子どもたち

2015-04-28 10:09:30 | 教室のご案内
教室で頑張っている子供たちを見ていると、ふっと思い出すドラマのセリフがあります。

普段テレビを見る時間がなかなか取れないので、録画して週末にまとめて観ていたNHKの朝のドラマの中のセリフです。

「なりたいものも、夢もないんです。」
と、できそこないで何のとりえもない(ように見える)主人公が、恩師である女学校の家庭科の先生にこぼした時に、傍らで庖丁を研ぎながら先生が答えたセリフがこれです。

「庖丁というのは、実はただの鉄の板なんですよ。研がなければ庖丁にはなりません。
『夢』というのも、そういうものじゃないですかね。
ただの鉄の板を研いで使って、研いで使って・・・・
そんなことを繰り返すうちに、やっと自分が望む刃の角度が見えてくるんです。
それは、自分の手を動かして、何度も何度も砥石で研がなければ、永遠にわからないものです。」
豊かで満たされている現代の子どもたち。
なりたいものがない、夢がない、という話をよく聞きます。
でも、はっきりとしたゴールが見えていなくても、実際に何かの努力をしてみると、少し見えてくるものがあるはずです。
そしてもっと先に行くともっと見えてくるものがある。
教室の子どもたちがやがて切れ味の鋭い庖丁になれるよう、精いっぱい応援していきたいといつも思います。
公文の教材の中には、子どもの「砥石」がたくさん隠されています。


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