折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

英語学習に文字は絶対必要

2015-11-05 19:03:41 | 教室のご案内
昨日の続き。


実践で使える英語が企業でも、学校でも求められるようになってきたのは確か。
この間、公文と関係ない研究会で「交渉が出来る英語」という表現をされていました.
う~ん。これってかなりレベルが高い。

そして使える英語って言葉も抽象的ですよね。

よく、使える英語って聞くと即
「じゃあ英会話!!」
という方がいらっしゃいます。
でも、これはちょっと違う、と、中学の英語教師だった経験から申し上げます。


会話って難しいんです。


This is a pen./That is a book.
と、文法から導入した教科書を使っていた時代から、
Hello./ How are you?
と、会話重視の教科書になって急にテストの平均点がガクンと下がったことがありました。
音をシャワーのように浴びることの出来る母国語と違って
外国語は英語を習っている時間しか触れることが出来ない。
その不足分を補ってくれるのは文法なんですよ。
だって、「キマリ」がないものは覚えにくいでしょう?

それと同時に絶対に必要なのが「文字」。

英会話スクールで「Hello. What’s your name?」とか
「What color do you like?」とか
ちょっとした会話を教わって、ゲームして、歌うたって。
何だか英語を話せた気分になるんですけど、そういうのって一週間たったら忘れちゃいます。
で、また次の週は「Hello.」からの繰り返し。

英語だからそんなんでもいつか何とかなるような幻想を抱くんですよね。
親は英語知っているから。

で、よくお母様方に良くこんなことをお話します。

「スワヒリ語教室に通うことを考えてみてください。」って。
スワヒリ語のあいさつを教えてもらって、歌うたって、
ダンスでも教えてもらえば異文化体験は充分。(私も一度くらい行ってみたい!)
で、次の週どれだけ覚えていると思います?
一年たってどれだけ進歩しているでしょう?

言語は、音をシャワーのように24時間浴び続けるか、
でなければ文字と音を早めにつなげて、文字と音を手がかりに進んでいくしかないのです。
おうちで誰かがずっと英語を話している環境がない場合は、「読む」「書く」「聞く」「話す」のすべての分野をバランスよく学習していくのが
「話せるようになる」ためにも実は一番近道なんです。
ちょっと言葉のストックが出来たら、文法のサポートも使いながら、ね。

でも、昨今の英語ブームの中、大きな声じゃ言いにくいけど、

本当は英語よりさらにさらに本当に必要なのは国語の力や~!!!!!

と思っている私です・・・・。(国語の力って、大人が思っている以上にバラツキがあるんです。)









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