この画像はある視察先で見かけた解体現場でのものです。築後100以上の建物ですが完全解体されるとのこと。土壁、竹小舞、等現在ではどのすべて伝統構法のカテゴリーに分類されますが、建築当時は至極あたりまえの仕事であったといえます。そしてその気になれば現在でも殆どの材料が再生可能です。このことを現代の私たちは建築だけではなく全てのところで忘れかけています。時間をかけて何かを作り上げることを効率の点だけで棄てようとしています。丁寧な仕事にお金をかけることが贅沢になってしまった様です。でも、この竹小舞、綺麗ですね。佳い仕事はできあがりの姿が美しい。美しいものは機能としても良い。そんな印象をうけます。