海登り

海登り? なぜ、海に登る?
海の安全を守るため、登らなければ見れない灯台。
そんな灯台を巡っています。

筑前大島灯台の一般公開に行ってきました。

2019年06月16日 | 灯台一般公開

こちも、もう6ヶ月ほど前....

さすが灯台150周年、色々とレアな公開がありました。

筑前大島も、聞いたところ18年ぶりの公開とのこと。

しかしながら、事前告知では1階のみの公開。

悩みましたが....見れなくても後悔はしない!!行け!!!

 

ということで。

旅客船おおしまです。(こちらは復路での写真です。)

 

ターミナルは、新しくなっていました。

最初の訪問は6年ほど前、その時はターミナルは工事中でした。

 

大島港で、電動自転車を借り、約30分かけて灯台へ。

既に保安官の方々は到着済で、着々と準備をされていました。

時間がたんまりありましたので、あっちで撮影こっちで撮影。

 

またまだ公開まで時間がありましたので、保安官さんお勧めの「三浦洞窟」を見学してまいりました。

上の写真は、その帰りに撮影したものです。

 

万国旗も設置完了。

青い海に青い空、白い灯台が美しいです。

 

いよいよ、公開の始まりです。

 

6年前からまだ、ローバルが消えていません。

まぁ、防錆には効果的ですが、何か痛々しいです。

 

そうこうしているうちに、ウォーキングの方々が来られました。

 

 

 

では、見学させて頂きます。

 

 

以前の門札も保管されていました。

 

灯台の仕組みも詳しく解説されていました。

見たいなぁ、フレネルレンズ。

 

この部屋から、右の部屋に行く通路の奥には、灯室への階段が...

当然、立ち入り禁止です。

 

右側の部屋の展示も、力が入っています。

 

なんと、貴重そうな位置図が展示されておりました。

 

灯台守の生活。

皆さん、ご覧になったと思いますが、海上保安庁発行の150周年の記念誌ですね。

ここは、オリジナルですね。

 

一番手前の「箱」は、参観記念の缶バッヂの抽選箱です。

灯器も、ひっそりと展示されておりました。

欲しい!!

 

沖ノ島灯台の紹介も。

 

 

そうこうして、保安官の方たちと話をしていると、

「上のレンズ見たいでしょ。わざわざ大阪から来てもらって。上司に許可もらってきたから。でも外から見えないようにね」

「貴重なレンズだから、ほんとは皆に見て欲しいけど、上は狭くて危ないから気を付けてね」

ありがとうございます!!!!!!!!!!

 

さきほどのコンクリートの階段を登ると、途中で鉄の階段になり2階に。

さらに、鉄製の螺旋階段が。

これまた、変わった造りですねぇ。

歴史を感じさせる造りです。

 

この螺旋階段の上には...

 

 

 

フレネルレンズが。

 

感動いたしました。

美しい。

 

美しいです。

ガラスの色から、日本製のようですが、興奮のあまり銘板などを確認するのを忘れました。

 

言葉は、「美しい」しか出ません。

 

 

最後に、恒例(笑)のレンズの見る風景です。

ありがとうございました。

たしかに、短時間の間に大勢の方に見学して頂くには、構造上灯室が非常に狭く、安全性の確保は難しいですね。

 

2階部分で、壁の隅に滑車を発見。

 

良く見ると歯車装置(巻き上げ機)の真下には、撤去された滑車の金具が。

 

さきほどの1階に展示してあった立面図に照らしてみると(黄色の部分を加筆しました)

大昔、モーターがない時代に重りを利用して回転させていた頃に、回転時間を長くするために滑車を利用していた

名残ですね。

あまり、灯塔が高くない灯台での苦労が偲ばれます。

同じ仕組みをどこかの灯台で説明して頂いたのですが、すぐに思い出せません。ちょっと探してみます。

 

そういえば、左側の部屋の奥隅に「重り」があった部分の部屋(?)の扉が開けてありました。

中には、何もありませんですが...

いやはや、貴重なものを見せて頂きました。

本当に、ありがとうございます。

 

楽しい時間はすぐに過ぎ去ってしまいます。

帰りの船の時間が迫ってきましたので、保安官の皆様にお礼を言い、灯台を後にしました。

灯台バカに理解を示していただき、貴重な部分を勉強させて頂き、本当にありがとうございました。

帰り道の最後の1枚です。

 

ちなみに、参加者へのお土産はオリジナルのクッキーと缶バッジ。

こちらは、「当たり」ではありません(笑)

 

当たりはこちら

沖ノ島灯台です(参考写真)

 

このオリジナルバックにパンフレットとともに頂きました。

ありがとうございました。

 

さて、次回は宮崎県の鞍崎灯台の公開です。

 


石見大崎鼻灯台の一般公開に行ってきました。

2019年06月16日 | 灯台一般公開

こちらも半年前の一般公開ですが....

島根県の石見大崎鼻灯台の一般公開です。

 

毎年、コンスタントに開催されているのですが、なかなか機会がありませんでした。

前日、山口県の六連島灯台の一般公開に行きましたので、同じ中国地方の一般公開へ。

 

当日は快晴、8時過ぎには懐かしの灯台へ。

 

駐車場から公園内を10分ほど「海登り」

 

遊歩道の途中、有名な撮影ポイントから

 

見えてまいりました。

 

色々撮影していたので、ここまで25分ほど。

 

8管区の灯台には多い「灯台ベンチ」です。

 

そうこう撮影しているうちに、保安部の方々が到着され、準備を開始されました。

去年の7月に一般公開に行った、大岬灯台の時に来られていた保安官の方々もおられ、話が弾みました。

回廊の掃除、万国旗が準備され、配布するパンフレット、案内の掲示物もOK。

こちらでも、少し準備をお手伝いさせて頂きました。

 

「お待たせしました(笑)」

早速、見学させて頂きます。

 

直流電源装置、気象観測、遠隔監視装置やら。

今は事務方に異動してしまいましたが、昔はこれらの保守と施工の仕事をしておりました。

用途は違いますが、なつかしいです。

 

左の蓄電池室は、バッテリー、灯火制御装置が鎮座しています。

避雷対策もバッチリですね(笑)

 

案内も、バッチリです。

~八管八則~ 初めて見たような.....

 

では、登ってみましょう。

 

階段の造りもきれいですね。

 

最後は、梯子になります。

 

残念ながら、フレネルレンズではありませんが、近くで見れることは幸せです。

 

灯器の見る景色。

 

 

 

 

灯台の影。

 

この日はお天気も良く、灯室の中はサウナ状態でした(笑)

 

そうこうしている間に巡回中のMH(ヘリコプター)や

MA(航空機)も、一般公開の見学に来ていました。

 

そうこうして楽しませて頂いていましたが、帰りの時間がやってまいりました。

名残は惜しいですが、保安官の方々にあいさつをして、帰阪しました。

8管区の方々は、フレンドリーな方が多く、いつも楽しませてもらっています。

 

帰路途中振り返ると、まだまだ見学に来られている方は続いておりました。

 

さてさて、つぎはどちらへ??

 

 

 


六連島灯台 一般公開に行ってきました。

2019年06月09日 | 灯台一般公開

もう、半年以上前の公開ですが....六連島灯台の公開へ行ってきました。

牛歩の更新、お許しください。

 

朝一番の六連丸に乗船し、島で朝日が迎えてくれました。

 

島が見えてきました。残念ながら六連島灯台はしばしの休憩中。

 

(イメージ)灯台が見えてまいりました。写真は帰りの時のものですので。

 

 

久しぶりの六連丸。こちらも復路の写真です。往路のときは真っ暗でした。

 

島の待合所のポスターです。お~コンサートですか。

 

 

もちろん、一般公開のポスターも。

 

港から、東方向に5分も歩くと入口の階段が見えます。

 

この階段を登って、少し歩くと

 

もうすぐです。

 

見えてまいりました。

既に万国旗が準備されております。

 

ちょうど朝日が、ほんのりお化粧をしてくれていました。

 

まだ、燈光会の案内看板も良いコンディションです。

 

朝日も登ってきましたが、公開時間までは、まだまだです。

 

 

うろうろしながら何枚いやいや何十枚、写真を撮ったでしょう(笑)

灯台横で朝ご飯を頂き、うろうろしていると、イベント関係の市の職員の方(?)が、準備にこられました。

その後、保安庁の方も来られイベントの準備を開始されました。

当然、荷物運びなどのお手伝いをさせて頂きました。

 

そうこうしている間に、第2段の保安庁の方も来られ、また島の方も集まってこられました。

 

まずは、灯台絵画コンクールの表彰式のあと、一日灯台長の任命です。

続いて、日本遺産 下関市有形文化財の案内板の除幕式です。

 

その後、一般公開の開始です。

 

中は重厚な造りです。保存状態も良いですね~。

 

古き灯台の基本、暖炉の跡もあります。

 

こちらから、登ります。

照明がなく、中は真っ暗でしたので、懐中電灯で足元を照らす係をお手伝いしました。

やはり、事故が発生して一般公開が中止になったり、2度と実施されなくなると悲しいですからね。

どこの公開でも、できる限り無事に終了するよう、お手伝いさせてもらっています。

階段??梯子を昇ります。

 

これで灯室へ登ります。

 

LED灯器が見れます。

 

時代の流れ、レンズではありませんが、入れることが貴重です。

 

LED灯器が見る風景。

 

船の無事と、海の安全を見守るのが仕事です。

 

参加者の皆さんは回廊から景色を見たり、LED灯器を見たり説明を聞かれるとイベント会場へ移動されました。

お年寄りの方々は、昔は良く遊びに来たとおっしゃってましたね。うらやましい(笑)

少し片づけも手伝い、復路の船の時間が迫ってきましたので、名残惜しいですがお礼を述べて港へ移動。

 

保安庁の皆さんは灯台見回り船で。

これも、少なくなりましたね。

この年は150周年で、珍しい公開が目白押し。

翌日は石見大崎鼻灯台の公開へ。

翌週は筑前大島灯台一般公開、鞍崎灯台一般公開へ続きます。

順次UPしていきますので、こう御期待!!

今年は、5月に種子島灯台の公開に行ってきました!! たどり着くように頑張りま(笑)

 

 

 


葛登支岬灯台 一般公開へいってきました。

2018年10月28日 | 灯台訪問

葛登支岬灯台の12面レンズ....8年前に訪問しましたが

いつか、この目で見てみたいと思いつつ、ほぼ一般公開の情報がなかったのですが

さすが灯台150周年記念、初公開が目白押し...第一弾は百貫島でしたが、次はここ葛登支岬灯台。

発表された翌日には、検索しまくりツアーを申し込みました。

この時期、JAL、ANAともに1往復しかしていないので、ツアーの力は強かった(笑)

函館空港でレンタカーを借り出し、全ての観光地を無視して早速、葛登支岬灯台へ。

事前に工事をしている情報は得ておりましたが、どんな姿かは判りません。

海登りをしていると、その姿が...

 

 きれいに、足場が組まれておりました。

 何枚か、写真を撮った後、早々に宿にチェックインし、旨い海産物を食べ明日への鋭気を養いました。

 ちなみに、写真は翌日の朝撮影したものです。

前日に函館海上保安部さんに確認したところ、ウォークラリーに伴う公開なので

終了時間は決まっていないけど、開始は9時前には行きますとの事。 

まぁ、早くに行ってますけど(笑)

8時すぎには到着し、写真をとっていたところ保安部の方が到着されました。

点検の後、公開の開始です。 

いつもは閉まっているシャッターが開けられ、足場をくぐります。

工事中ですので、養生されています。

バッテリーやら、灯器が並べられている部屋を抜け..

灯塔への階段上に、初点プレートが設置されています。

手前には巻上げ機が鎮座しておりました。

 

改築後のものですねぇ。

 

階段を進みます。ワクドキですねぇ。

まもなく、憧れのレンズとの逢瀬です。

この梯子を昇ると。

 

台座は免震装置に換装されています。

 

オオオオオ~美しい。来た甲斐がありました。

灯台の神様のプレゼント!!!

 

恒例の、レンズの見る海です。

 

ちょっと、足場が邪魔ですが。

 

 

点灯もして頂きました。感謝感激です。

撮りまくっていたところ、ウォークラリーの方が来られたので一旦下り、終了後にまた

お邪魔させて頂き、フレネルネルレンズを満喫しました。

化粧直しの工事のあとは、公園化も視野に入れた周辺整備もあるとか、ないとか(笑)

是非、北海道初の参観灯台となって頂きたいものです。

函館海上保安部の皆さん、貴重な話も聞かせて頂きありがとうございました。

また、灯台バカにお付き合い、ご理解いただきありがとうございました。

来年は、恒例の恵山岬灯台の公開に行きますよ!!

その時には別嬪さんになった葛登支岬灯台に、再び逢瀬に来ます!!

 

 

さて、葛登支岬の次は

汐首岬灯台に寄り

(立入禁止でしたので国道から撮影)

 

こちらも、8年ぶりの恵山岬灯台です。

今日は、ここの近くのホテル恵風さんを予約しました。

まずは、ご挨拶。

夕日は見れないので、早々にチェックインしました。

やはり、灯台近くの宿をとったとすれば、お仕事中の撮影です。

残念ながら、部屋や建物からは姿が見れませんでした。

気持ちの良い温泉、おいしい晩御飯を堪能した後は

ライトアップもしていたのですねぇ。

 

月と恵山岬灯台。

 

 

来年は、このフレネルレンズと逢瀬したいです。

ちょっとブレてしまいましたが、長時間撮影です。

レリーズ忘れたのが痛かった~!!

 

もちろん、夜明けも。

さすがに5時は寒かったです。

朝日が昇りました。

 

 

 

冷えた体を温泉で温め、おいしい朝ご飯を頂き、最後の逢瀬です。

お天気にも恵まれ、昼間は半袖で過ごせた北海道、函館でした。

来年の一般公開に向け、仕事頑張ります。

どうも、異動になるみたいなのですが....

おっと、その前に、今年の灯台記念日ですね(笑)

やはり3日に集中していていますが、山口と島根を訪問しようと計画しています。

 

 

 

 


灯台巡りクルーズ(百貫島灯台、小佐木島灯台の公開)

2018年09月17日 | 情報

9月8日 尾道観光協会主催の「灯台150周年記念 航海の安全を願う灯台巡りクルーズ」(尾道海上保安部 全面協力)

が開催されるとの情報を頂きまして、いつも通りしばらく仕事の工程をにらんで、申込みました。

もちろん、普段は見ることのできない灯台と逢瀬するために。

当日は、残念ながら雨でしたが、残念がっては逢瀬はできず、受付を済ませ、まずは港の真正面に鎮座する

尾道灯台を。

まだ、LEDではないようですね。航路が狭いからか、はたまた、こだわりか(笑)

港を出港し、保安部の方々の楽しい解説を聞きながら1時間ほどで、百貫島に到着。

皆さんが、続々と下船されますが、よくこの船着場のツアーを敢行されたなと...

多分、カミさんを連れてきていたら「ギャー!!怖い!!落ちる~!!こんなん嫌や~」と言うと思います(笑)

 

ここからが灯台への「海登り」です。

 

みなさん、黙々と登ります。

 

到着です。

 

この後すぐが、「灯台好き」と「普通の人」で行動に違いが出る瞬間です。

灯台好きは、あらかじめ情報収集していた場所で撮影。

普通の方は、三々五々見れるもの、入れるトコへ移動されておられました。

 

そうこうしていて、付属舎(電源舎)の中を見学させてもらっていると、とある方が

屋上への梯子を見て、保安部の方に「屋上でれるん?」

保安部の方「いいですよ。ちょっと待ってねフタあけるから。滑るから気を付けてください。」

どこまで、サービス精神旺盛な(笑)。

屋上からの景色も堪能致しました。 晴れいてれば絶景でしょうね~。

 

そうこうしている間に、忘れられないように灯塔内部へ。

いつもは固く閉じられた扉をくぐり。

 

やはり綺麗な造作です。

 

階段を登り(写真は下り方向ですが)

 

これが見れるだけでも幸せです。

 

おなじみ、灯器が見る景色ですが、真っ白です(残念)

 

名残惜しくも、百貫島灯台との逢瀬は終了です。

船に戻り、昼食場所へ移動、その後は再び船で小佐木島です。

久しぶりですねぇ。

 

ちなみに9年前に逢瀬した時の写真です。

 

こちらも、百貫島に負けず劣らず、きれいな造作です。

改めてお化粧されて、綺麗になっていますねぇ。

 

参加者のみなさん、楽しんでおられます。

 

正面の扉の内部は、こんなです。

 

おなじみ、灯器の見る景色です。

 

その後は、海上からの参観です。

 

大浜崎灯台です。

 

たしか、こちらは旅客の航路がないので、海上から逢瀬するのは難しいですからね~。

 

点灯してお出迎えしてくれました。

 

もちろん、通りすがりの灯標や灯台も参観しました。

保安部の方々の解説が面白くて、外へ移動して撮影するのを躊躇するぐらいでした。

(オフレコの話も、大変面白かったです。)

ハカン島灯標、長太夫礁灯標、牛ノ浦灯台(順不同です)

 

参加グッズも、こだわりの集大成です。説明も面白かったです。

ツアー特製灯台カードとパスケースです。

尾道観光協会、尾道海上保安部の皆さん、このような楽しいツアーを計画していただきまして

ありがとうございました。

新たな企画、楽しみにしています。

また、新たにお会いできた同じ趣味の方も、ご挨拶できた大先輩も、お話しできた一般の参加者

の方々も、マニアにご理解頂きましてありがとうございました。

また、どこかで見かけましたら、温かい目で見守ってください。