海登り

海登り? なぜ、海に登る?
海の安全を守るため、登らなければ見れない灯台。
そんな灯台を巡っています。

弾埼灯台一般公開へ行ってきました

2012年08月05日 | 灯台一般公開

弾埼灯台の一般公開へ行ってきました。

前日に新潟入りし、少し足を伸ばして粟島、山形の鼠ヶ関灯台を

巡ったあと、佐渡へ入りました。

佐渡へ渡った日は、あいにくの雨天候...

でもいいんです。灯台に来れたのだから。

 

前日までの灯台巡りは後の紹介として、とりあえず一般公開を

紹介させていただきます。

 

佐渡の宿から走ること1時間、まだ公開前の弾埼灯台へ。

まだ、厚い雲が覆っています。

Img_8588
   

公開まで、まだ時間がありますので、とりあえずウロウロ。

ウロウロ、パシャパシャと撮影をしていると保安官の皆様が到着され

準備を始められました。

この頃になると、うっすらと青空が見え始めました。

灯台の神様、また微笑んでくれたのね♪

Photo
  

とにかく、青空に恵まれ写真を撮っていると、一番目の参観者が

登られ、そのあとに「逢瀬」となりました。

 

いつもは、固く閉じられた入口を入ります。

03

   

入口の上の、恒例となりました「初点プレート」です。
Dscf3120

 

玄関には、フレネルレンズが「お出迎え」

昨日巡ってきた、佐渡島の台ヶ鼻灯台の5等レンズだそうです。

04

これも、美しい。

欲しい。ください(笑)
055

     

 

玄関内側には、本当の「初点プレート」がありました。

味があります。

これが見れるのも、一般公開ならでは、です。
 

022

    

 

さて、階段を登りましょう。

「この階段は64段あります」

0664_2

   

 

20段目。

Dscf3136
      

40段目(すみません。少しぶれています)

0940_3
     

 

途中の窓には、灯台の模型がありました。

左側は「おけさ灯台」ですね。

10_4

   

50段目 あと少し。

1150
    

 

黙々と登っていると、やがて見えてきました灯室です。

12_2

    

 

最後は、お疲れ様でした。

13

   

 

お~。

うみまるくんがお出迎え。

階段が、途中で細くなっています。

今まで、このような構造は、お目にかかったことはありません。

何故でしょうか??

Photo_2

    

 

とりあえず、許される範囲からレンズを。

美しい。

Dscf3176

    

そうこうして、いるうちに外が明るくなってきました。

一度降りて、青空をバックに撮影といきましょう。

 

国道の「のぼり」です。

Photo_4

    

 

青い空に、青い海に、白い灯台の艶姿。

灯台の神様!!ありがとう。

Photo_5

    

 

参観者の皆様と。

すみません。パンフレットにはなりませんでしたが

ブログには載せました(笑)

Photo_6

    

 

カンゾウ祭りの一環ということで、カンゾウの花と。

Photo_7

同じく。Photo_9

かの有名な映画「喜びも悲しみも幾年月」の銅像です。

小生も、DVDで何回も見ました。

Photo_10
     

 

 

そうこうしているうち、保安官の皆様と話をしていると

以前、別の灯台の一般公開でお世話になった保安官が

いらっしゃいました。

そうなると、話は早い??

「マニアの人は、こういうの見たいのでしょ」と見せて頂きました。

 

まずは、貞明皇后が御下賜になられた花瓶。

昭和22年11月に、全国200か所の灯台に御下賜されたものです。

Photo_12

    

 

「レンズの銘板とかも、見たいでしょ。

 ほかの見学者の方が、いなくなったら見てって」

ツボを心得ていらっしゃいます。

ありがとうございます。感謝感激です。

 

 

ちょうど、昇降禁止の看板の上、螺旋階段が細くなったところです。

非常に、手の込んだ職人技です。

その後、補修(更新)されたSUS製の点検廊とのマッチング。

素晴らしい。

Photo_13
    
    

フレネルレンズとの逢瀬。

来た甲斐がありました!!

感激です。

Photo_3

 

 

正面から。

素晴らしい。手入れもきれいにされています。

Photo_15

     

続いて、恒例のレンズの照らす海です。     

0
   

 

レンズのアップで。

1

   

同じく。 レンズが美しい。惚れそうです。

2
    

 

 

暗弧部の真鍮も、まだまだ美しい。

昔から大事にされ、今も大事にされているのでしょう。

Photo_16

   

銘板です。おフランス製...かな?パリの文字から。

Photo_19

 

 

点検蓋を開けて頂きました。

レンズとランプの照らす海です。 

痺れるぐらい、美しいです。

うっひょ~です。

Photo_17

おやおや、点検蓋(暗弧部)の裏にも、レンズがあります。

あと、この蓋は右側しか開きません。

一風変わった構造をしています。

2_2

   

暗弧部のレンズのアップです。
     

1_2

レンズを上から。

群閃白光 30秒毎に3閃光を光らせる構造が、よくわかります。

Photo_20

最後に、「レンズとランプの照らす海」です。

1_3

いつもは、一般公開は最後まで逢瀬させて頂くのですが

この素晴らしい天候、どうしても姫埼灯台だけは晴天の写真を

収めたく、途中で失礼させて頂きました。

本当に、堪能させていただきました。

梅雨の真っ最中でしたが、灯台の女神に微笑んでもらい

また、新潟海上保安部並びに両津海上保安署の保安官の皆様

浪速の”ドアホマニア”に、御理解、また御配慮いただき

誠にありがとうございました。

また、いずれかの灯台での一般公開で、お世話になると思いますが

何卒、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

佐渡の灯台は、また、いずれの日にか、必ず再訪させて頂きます。

このあと、7月末には、初の灯台一般公開1日に2か所巡り

(城ヶ島灯台と日立灯台の一般公開)に行いましたが、その様子は

お盆に予定しております、鹿児島は釣掛埼灯台の一般公開の

後にUP予定でございます。

申し訳ございませんが、なかなか更新しないブログ

しばし、お待ちくださいませ。


樺島灯台の一般公開に行ってきました。

2012年06月17日 | 灯台一般公開

4月29日に行われました、長崎県は樺島灯台の一般公開に行ってきました。

昨年の伊王島灯台の一般公開の後、樺島灯台を巡りましたが

その「大型レンズ」に魅了され、必ずや一般公開に「逢瀬」に行くぞと、秘かに

計画しておりました。

GWのため、裏部長の許可はいらないし、あとは財布と相談のみです。

色々と調べた結果、博多でレンタカーを借り出し、長崎まで南下する事としました。

前回、島原地方の灯台は巡ったため、雨のリベンジ伊王島灯台と樺島灯台

そして、いけたらいいなの高後埼灯台を目標としました。

前日、伊王島近くの宿に泊まり、夜景や朝一番の伊王島灯台を楽しんだ後

樺島灯台に向かいました。

 

公開は10時から、この日は8時半過ぎに灯台付近まで来ることができ、遠景を

撮影していると、ありゃ人影が見えるぞ??

000

 

回廊部の扉も開いてるがな。

0001

 

 

1時間以上も前から、準備されていました。

その後、灯台まで移動し、この写真を撮ったのは9時前少し前。

もう、看板も準備されております。

この頃までは、青空も少しのぞいておりました。

0011

 

 

 

万国旗ではなく、国際信号旗ですよ。粋な演出です。

伊王島の一般公開でも出勤していた「おくんち、うーみん・うみまる」です。

今回も、出勤ですね。

年に一度のお化粧姿、少し背が低いですが、別嬪さんです。

0022

    

つつじも美しく咲いております。

すでに、公開が始まりました(早や!)

ひょっとして、お祭りが10時からで、公開はもっと早い??

まぁ、お祭りですから、固いことは抜きで。

003

 

 

海側展望台から。

今日は、早くから仕事しております(笑)

3等大型レンズとの逢瀬、ドキドキします。

005

 

 

それでは、見学させていただきましょう。

まずは、いつもはフェンスに邪魔されて撮影できない灯光会の看板から。

今日は、良く見えますが、撮影するのはやはり後方のフェンスが邪魔でした。

006

 

 

まずは、お約束の初点プレートです。

004

 

 

いつもは閉まっている扉から。

まあ、いつもは扉にたどり着くこともできないのですが。

007
     

 

 

建物に入ってすぐの機器室です。

制御器だけがポツンと寂しげにありました。

説明してくださった保安官様は

「昔は色々な機械があったんですけど、今はこれだけですよ~」

ちなみに、本当(?)の初点プレート(野母埼灯台のもの)は内部に見当たらず。

聞いてみますと

「門司(第7管区本部)にあったような気がするなぁ~。たしか、ここにはないですね」

との事でした。

つまらない質問に、色々と相手をして頂いて、ありがとうございました。

0071
    

 

 

それでは、レンズを拝見させていただきましょう。

螺旋階段をスルスルと、の前に「見学者注意事項」が貼ってありました。   

008
    

 

履物は、ここでお脱ぎください。などなど。

009

 

 

回転装置の重りの説明もありました。

Photo

    

 

螺旋階段を登ると、扉がありました。

比較的古い灯台にはあり、風除けのためだそうです。

010

 

 

上部らは「灯室」のプレート。

ふり仮名つき、やられました(笑)

011

 

 

間もなく、灯器との逢瀬です。

012_3

 

 

お~

水銀漕や、点検台も美しい形です。

点検も行き届いています。

免震装置付きですね。

013_2

 

 

比較的、広いです。

レンズには当然近づけません。

回転していると、危ないですからねぇ。

0131

 

 

昔の案内書きも健在です。

014_3

 

 

 

なんと、昔の空気穴を利用したのでしょうか?

明かり窓でしょうか??

大立神灯台がみえます。

015

 

曇ってきたので、あまりよく見えませんが肉眼では見えました。

016

 

 

内部点検廊の下に方位を示す刻印がありました。

017

 

北を示すNが逆なのは何故??

018

 

 

お祭りの様子です。

灯台の近くでは、写生大会、ビンゴゲームなどのイベントが行われました。

019

 

こちらは、10年前のタイムカプセルを開けるところです。

0191

灯台下の広場では、お弁当、パンや揚げ物の即売会や

踊りの披露がありました。

020

 

 

お祭りも終盤に差し掛かったころ(すなわち、朝から夕方まで居ました)

下から色々と撮影していると、保安官の方から

「他の見学の方がいなくなったら、レンズのところまで登って良いですよ。

 動いているので、気を付けてくださいね。」

との、ありがたい御言葉を頂きました。

しばらくして、見学者がいなくなった時を見計らって、レンズを見せて頂きます。

念のため、外から見えないように暗弧部に身を隠して....

 

はやる気持ちを抑えて、一段一段梯子を慎重に登ります。

ご迷惑をかけては、いけませんから。

022

 

まずは、梯子部から、内部を。
002img_7971

 

 

これも、おなじみの「レンズの照らす海」です。

023

妖艶なるプリズム。

024

3等大型レンズを上から。

黄金色に輝くレンズ。

この色からは、国産のガラスかと想像できます。

銘板は、灯台局製造となっておりました。

026

 

灯器を入れて上から「レンズの照らす海」

025_2

 

 

レンズを真正面から。

027

 

真正面のアップです。

感動ものです。

028

   

相面するレンズと灯器。

これも、感動ものです。

このアングル、なかなか撮れませんから。

030_2

念願の、3等大型レンズとの逢瀬が叶いました。

 

結構、最後まで見学者の方が来られ、地域に愛されている灯台と感じました。

見学された地元の方からは、昔話を聞かせて頂いたり、保安官様の方々とも

色々と長時間、面白い話が聞けました。

長崎海上保安部の皆様には、アホにお付き合い頂き、また大変お世話になり

ありがとうございました。


清水灯台の一般公開に行ってきました。

2012年06月03日 | 灯台一般公開

これも、もう前年度の一般公開です(牛歩の歩みで、すみません)

2月の下旬に、あの、あの、清水灯台が公開されましたので、もちろん行ってきました。

年度末の仕事の合間を縫っての参加です。

なんと、当日は日頃の行いが良かったのか、快晴でした。

 

Img_5694    

100周年を記念しての公開、目いっぱいのお化粧です。

万国旗が映えます。

 

 

Img_1538

一般公開参加者は、用意されていたヘルメットを被ります。

たしかに、内部は狭く必需品です。

至るところで、コツンと音がしていました。

 

 

Img_1537

「特別公開」です。

事前予約制でしたが、空いている時間は、「飛び込み」でも内部を

見学できました。

さすが、「次の公開は100年後!!」です。

 

 

 

Img_1530

内部には、初代の初点プレートが...

ワクワクします。

Img_1533

公開時にしか、お目にかれないので、次は100年後です。

145歳ですか....もう無理です(笑)
     

Img_5623_4     

昔の回転装置の「重り」です。

昔は、この「重り」を利用してレンズを回転させていたのですね。

残っているところは数少なく、貴重な遺産に、お目に掛かれました。

 

Img_5615_2 

重厚な階段を登ります。

各階の床も、しっかりしています。

ほとんど、竣工当時そのまま、というお話でした。

 

Img_5555

ワクワクします。

Img_5537_2

Img_5562_2

いよいよ、灯室です。

前の見学者が降りてこられるまで待機です。

 

Img_5722

1階の「重り」に繋がるワイヤーロープです。

灯室の回転装置と繋がり、レンズを回転させていました。

まだまだ、使えそうです。

 

Img_5785

さて、いよいよ、灯室です。

まずは、回転装置がお出迎えです。

 

Img_5563

レンズが徐々に姿を見せてくれます。

狭い....長崎鼻と同じくらいかなぁ...でも良いのです。

レンズに逢えるなら。

 

Img_5738

お~美しい。

普通の人にとっては、半漁人とか、ウ●トラマンの怪獣?とか、言われますが。

 

Img_5572

他の見学の方が、回廊で景色を楽しんでおられる隙に。

真近で見るレンズの美しさと言ったら....もちろん、仕事中のレンズも。  

Img_5726

興奮ものです。

 

Img_5666

少し、上からノーファインダー撮影です。

 

 

 

背面も、良いですね~。

あっと、背面にもレンズがあります。

確かに去年、お隣のホテルにお世話になった時、夜に風邪をひきそうになるほど

夜間見た時も、完全な暗部はなかったですね。

Img_5574


    

 

Img_5655

チャンス兄弟社納入(?)
    

 

 

Dscf4444

偶然ですが、少しだけプリズムの入ったレンズが、撮影できました。

帰ってから確認して、叫んでしまいましたよ。

何せ、短時間ですので考えている余裕は、全くありませんでした。

 

 

Photo_3


Photo_4

これまた、お約束のレンズの照らす海です。

残念ながら、今回も富士山は、はっきりと見えず。

でも、灯台内部が、レンズが見れたので大満足です。

 

 

Img_1588

最後に頂部の風見天女です。

青空に泳ぐような優雅な姿..

まさに、天にも昇るような日でございました。

 

清水海上保安部の皆様、連日お疲れ様でした。

また、このような企画をして頂き、アホな灯台好きに

お付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。

おかげさまで、念願の灯台を堪能することが出来ました。

100年後の公開、楽しみにしています。


三木埼灯台の一般公開へ行ってきました。

2012年05月27日 | 灯台一般公開

もう、3か月程前のことですが.....やっと更新です。

2月26日、三重県の三木埼灯台の一般公開に行ってきました。

大阪から、遊歩道の入口まで約4時間、再来年には紀勢自動車道路が尾鷲まで開通する

予定で、もう少し早くなる予定です。

実は、この灯台2回目で、前回の4年前は「草刈り」をしたおかげで「特別公開」を

して頂きました。なつかしい思い出です。

 

 

Dscf4098
遊歩道の入り口

 

Dscf4101
遊歩道を登りつつ。

最初に「心臓破り」の坂がありますが、この階段を登れば、後は比較的楽な遊歩道です。

 

 

Dscf4112
案内板もあります。

数字の板は、保安部の方が作成された特別案内標識です(笑)

遊歩道の入り口で地図を配布されており、オリエンテーリングの要領で

数字標識を発見していけば、たどり着けるものです。

やはり、このようにして頂くと「安心する」ものです。

 

Dscf4116

遊歩道入口から、歩くこと約30分ほどで到着です。

大きな太陽電池のパネルが目印です。

 

Img_5504_3   

お~美しい。

 

 

Img_5283_2

もう少し、近くから

低く見えますが...

 

 

Img_5138

実は、結構ノッポの美人です。

 

 

 

 

Img_5115

では、中を見せて頂きます。

 

 

Dscf4156

お約束の、初点プレートです。

時代を感じさせますなぁ。

 

 

Img_5116_2

バッテリーは室内にあります。

さすがに、大きいです。

昔、小生も保守の仕事をしておりまして、おそらく比重を計って

補水するだけでも、相当な時間が掛ると思います。

 

 

Img_5110

昔の保守道具も展示してありました。

何に使うの?というものもありますが....

 

 

Dscf4146

昔の写真も展示してあります。

来場された年配の方の昔話も、楽しかったです。

 

 

 

Img_5119

螺旋階段です。

ちなみに、右側の立ち入り禁止側は、昔の発電機室に続きます

見学させていただいたのですが、真っ暗で何もない部屋でした。

 

 

Img_5150

商用電気がないので、塔内は真っ暗です。

ところどころに、懐中電灯が設置されています。

 

 

Img_5266

結構、幻想的です。

 

 

Img_5274

中はきれいです。

 

 

Img_5151

中扉があります。

 

 

Dscf4193

いよいよ、灯室です。

 

 

Img_5180

残念ながら、レンズではございませんが、ワクワクします。

 

 

Dscf4127


LB型灯器でございます。

 

 

Img_5301

恒例の、灯器の照らす海です。

 

Img_5413

      

Img_5307

航海の無事を祈って、照らしています。

 

 

Img_5366

戦時中、被弾した後を補修した屋根。

 

3

当時の3等レンズの写真です。

現在、初島灯台の展示室で、余生を送っておられます。

ちなみに、

Photo
レンズが、余生を送っている初島灯台資料展示館

Photo_2

展示されております、三木埼灯台3等レンズです。

 

 

 Img_5284     

正式な玄関(?)から。

いや~ 心も体も癒されました。

尾鷲海上保安部の皆様、ありがとうございました。

続いて、清水、樺島灯台の一般公開訪問記と福岡、長崎の灯台訪問記を

書きたいと思いますが.....

牛歩の歩み、しばらく、気長にお待ちくださいませ。