少し前に読んだ本。
◆「ある小さなスズメの記録」 クレア・キップス
生まれたばかりのスズメがキップス夫人に拾われ、共に生き死ぬまでの12年の日々綴った実話。スズメと人が心を通わせる姿や、そこで語られるスズメの知性に心打たれる話だった。
◆「ユリゴコロ」 沼田 まほかる
恐い話だった。でもやめられず、つい引き込まれて読んでしまった。主人公に発見された日記は恐ろしい話を語り、その書き手は最後にいなくなってしまう。
◆「グッバイ艶」 南川 泰三
酒飲みで奔放だった妻が亡くなった後に出てきた日記を読んで、妻の知られざる過去と一面を知って夫が驚く話。
◆「往復書簡」 湊 かなえ
3つの話が入っていたけれど、どれも、手紙を通して、隠れていた過去・真相が明るみになっていく話。
それぞれ全然違う話たったのに、紙に記された文字(日記や手紙)によって話が進んでいく点で、私の中では共通性のある話として、響いてきた。書評を見て興味を持ったり、図書館でたまたま見つけたりで、偶然続けて読んだ3冊だったけれど、こうして続けて読むことになったのも、意味があることだったのかもしれない。
全ての自分の身に起こることには意味がある、と説く宗教だかマインドだかがあったけど、何だったかな。その説は真実かもしれない、でも、事故や事件や戦乱で被害にあう人や家族にとって、どうしてそれが意味のあることになるのだろうと思う。
神(天?)は人に、その人が耐えうる試練しか与えないというような話も聞いたことがあるけれど、耐えきれないほどの苦しい、悲しい試練はあると思うし、どうしてそんな試練が必要なのだろうと思う。
・・・って、話がそれたので戻ります。
私の過去の日記はどうなるだろう。誰にも見せたことのない日記だけど(小学校低学年の頃のものは、学校に出して先生のコメントがはいったものがあるけど)、死ぬ時どうするかな。私と一緒に処分してもらうか。それとも夫に遺して驚愕させるか。(するかな?夫は日記の存在は知っているけどもちろん見せたことはない) 子どもに残すのはちょっとナンだから、万一私より夫が先にいなくなるようなことがあったら、その時はさっさと処分しておかなくては。
と、また、とりとめのないことを考えるのです。