私が忘れたことで、もったいないなぁと思うのは、あちこち旅したことを、ちっとも覚えていないこと。
旅行好きで、国内も海外も、本当にいろいろなところに行ったのに、行ったことも、行った場所も、覚えていない。蘇ってこない。
病からだいぶ回復して記憶も残るようになった頃、新聞や雑誌の名所紹介記事を見て、夫に「行きたいなぁ」と言ったら、「行ったことあるよ、覚えてない?」と言われれた。ここも、そこも、あそこも。
それからは、「ここ、私行ったことある?」と聞くようになった。たいてい、あるよ、と言われた。
独身の頃から旅好きであちこち行ってた。それは覚えてる。旅先で夫と出会ったこともちゃんと覚えてる。でも、そのあとを覚えていない。
旅先であったエピソードのことは、断片的に覚えていることがある。でも、それと、旅したことを覚えているということとは、ちょっと違うんだ。
旧友に話したら、「もったいない」と言われた。そのとおり。行って、見て、経験した、たくさんのことを何も覚えていないなんて、本当にもったいないと思う。
もう一度、行きなおせばいいじゃないか? 新たに思い出を作っていけばいいじゃないか?
でも、過去の私が見て、体験して、感じたことは、未来の私は感じることはできない。
それは、別の私だから。
そう。私は病気を境に生まれ変わったのだ。違う私になった気がする。
でも、過去の私を中途半端にひきずっていて、それが今の私を生きづらくさせている。
そんなふうに感じている。
最近、昔馴染みの北海道の宿に泊まりに行ってきた。数年前にも行ったらしいのだけど、それは全然覚えていなくて、もうずっと長らく行ってない気がして、行きたくなったんだ。
その宿に初めて泊まったのは結婚前かと思っていたけれど、夫がアルバムの日付を確認したら、結婚してすぐの頃だったって。てことは、結婚後のこともちょっとは覚えてるんだな。
宿に着いてから、夫が「初めて来たのはちょうど20年前、20周年だから来たかった」と宿のオーナーに話していた。20年前のオーナーと、その時食べた料理の写真も添えて。オーナー、若かったな!
旅行好きで、国内も海外も、本当にいろいろなところに行ったのに、行ったことも、行った場所も、覚えていない。蘇ってこない。
病からだいぶ回復して記憶も残るようになった頃、新聞や雑誌の名所紹介記事を見て、夫に「行きたいなぁ」と言ったら、「行ったことあるよ、覚えてない?」と言われれた。ここも、そこも、あそこも。
それからは、「ここ、私行ったことある?」と聞くようになった。たいてい、あるよ、と言われた。
独身の頃から旅好きであちこち行ってた。それは覚えてる。旅先で夫と出会ったこともちゃんと覚えてる。でも、そのあとを覚えていない。
旅先であったエピソードのことは、断片的に覚えていることがある。でも、それと、旅したことを覚えているということとは、ちょっと違うんだ。
旧友に話したら、「もったいない」と言われた。そのとおり。行って、見て、経験した、たくさんのことを何も覚えていないなんて、本当にもったいないと思う。
もう一度、行きなおせばいいじゃないか? 新たに思い出を作っていけばいいじゃないか?
でも、過去の私が見て、体験して、感じたことは、未来の私は感じることはできない。
それは、別の私だから。
そう。私は病気を境に生まれ変わったのだ。違う私になった気がする。
でも、過去の私を中途半端にひきずっていて、それが今の私を生きづらくさせている。
そんなふうに感じている。
最近、昔馴染みの北海道の宿に泊まりに行ってきた。数年前にも行ったらしいのだけど、それは全然覚えていなくて、もうずっと長らく行ってない気がして、行きたくなったんだ。
その宿に初めて泊まったのは結婚前かと思っていたけれど、夫がアルバムの日付を確認したら、結婚してすぐの頃だったって。てことは、結婚後のこともちょっとは覚えてるんだな。
宿に着いてから、夫が「初めて来たのはちょうど20年前、20周年だから来たかった」と宿のオーナーに話していた。20年前のオーナーと、その時食べた料理の写真も添えて。オーナー、若かったな!