「死ねたらいいな」と時々思っている。
「死にたい」ではない。
何か、苦しまずに、不可抗力で、あるいは自然に、気づいたら死んでいた、という状態。
考えると、それって意外と?当然?難しい。簡単には死ねないわけだ。
しばらく忘れていたけれど、ずっと前にも漠然と思っていたように思う。
(あるいは昔から時々思っていたのに、病気のせいで忘れただけかもしれないけれど)
子供の頃は、30歳になる前に死にたいと思っていた。いつから思っていただろう。
病気が治り始めた頃、昔のことを思い出すために読んだ日記の中で、遅くとも中学生の頃には書かれていたように思う。
あまり人に話した記憶はなかったのだけど、ためしに大学時代に親しくしていた友人に、私がそんなことを言っているのを聞いたことがあるか聞いてみたら、あると言っていた。
夫に話したら、初めて聞いたと言っていたから、多分結婚してからは、それなりに幸せだったのだろうし、子供ができてからは、死ぬなんてこと考える暇もないくらい忙しかったのだろう。
そんなことを今さら思い出して、今、とても身近に感じているのは、間の記憶がふっ飛んだせいかもしれない。悩み多き青春期に戻ってしまったか(苦笑)。
死ねたらいいな と思いながら道を歩く。
車がこっちにぶつかってこないかな。でも車は痛いな。当たり具合によっては後がきれいじゃない。それに弾いた相手は犯罪者になってしまう。
とすると、心臓麻痺とか脳卒中とか。でも人間ドックではそんな兆候はないし、中途半端じゃ苦しいだろう。
事故にしろ病気にしろ、生き残って人の世話になるようなことになったら人迷惑だ。
かと言って、自ら何かするなんてのは痛いだろうし、苦しそうでいやだし。
・・・あー、他力本願。
それに、少し前まではいくつか泊り旅行の予約をしてたから(大人2名分、代金先払)、死ぬにしてもそれが終わってから、と思っていた。私がいないと夫一人じゃ行かないだろうし、そしたらせっかくお金払ってるのにもったいない。
ただ、旅行は夫婦で行くとして、食事の予約(これもクーポンサイトで前払)なら、まぁ私でなくても娘と行けばいいかな。
などと、変に現実的?というか、現金?だったりして。
・・・と、そんなどーでもいいことを考えながら、仕事の帰り道を歩いていたりする。