記憶をなくした私 ~側頭葉てんかんを経て~

仕事で、家庭で、忙しくストレスをかかえていたある日、家に帰る駅も道も、わからなくなってしまいました。あれから10数年。

伝えること

2013年07月30日 | 仕事のこと

伝える。
でもわかってもらえない。反論に合う。

再度伝える。
でもわかってもらえない。説明しても、反論が返ってくるだけ。

大変だから助けてほしいと伝える。
助けてもいいけど、この間も手伝ったじゃないかと言われる。
大変なのは私のやり方が悪いんじゃないかと責められる。
(それもあるかもしれないけど、絶対それだけじゃない。
 私の業務量はあなたより多い。あなたが気付かないだけ。
 理解しようとしていないだけ。)

申し訳ないけど病気もあって残業制限がかかっているからとお願いする。
でも、誰だって残業はしたくない、と言われる。
ぼくだって、あれもある、これもある、と反論が始まる。
説明しても、わかってもらえない。
私を責め続ける。やめてくれない。私がへこむか、逃げるまで、やめてくれない。

疲れる。悲しくなる。
伝えると、後悔する。頑張ってみても、やっぱり後悔する。

だったら、伝えないで我慢した方がいいと思う。

そうして、自分が潰れていく。

会社というものは、健常者のための組織なのだと、健常者でなくなって初めて気づく。

そうして、ますます健常者ではなくなっていく。
目には見えない、形には現れない部分で。

 

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