吉野源三郎 岩波文庫
1937年 日本少国民文庫の一巻として出版される。
この年には盧溝橋事件があり、軍部が台頭し、日本はまさに軍国主義へ一直線という時代である。
このような時代にあっても、偏狭な国粋主義や反動的な思想を越えた、自由で豊かな文化があることを伝えたいという思いと、未来を担う子どもたちの中に、人類の進歩についての信念を養い、ヒューマニズムの精神を守るという使命感から山本有三らの呼びかけで、編纂されたものである。
15歳の男子中学生コぺル君が、成長の過程でぶつかるさまざまな社会的矛盾や悩み事に、伯父さんが書簡を通じて応え、心の成長を助ける。
友情・英雄的精神・勇気・立派であることなど、思春期の若者に、いかに生きるべきかをわかりやすく指し示す良書である。哲学や宗教の難解な言葉で煙にまかれることもなく、伯父さんの言葉の数々は、読む者の胸にストンと落ちる。
地中の深いところからでも、ひたすら太陽を目指す水仙の芽のごとく、伸びてゆかずにいられないのが子どもたちなのだろうと思う。
1937年 日本少国民文庫の一巻として出版される。
この年には盧溝橋事件があり、軍部が台頭し、日本はまさに軍国主義へ一直線という時代である。
このような時代にあっても、偏狭な国粋主義や反動的な思想を越えた、自由で豊かな文化があることを伝えたいという思いと、未来を担う子どもたちの中に、人類の進歩についての信念を養い、ヒューマニズムの精神を守るという使命感から山本有三らの呼びかけで、編纂されたものである。
15歳の男子中学生コぺル君が、成長の過程でぶつかるさまざまな社会的矛盾や悩み事に、伯父さんが書簡を通じて応え、心の成長を助ける。
友情・英雄的精神・勇気・立派であることなど、思春期の若者に、いかに生きるべきかをわかりやすく指し示す良書である。哲学や宗教の難解な言葉で煙にまかれることもなく、伯父さんの言葉の数々は、読む者の胸にストンと落ちる。
地中の深いところからでも、ひたすら太陽を目指す水仙の芽のごとく、伸びてゆかずにいられないのが子どもたちなのだろうと思う。
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