同じキック系やフルコン系の大会でも微妙にルールは違うものです。
今では大会のお知らせと同時に細かくルールが書いた用紙を送ってきますが
俺が始めた頃などそんなものなど送ってこなかった。
せいぜい何分何ラウンド、延長何回で決着がつかなかったら体重判定とか
その程度だったような気がします。
当然、ネットなんてものは無い時代、どんな大会か調べる事もできない。
全く違うルールの大会に出たときなど、ポイントの取り方さえ知らずに
試合をしていました。
ルールがわからないのだから、事前に大会のための練習などできるわけが無い。
もしかしたら所属する道場には、ルールが書いた用紙が届いていたのか?
初めての大会でも“まあ何とかなる”って感じで試合にエントリーさせられ
当日にルールを大会運営者から説明されて試合に挑んでいたが
それに対して違和感など持たずこれが普通だと思っていました。
私のところに限らず、当時の人達は大体そうだったような気がします。
たしかに俺の師匠はちょっといい加減な人だった。
いきなり大会に出ろって言われ、何の大会か聞いたら硬式空手の大会。
その師匠自体もどんなルールか細かい事は知らないなんて言い出す…。
ある時など、フルコンしかしたことが無い俺に、
いきなりプロのキックの試合のオファーが来ているから出ないか?と
電話してきたり…
それでもその為の練習ができるのなら良いが、
何をするにも“まあ何とかなるし”って感じの人で、
エントリーはしたるし、後は自分で何とかやれって感じでした。
まあだから自分で色々考えて練習をする癖がついたのかも知れませんが。
真剣白刃取りの演武を言葉だけで説明して、本番に挑ませようとしたり
真剣の刃の上にこれも言葉だけで説明して、いきなり乗れって言ったり
あるイベントで空手の演武をする事になった時など、
瓦割の演武で使う瓦を全く素人の主催者側に用意させ
試割用じゃなく建築用のいかにも硬そうな瓦を用意されて、
「これどうすんねん?」と当日会場で悩んだ事も…
その人のいい加減な発言や行動を数えだしたらきりが無い。
私がその師匠から学んだ事は、技術的にははっきり言ってほとんど何も無い。
唯一つこれだけは今でも役に立っている教えというのは
「まあ何とかなる」
という事だけではないだろうか。
だが今は昔とは違う。
自分の弟子達に当時言われたような事を同じように言えるはずが無い…。
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