私の初試合は今から20数年前、極真の大会でした。
極真に憧れて始めた空手。
しかし当時は地元に極真の道場がなく、仕方なく自宅近くの道場に入門。
そして数年後黒帯を取得した私は、夢にまで見た憧れの極真の大会に、“ボコボコにされるんだろうな”“KOされて入院てな事になったらイヤだな”等と大げさでは無く、もう本当に死ぬ覚悟で申し込みました。
そして、結果は1回戦負け。
相手は、翌年か翌々年にウエイト制の全日本チャンピオンになった選手。
ルールも良く理解しておらず掴みで減点をもらっての判定負け。
ホント情けない試合でした。
今みたいにネットも普及しておらず、極真ルールと言われても良くわかっていない私。
ビデオも今ほど出まわっていたわけではなく、情報と言えば空手雑誌と以前一度テレビ放映された時に見たうろ覚えの記憶。
私は試合前「空手バカ一代」を何度も読み返し
“良し、大体ルールはわかった”
と思い込んで試合に挑んだはずなのに、開始早々いきなり掴みで注意1をとられました。
掴みというより手のひらで触ったか押した程度なのですが。
その後も注意3までとられて、
「後1回の注意で減点2になり反則負けだよ」
と主審に告げられるみっともない有様。
私は帰ってからもう一度「空手バカ一代」を読み返し確認しました。
そこには確かに柔道家が出てきて投げているシーンがありました。
“掴んでるジャン”
私はその時初めてマンガの内容は、いい加減に描かれているんだと知りました。
まあ、試合に出るまでは、極真の黒帯に胸を叩かれたら一撃でアバラが折れると本当に信じていたぐらいでしたから…。
私の中の極真神話が崩れていった瞬間でした。
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