昭和的な発想とは
「一昔前の考え方」
「古臭い考え方」
「今の時代よりも遅れた考え方」
と言う意味らしいので
必ずしも昭和の時代だけを指している事ではない。
なのに言葉が独り歩きして
「昭和はダメな時代」
だったって勘違いしている人が多い。
それを踏まえて私なりの考えを書いてみました。
昭和って何かと否定されるけど昭和って60年以上あった。
その60年以上あった昭和のどの時代を否定しているのだろうか。
それとも昭和以前全てを否定しているのだろうか。
私だって私が生まれる前の昭和の事なんてわからない。
昭和って戦前から始まり戦中戦後、戦争に負けてどん底の状態から復興、そして最後はバブル。
昭和の初めと終わりとでは考え方や生活様式、その他もろもろが全く違う。
バブル以降ここ数十年で世の中は急激に変わってきたが、その変化は全て良い事ばかりなのか。
私はむしろ生き辛くなっているだけのような気がする。
今は景気が悪い、若者は給料が上がらない・結婚もできない、それは上の世代のせいだって言うけど、1962年(昭和37年)生まれの私から見ると、今の世代の方が私らの世代より遥かに豊かで贅沢で色んなことに恵まれている気がしてならない。
私らの親世代の戦前・戦中生まれの方、そして戦後まもなくの大変な時代に生まれた方達は私よりもっと強く感じているんじゃなかろうか。
今の若い世代も色々大変だと思うけど、どの時代も楽な時代なんて無かった。
だから少しでも良い世の中にしようと努力し続けてきたはず。
今はまだその良い世の中作りの過程なだけ。
少しずつ進化して今の時代がある。
その過程が無ければ今の世界は無かったはずだ。
そう考えれば今みたいに前の世代を悪く言ったり否定する必要なんてなく、今より良くすることだけを考えて変えていけば良いだけ。
過去のせいにしている暇があったら前を見ろ。
良い世の中にしたければ自分たちで作り変えていけば良いだけ。
その為にも一度「古い考え」を受け入れて見ろ。
でないとどう変えて良いかわかるはずもない。
先代の人達は世の中が良くなるよう、次の世代がより幸せになるよう、何百年・何千年とかけて今の時代を作ってきたと思っている。
それを今の世代が全否定し、それをたった数十年で変えれるわけがない。
そこは思い上がったらあかんと思う。
今の若者が作り上げたって思っている事も実は一部の上の世代の利益のために利用され踊らされていることが多いって事も知れ。
今の方が昔より優れているのなら何故学力や体力が昔より低下しているのか。
各分野で一部の世界的スーパースターが出てくると、ほら見ろ今の世代が正しい優れているという人がいるが、その人たちは本当に今風のやり方で成功したのか。
そして成功した一部の人だけ突出して優れているだけで全体的にはどうなのか。
どの世代も自分の前後の世代とは大概合わないものだと思う。
私も団塊世代は嫌いだし、団塊ジュニア世代は苦手だ。
でもだからと言って、その世代を否定しない。
私が生まれ社会に出た頃までの時代を支えていた方達は明治大正生まれの方達が多かった。
私はその人達に叱られても、その人たちの考え方を
「明治・大正的な古い考え方だね」
と言って否定はしなかった。
むしろ昔の人の考え方を尊重し学ぼうとした。
今の世代が昭和を否定するからこっちも今の世代を否定してやるって気は全くもってない。
ただ何十年・何百年後に今の世代が全てをぶっ壊したせいで世の中はムチャクチャになったって、未来の人達から非難される事だけは無いように。
その為にも今の世代の人達は過去を否定するだけじゃなく、何故今までそういう考え方が続いてきたのかもう少し深く考え、そして次の世代の幸せと発展のためには古い考え方の中にも今の時代に合わせて生かす部分があるんじゃないかと考えるべき。
以上
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