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令和へ

2019-04-30 23:40:14 | 日記



Over the rainbow


子供時代は夏になると坂道に水たまりが浮かぶ逃げ水と呼ばれる蜃気楼が浮かんだ。

昔のアスファルトの具合なのか子供の背丈との角度のせいなのか、とんと逃げ水をお目にかからなくなった。


純粋な意味での平和ってものも追い付いたらスルリと逃げるものなのかも知れない。


それでも垣間見る虹のように

求める気持ちが必要なんだろな。


ありがとう平成。
こんにちは令和。


サンクチュアリ

2019-04-12 22:50:58 | 日記

今頃の時分
あの夜は満月に近かった。

中空に浮かぶ月の周りにこれまで見たことない非常に大きな円環が霞雲に反射していた。


大きな号のカンバスに描く時は筆の穂先から離れた位置に指を絡め、構図のバランスを取る。

指と言うよりは体全体で描く感じか。

ツレにはその腕をぐるりと一周させて大きい円環を描いた作品がある。

まるで月に腕があってぐるりと一周させたような円環だった。



ずっと井上陽水さんの笑う月を聴き続けていた。

いつもの夜だと信じないと、あまりにも深い傷の痛さに気が付いてしまいそうで。


横たわるツレの手を握った時、閉じた瞼からドライアイスの加減か、はらはらと涙が流れて止まらなかったことも。

ワスレナイ。


ワスレナイ。


月になって慰めてくれたこと
桜を散らして慟哭したこと



ありがとね



白い聖域に私も命を吹き込めるのかな。








パラダイス

2019-04-12 20:22:35 | 日記

今日は西から東に、二年前を忠実にたどりながら花屋さんに寄ってはひまわりを探した。
結局三件目で売約済みのひまわりを見て諦めて違う花束にしてかつての家に辿り着いたら丁度旅立った時刻だった。

狙った訳ではない。

玄関先で彼の母を呼び出した時、いつも五月蠅いくらい吠える番犬が鳴かないので留守かと思った。


旅立った時は家に帰る途中だったので随分と何故先に家に帰らなかったか後悔していた。



今日はきちんと君のパラダイスに導けたのかな。




若かりし頃、君が描いたデッサンを眺めた。

絵っていうものは本人がいなくても成長していくものなのかな。

絵だけじゃなくて音楽も文学も芝居だってあらゆる表現はつくりてを離れても
有名無名に関わらず
命を吹き込まれるのかな。

それが作品源泉の力なのかも知れない。




タイムマシン

2019-04-12 16:09:20 | 日記

まるで産道のような路地から入り


胎内へ



さすがに時間までは遡らず。
かつてのアトリエ1号の入口にいつの間にか生えた木が成長してます。


花籠より花瓶が似合いますよと言われて花束を。

井戸の上にまだそのままの水鉄砲に添えて。






悩みでお腹いっぱいだったあの日の私たちがいた。



不格好で、だけど確かに生きていた。