学長のひやかし

本(もと)はみな たれもの晒しの白木綿 
染めつよこれつ 末はいろいろ

人材派遣という雇用形態は必要か。~ヨドバシカメラ暴行事件より~

2005年10月04日 | news
 ちょっと腹が立ったので、

作家・下田さんの長男に暴行、派遣会社らに支払い命令 (読売新聞) - goo ニュース


○暴行で慰謝料:ストレスで執筆不能認定 作家の下田さん(毎日新聞)


 小説「愛を乞(こ)うひと」で知られる作家の下田治美さんの息子が
派遣会社社員と派遣されていたヨドバシカメラの社員から暴行を受け、
それが元でストレスとなり下田さんが執筆活動ができなくなり、損害賠
償が認められた事件。噂では便器なめまでさせていたとか・・・

  この事件でのポイント2つあると考える。

(1)いかに人材派遣会社はいい加減な存在か。
 →毎日新聞の記事によると長男が所属していた、人材派遣会社「トラスティ」
は休眠(ほぼ廃業)、その後籍を移した「イー・パーソンズ」は解散状態にあるということ。
いかに人材派遣業が乱立し、いい加減な経営がされているかといういい証明
ではなかろうか。

(2)悲しき派遣社員という身分
 →ミス、欠勤なんていうのは人間働いていれば1回は経験するもの。
結局は会社の駒の1つであり、社員のいいぱしりでしかない思われる。
実務経験の豊富な40,50代が即戦力として、企業での不足した力を
補うというのが本来の人材派遣の意義なのだろうが、現在のところ、
就職難の若者の安易な逃げ道としてしか役に立っていない気がする。
 世間では失業対策、ニート対策など役人が偉そうなことを言ってい
るがこうした中途半端で、企業にとってだけ都合のいい安い労働力
の「人材派遣」というのを撤廃し、少しでも正社員化して雇用促進
するべきではなかろうか。結局職業訓練などしたところで私たち
労働者が納得して入れる雇用形態がなければ永遠にこうした問題は
なくならないと思う。ただ悲しいかな、多くの政党は企業から
政治献金を受けているので、企業に不利益となるような私の妄想には
耳を傾けることはないだろう。この先日本はどうなるだろうか・・・。