学長のひやかし

本(もと)はみな たれもの晒しの白木綿 
染めつよこれつ 末はいろいろ

相互理解

2006年02月13日 | news
○介護現場、56%が暴力被害 セクハラも (共同通信) - goo ニュース

○ホームヘルパーの4割がセクハラ被害(読売新聞)

 あながち関係性ゼロということもないので、簡単にコメントしたい。
これから高齢化社会が本格化するにあたり、お世話する方される方間でのトラブルはさらなる増加が予想される。対人間商売である以上、マニュアルにも限界があるが細かいところまで対処法を考えていく必要があるに違いない。

 聞くところによると、程度はどうあれこの商売は暴力を受けることは日常茶飯事だという。けられる、つねられる、物を投げられるなんてのは当たり前の世界で、それも仕事のうちだそうだ。多くの場合痴呆などで故意的でない行動ゆえ、なあなあで済まされることが多いのだろう。しかしこのところ元気すぎる老人が増えているからか、性的被害などほってはおけないトラブルも続出しているようだ。とはいってもまだまだ人員不足であるし、まだまだ手探りな業界であるから思うように対策講じられないのが現状だという。
 
 こうしたトラブルに対しては、利益にとらわれず雇っている施設や病院が介護人を守るのがまず第一だろう。関係施設は事態把握に努めるのはもちろんのこと、ヘルパーも泣き寝入りせずに報告して対策を講じていかなければならない。対人間商売ゆえ難癖ある相手には必ず当たるであろうから、グループ介護化や同姓介護化などとりあえずできることからしやっていき、それでも手に負えない相手ならば、病院みたいな集団で面倒見る施設に強制的に入れたり、サービス拒否などをするべきである。もしも自分の両親が人様に迷惑をかける老人になるのは見るに耐えないし、自分の知っている人が、仕事上でもそうした被害に遭っているのが分かれば心が痛む。金銭にとらわれず、お世話する方とされる方(の家族)の相互理解を深めていけば少しは問題も減るのではないかと思う。他人事ではなく、皆でよく考えたいニュースであった。