まぁ・・・ハッピーエンドで、良かったね って感じです。
私は、1は面白かったのだけど、2でファンタジーな方向に行ったのには、ついて行けなくなってた・・・という感じで。
今回の3は、牛河さんが、2人の繋がりや宗教関係とか資産家マダムとの関わりを段々と探り当てるまでを書いたって感じの本だった様な・・・。
牛河さんの孤独な処や外見へのコンプレックスから必死で勉強して弁護士になったものの・・・など彼の人物像は良かっただけに、最後殺されちゃって、なんだか気の毒というか・・
まあ、いずれにせよ、会えそうで会えない2人が、やっと結ばれて良かった!、無事にあの不思議な高速道路の階段で普通の世界に戻れて、めでたしめでたしですね。
さて、この3で終わりなのかどうかは解りませんが・・・。
個人的にファンタジックな世界は元々好きではないので、私の好みの内容ではなかったものの、基本になる主人公の性格というか・・・親の仕事や宗教の為に幼少時代辛い思いをし、それが性格形成に影響を及ぼし、それらのトラウマ?がそれぞれの根に深く有るという似通った処があったが故に2人は解かちあえる者同士として惹かれ合い・・・ってのは好きです。
なんか、全く同じ登場人物で、ファンタジー色が無いお話だったら、さぞや私好みの内容になった気がするんだけど。って、そんな内容なら、月が2つ出てる世界1Q84って小説じゃなくなっちゃうんだけど
わがままを言えば、もっと天吾、青豆のそれぞれのお話、どんな風に生きて来たかとか、そういう普通に地の足がついた日常の話を一杯読みたかったです。
天吾と父の確執とか、2才で殺された母と父と、母の愛人?の話とかも、もっと知りたかったなー!その他、そのまんまどうなったんだ・・・?って処もあるかな。
あと、父が入院している病院で知り合った看護婦さんの誰かと、何やら良い感じになるんではないか?と思ったけど、あわや?という処で何も無かったですね
それにしても、NHKの集金に関わる仕事をしている人が、この本を読んだら・・・
「1Q84」と「少年カフカ」の感想
天吾や青豆はどんなふうに過ごしたのでしょう?日常の話、私も知りたいです。
さてさて。「何故1984年なのか?」ということについてですが。。
まず、この小説がジョージ・オーウェルの『1984』へのオマージュ(?)だということが一つ。
これは春樹さんも明言していると思います。
私は恥ずかしながら読んだことないのですが、なんか総合小説で、「ビッグ・ブラザー」とか出てくるんだって。「リトル・ピープル」と対だよね。
もう一つは、1984年っていう年を春樹さんがどう位置付けているか。。
70年代までの高度成長期がかげりを見せ始めて、バブル経済期との間の時代。
この頃に、90年代に起こった現象(オウム事件とか、経済の停滞など)の萌芽があるのではないかと春樹さんは考えているんだと思う。
近過去小説として、もし実際の1984年とは違う「1Q84年」があったとしたら、、、という「if」がきっかけなんじゃないかな。
実は、(私の大好きな)『ねじまき鳥クロニクル』も、1984年という設定なんです。
春樹さんにとって、もともと気になる年だったのかもね。
で、私もこれはNHKの人が怒るんじゃないかな?って思ったんだけど、実際はNHKからの苦情みたいなのはなかったらしいよ。
NHKの受信料って、全世帯の何%くらいの人が払っているんだろうね。。昔から、これすっごい謎なんです、私的に(笑)。
もし彼らの子供が、1985年産まれの子供だったら、現在25才ですよね。(って、どんだけ勝手に妄想進ませるんだか~)
どんな風に成長し、彼らはどんなお父さん、お母さんになっているのかな・・・とか、つい考えちゃいましたよ
青豆って名前を聞くと、何故か「豆しば」を連想してしまう私です
おおお~~~!!さっすが真紅さん 色々と素晴らしい情報、見解、ありがとうー!
>この小説がジョージ・オーウェルの『1984』へのオマージュ(?)だということが一つ。
知らなかった・・。
実は1984年に、友達が産まれて初めてのデートで見に行ったのが「1984」って映画だったんだよ。当時、なんかちょっと話題になってたので選んだらしいんだけど、選択ミスでさっぱり訳が解らない内容で、しら~~っとしちゃったというので、今だに印象に残ってる作品なんだ。その彼とはそのデート一回だけでフェードアウトしちゃったんだよ
その映画の原作の様なんだね・・・。
>「ビッグ・ブラザー」とか出てくるんだって。「リトル・ピープル」と対だよね。
おおお~~!!そうなんだね? なんか読んでみたくなっちゃうな。
そういや、「冷血」借りたんだけど、挫折しちゃった・・・。分厚い本で、上下二段に小さい文字で・・・トホホ・・・。真紅さん、読破するなんて偉い!!
>もう一つは、1984年っていう年を春樹さんがどう位置付けているか~etc・・・もともと気になる年だったのかもね。
そうかー。なるほど、なるほど!!本当に色々丁寧に書いてくれて、ありがとう
私にとっても、1984年って、楽しい時代だったし、結構印象に残っている時代なんですよ~。その頃、凄い村上春樹ファンでね、全ての本を買って持っていたんだよ。
そういや、この本にジュンコシマダのワンピースとか出て来るじゃない? ああ~そういうの流行っていたな、って思い出したりして(私はその手の仕事出来る系+ちょいセクシーな、格好いい女子系ファッションはしてなかったんだけどもね)
でもさ、グリーンのワンピなんてあったかな?千鳥格子とかグレンチェックのモノトーンの印象が強いんだけど(って、どうでもいいね~)
>実際はNHKからの苦情みたいなのはなかったらしいよ。
ぐははは!!やっぱり気になるよね。情報ありがとう、大丈夫だったんだね? やっぱり世界の村上春樹の小説だから、さすがのNHKも怒らなかったのかもしれん。
青豆達はその後幸せに暮らしたのかな? 子供は男女どっちだったのかな? どんな子供で、どんな風に成長したのかな? とか、そっちの方が気になるよー。
あの微妙に心地よい消化不良を。
NHKの集金人という執拗なほどのリアリティは、確かにすごかったですね。
私は、牛河さんが気になって気になってしょうがありませんでした。
やっぱりこの後、4があると時折さんは思っておられるんですね~。
私もなんだかんだと文句は言っていますが、4も是非読みたいです。
後半で出て来る(青豆の家にしつこく来た)NHKの集金人は、昏睡状態のあのお父さんなのかな?と思っていましたが、そうなんだろうか・・・
牛河さん、気になりましたよねー。そういう人が世間でかなり多いみたいです。
角田さんの「ツリーハウス」もうお読みになられたんですね?早いー!
まだ図書館に入荷してくれてません。早く読みたい~~