上下2段の小さい文字、しかも分厚いので、読み応えが凄くある本でした。
ルックスもよく、女性にもモテて、かつ東大の大学院と頭もすっごく良いこの主人公が何故?!と金持ちの次男の忠が言った言葉、私もそう思っちゃいました・・・もったいないなぁ~!!って・・・。
この本の舞台となる昭和39年東京オリンピックの直前の日本の様子やその当時の物がどういう風に思われていたのか?などが興味深く面白かったです。
そして、去年の北京オリンピックの時と東京オリンピックの時って、似た感じだったんだなあ・・ということが解りました(海外に見せたくないものを隠したり、無くしてしまう等)
この小説は、主人公の島崎国男がテロを決断するに至った、理不尽な格差社会を描いているんだけれど、国男がアルバイトをしていたドカタの仕事仲間や、故郷の秋田の田舎の村の現状など、昭和39年も、こんな状態だったんだ・・・というのが、結構ショックでした・・・。
以前読んだ「蟹工船」は、これよりもずっと前のお話だから、ああいうのも有りかな・・・って思ったんですが、昭和39年ったら私はもう産まれており(とは言え赤ちゃんですが)・・・
そして、現在、こういう格差社会とか、派遣切りとかも問題になっていて、今も、ある意味変わってない部分が有るので考えさせられました。
199pageで「奴隷を解放したのは、奴隷側のリーダーではなく、知識階層或いは有産階級の中から生まれた異分子~」という所とか、「この国のプロレタリアートは、歴史上ずっと支配層にたてつくということをしてこなかった。我慢することに慣れきっているので~」という処などは、そうかもなあ・・・としみじみしてしまった。
あと、主人公までが、ヒロポンに手を出した(中毒にならない自信があるとか言ってたけど、充分中毒だよぉ)のには、ちょっとびっくりだったな。
ラストもなんだか虚しいし、、、、2回読みたい!という本ではなかったので、3つ☆~3つ☆半
以前読んだ奥田さんの「サウス・バウンド」と、この小説と、理不尽な社会に黙って屈しないで、立ち向かう!という強さみたいのを感じました。そういうの凄く好きです。
ララピポ
家日和
「サウス・バウンド
2段組だったけれど、あっという間に読んでしまいました。
ちょっと残念だったのは、事件の結果が分かっているということ。読んでて、こうなるしかないよなぁ~と分かっちゃうので、やるせなかったです。
単なるミステリーとしての面白さというよりも、やっぱり、この物語って、昭和について考えさせられるところが重要な要素なのかなぁと思いました。
私は、東京五輪よりもちょっと後ろの世代ですが、でも、まだまだ、豊かになりきっていない昭和40年代を体験しているからこそ、この物語が味わい深い。きっと、今、二十歳代の子の読後感とは、全く、違うんでしょうね。
これはこれですごく面白かったですが…
でも、そろそろ、奥田さんの脱力系の新作を読みたくなってきました。
それでは、また!
先日のコメントでルピシアのHPになかなか繋がらないって言ってたでしょう?
あのあと繋がるようになったから、latifaさんオススメのノンカフェインティーを注文しようとしたら・・・・・なんと、なんと・・・・・【売り切れ】だったのよーーー(泣)
もう別のフレーバーが紹介されてたけど、イマイチ好みじゃなかったなぁ。
さて、このご本は分量たっぷりで読み応えがありましたよね。
自分の知らなかった【昭和】を見せてくれる作品って好きです。(「白夜行」なんかも昭和を見せてくれたよね)
繁栄の陰には闇があるんですよね。
あと、東京と地方の生活レベルの格差にはビックリしました。
小川さんの本の感想がまだ全然書けてないの。
チェの奥さんの本の感想も。
本の感想って本当に難しい~。
>ちょっと残念だったのは、事件の結果が分かっているということ。読んでて、こうなるしかないよなぁ~と分かっちゃうので、やるせなかったです。
そうなんですよね・・・。ただ、一人でやったことだろうな・・・と思っていたら、相棒?がいたのは意外な展開でした。
ラストはハッキリは見せてくれてないものの、私は悪い方へと勝手に解釈していたので、やっぱり虚しいというか、寂しいというか・・・うん・・・
肉体労働と無縁だった彼が、キツイ仕事をしてる様子とかも、凄く読み応えがあって良かったです。応援してたんだけどなぁ~
うん、うん。そうですよね!
もともと、私は、ミステリーとか犯人探し~とか警察もの~よりも、こういった題材の方がソソられるので、そういう点では凄く楽しませてもらいました。
そうですよね・・・。私も意識があるのは40年代以後なんですが、色々懐かしい物が出て来ました。これは自分の事なんですが、子供だったせいなのか?そんな悲壮感とか全然無く暮らしてたんですが、今から振り返ると、結構貧しい暮らしだったのかな~と思ったりもして。それにしても、秋田の田舎の暮らしは悲惨でしたよね・・・。東京の華々しい暮らしと秋田の中間くらいが、私の育った環境だったかも。
そうかあ・・・ルピシアのあれ、売り切れでしたか・・。 あれ凄く人気が高くて、私も買おうと思ったら売り切れで、1ヶ月以上待って買ったのですよ。でも、すんごい美味しい!ってほどじゃないかもしれないわ。多大な期待をせずにいてね~~
>自分の知らなかった【昭和】を見せてくれる作品って好きです。(「白夜行」なんかも昭和を見せてくれたよね)
確かに!白夜行は、自分により近い年代だったけど、こちらは、若干上の世代だったかな・・。この前20世紀少年の1だけを見たんだけれど、あれも懐かしい昭和、しかも楽しげな記憶が詰まってる映画でした。
>あと、東京と地方の生活レベルの格差にはビックリしました。
ほんと、ほんと!私もそれがびっくりでした。ミチさんはずっと金沢なのかな?金沢だったら、秋田の田舎より、むしろ東京と同じ様な雰囲気だったのではないかな・・・?
私は、秋田の田舎と東京の中間くらいだった気がする・・・。でもね、お友達のお父さんが、冬だけ関東に出稼ぎに行ってたのは覚えているんだ。ありふれた~を見ると、ちょっと思い出したりする。もうそのお父さんも死んじゃったけどね・・・。
小川さんの本、ミチさんも読んではいるのね?ぜひぜひ感想を読みたいな~~!
チェの奥さんの本も??よく読む暇を見つけられたなぁ~!ミチさんって、一日大忙しでしょう!?
上で書き忘れちゃったんだけど、「さまよう刃」が映画化決定したんだって!
はて!主役は誰になるんでしょうね?
小林薫は、かなうのか??^^
この本すごく読みたくて、でもお値段が高く・・・手が出せない状態で・・・
図書館もすごい順番待ちでした。一体いつ読めるやら・・・だから感想ではないのですが、早く読みたい!という気持ちをコメントさせて頂きました。すみません
さまよう刃、映画化?!めちゃめちゃ映像化しやすそうですが。東野さんて映像化しやすい本が多いですよね。読んでて頭の中に情景が想像しやすいというか。暴行シーンはあまりリアルでないといいけど・・・また配役がわかったら語りませんか?いえ、語らせてください!!
そうですか、映画化するんだ!
小林薫、当たるといいな。なんか、怒りを内に秘めた感じが、結構、いいかなぁと思います。
でも、イマドキ、吉田栄作がマナカナの父親役をしている時代。小林薫では年を取りすぎていて、40歳台前半ぐらいの俳優の方がいいのかしら?
配役発表、楽しみに待ちます!
昨日は一日中大忙しで、お返事遅れてすいません。
私も図書館でリクエストでした。ちょっとタイミングが良かったみたいで、順番待ちがまだ早い段階だったので、今回って来ました。
でもね、上下2段で分厚いから、これは回転が悪いだろうなあ・・・と推察です。読むのに時間がかかっちゃう本なので・・・
で~~~!!さまよう刃のキャストが解りました・・・(と言ってもネットサーフィンでどなたかが言っていた情報です)
なんと・・・。主役は、ルビーの指輪さんですよ・・
ちょっと年取りすぎてないかぁ??と、私はショックでした・・。別に嫌いって訳じゃないんだけど・・・。脇役に竹野内豊さんと伊東四朗さんの名前が上がってるそうです。ははぁ~ん、、刑事さんの片方にイケメンを配置か・・・。あ~あ、、、