ポコアポコヤ

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「あなたを待ついくつもの部屋」角田光代

2024-10-14 | 小説・漫画他
本の装丁が可愛らしい。
手のひら大のサイズとメルヘンなイラストです。
42編の短いお話が入っていますが、あっという間に終わってしまうので、気がむいた時にパラパラと数個読むのが向いている本かな?一気読みはキツイかも。
それぞれ全く別のお話なので頭を次のお話を読むとき、一度頭をリセットしないといけないわけで結構疲れます。

読んでいる途中で、これは帝国ホテルチェーンのホテルのお話だと気がつきました。
帝国ホテルの会報誌 (宿泊者向けに発行している冊子「IMPERIAL」で11年間にわたって連載した42編のショートショートを一冊にまとめました本で、東京・大阪・上高地のホテルが舞台となっています。

残念ながらどこも泊まった事はないのですが、何度もTVでホテルや歴史等を紹介しているのは見た事があります。
東京のホテルは歴史あるハイクラスで有名なホテルで、ビュッフェを初めて取り入れたホテルだそうですよね。
初代?昔のカッコイイ建物(フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル本館は愛知県犬山市の明治村に移築されて公開されている)。それは前々から見てみたいなーと思っています。
上高地の赤いロッジ風のホテルに泊まってみたいなーと思いました。

42個、バラエティに富んだお話が入っており、アイディアも尽きるだろうに・・・。
色々良い話がありましたよ。
でも、いかんせん短編なので、後を引くほど感動とかは無かったかも。
3つ★くらいかなー

印象に残っているお話(返却しちゃったのでタイトル忘れてしまった)
●彼から誘われてホテルのバーでデートした彼女。彼がこんなお店に行くなんてイメージできなかったのに複数回来てると聞いて驚く。彼のお父さんがここに連れてきていたのね。

●1人息子の結婚を前に母が子離れを決意するお話 
最後のオチがくふふ・・・ってなった。母と息子2人の最後の宿泊のつもりで予約したのだけど息子が「気がきくなあ!」と喜ぶ(彼と彼女の分だと思った)のよね。

●角田さんご本人の体験かな?と思わせられる女性が、帝国ホテルで行われていた華々しい授賞式のパーティ会場を偶然見て・・のちにそこで自分が・・・というお話

角田さんファンなので、また新作の中・長編を楽しみに待っています♪

あなたを待ついくつもの部屋 2024/7/23 角田光代
母に教わった「バーの味」、夫婦で訪れた憧れの上高地……。
全国3か所の帝国ホテルを舞台に織りなす、めくるめく部屋の物語。


角田光代「方舟を燃やす」
笹の舟で海をわたる銀の夜「希望という名のアナログ日記」私はあなたの記憶のなかに「坂の途中の家」「平凡」「私のなかの彼女」「空の拳」「口紅のとき」「それもまたちいさな光」「月と雷」感想「異性」「紙の月」「曾根崎心中」「かなたの子」「なくしたものたちの国」「ツリーハウス」「水曜日の神さま」「福袋」「くまちゃん」面白かったです「森に眠る魚」(ネタバレです 注意!)「何も持たず存在するということ」角田光代さんの小説色々感想まとめ 「三面記事小説」「マザコン」「ロック母」「薄闇シルエット」凄く共感、良かった 角田光代 「いつも旅のなか」「誰かのことを強く思ってみたかった」 「presents」「夜をゆく飛行機」「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」 「恋するように旅をして」の感想 「対岸の彼女」感想と、全あらずじ  「ドラママチ」 「太陽と毒ぐも」「12星座の恋物語 」感想「八日目の蝉」 角田光代 凄く引き込まれて一気読み
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2 コメント

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Unknown (わぐま)
2024-10-16 12:50:26
ちは~~~^^

へぇホテルでもこーいう冊子があるんですね。飛行機の機内誌にエッセイとか短編小説があって、それをまとめたやつは読んだことがあるけど・・・そのホテル版ね^^
そうそう、こーいったのって飽きるし、それぞれ登場人物や関係性を覚えてきゃならないから疲れるのよね。そうそう、少しずつ読むのが良さそうですね。
で、短編だからか?覚えてないのよね~~~(笑)
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わぐまさん☆ (latifa)
2024-10-17 09:15:30
わぐまさん、こんにちは
そうそう、飛行機の機内誌でのエッセイ集めみたいのは私も読んだ事あります。
吉田修一さんのとか、結構面白かった。
ホテル版はお初です。

そうなのよねー、短編が一杯入ってる本だと一気に読むのはキツくて、ちょこちょこ読みが良いんだけど、私は割と一気に読みたい性分だからなあ・・。

そうなのよ、いい話でも、短編だとどうしても忘れちゃいがちなのも残念。
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