やっぱり実際本当にあった事、ノンフィクションのお話に勝るものは無いですね・・・。
最近読んだどの本よりも、ガーンと来たというか、心打つ本でした。
この光市母子殺人事件は、約10年の間、何度も報道やTVで見ていたものの、知らない部分が色々ありました・・・。この本を読んで、また更に、本村さんがんばれー!!って思いました。門田さんの文章も、読みやすく解りやすく、そして情熱がとてもこもっていて、素晴らしかったです。5つ★
まずは、本を読んで初めて知ったのが、「新日鐵の社宅内」で起きた事だったんですね。加害者家族も被害者家族も、同じ社宅に住んでいて、加害者の父も本村さんも同じ新日鐵で働いていた(部署や職種は違っても)というのに驚きました。
確かにこの犯人の過去や家族(暴力をふるう父と、自殺してしまったお母さん・・)は気の毒だとは思います。思うけど、だからと言って許されたり刑が軽くなるのは許されないと思う。この事件に関しては、情状酌量の余地無しって思いました。事件を起こした後での犯人が全く反省していないのには読みながら怒りを覚えました。とはいえ、不思議なのは、最後の数ページ。死刑と言われた後、この犯人が人が急に変わったようになるんですね。それは死刑判決を受ける少し前から宗教関係の方と交流が・・・と書かれていましたが、そんなに急激な心境の変化というか人が変わるものなのか?と、少々懐疑的にこの犯人を見てしまうのでした。
あと、首を絞めて殺した後、汚物がついてたのに(多分首とか締め殺すとそういう風になってしまうんですね・・)、それをふき取って行為に及んだ・・っていうのは本を読んで知りました。
あと本村さんの過去にもかなり感動しちゃいましたよ・・・。中学時代に突然発祥したネフローゼで入院して、部活を諦めざろうえなかったこと、病院友達が亡くなってしまった事、まともに学校に通えない中、病気と闘いながら苦労して勉強して良い大学入ったこと。過酷な治療の為、多分もう赤ちゃんを作ることは出来ないと諦めていたのに、赤ちゃんが出来て、やっと幸せに・・って矢先にあの事件だったんですね・・・。なんでこんなに苦難ばかり彼に降りかかるんだ~!!!と、読みながら本当に切なかったです。
仕事を辞めようとした時、彼の上司が言った「労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それはただの負け犬の遠吠えだ。」
なかなか言えることじゃない。素晴らしい上司にも恵まれていたんだなあ~と思いました。
その後の裁判での理不尽な出来事や、素晴らしい弁護士さん、そして神戸のサカキバラ事件の被害者のお父様から彼に連絡が来た事、被害者家族の集まりに参加されるようになって、みんなで法律を動かす様になったこと、私がTVで時々見かけて来た本村さんは、ほんの一部であって、本を読んで、本当に凄い人だ・・・と思ったし、彼にはこの裁判が終わったらば、その後は幸せになってもらいたいです・・。
そして、被害者にもっと配慮をおいてもらえる様に世の中が変わって欲しいと思います。
なぜ君は絶望と闘えたのか 門田隆将
判決、死刑――。最愛の妻子が殺害されたあの日から、9年。
妻子を殺された深い哀しみの中、幾度となく司法の厚い壁に跳ね返され、なおも敢然と挑んだ青年。だが、それは決して孤高の闘いではなかった。絶望の海を彷徨う青年の陰には、彼を励まし、支えた人たちがいた。そして、青年との闘いの末に「死刑判決」を受けた元少年が判決翌朝、筆者に伝えた意外な言葉とは――。光市母子殺害事件を圧倒的な取材と秘話で綴った感動と衝撃の記録。
いかがお過ごしですか?
今週は寒くなるようですね。
この本、こちらで初めて知りました。
僕も読んでみたいと思います。
寒さが一段と厳しくなってきましたね~
年末の忙しい時期、がんばって乗り切りましょう
この本、お友達から紹介してもらって読んだのですが、とても読み応えがありました。
この事件だけではなくて、今後日本の司法の将来はどうなるんだろう?変わって行くことが出来るだろうか?というのも考えさせられる内容でしたよ
今映画倉庫のほうにTBさせてもらったんですが、『パブリック・エネミーズ』の評判の悪さに驚いています。
そうか~、みなさん楽しめなかったのね。。
で、この本ですが、私も今年読みました。
でも、あまりにも考えさせられて(腹が立ち過ぎて)、結局感想は書けなかったんですよ。
私が一番酷いと思ったのは、犯人もそうだけど後から急に出てきた弁○団の人たち・・・。
死○廃止を主張するのは個人の自由だと思うんですが、それを正当化するために誰かを利用したり、貶めたりすることが許せなかった。
(一応、伏せ字にしますね、意味わかるよね?)
もう、本村さんが気の毒で気の毒で・・・。
私は元々、精○鑑定は○神鑑定人の主観に過ぎないと思っているし、どんな精○状態でも犯した罪は償うべきだと思っているんです。
償う方法は様々だと思うけれど、私も少しでも被害者を守る方向に法が変わっていったらいいな~、って、それを強く思っています。
わ~!この本、真紅さんも以前読んでいたのね?気持ちをわかちあえて、とっても嬉しいな~
そーなんだよ!あの弁護団の人たちは、一体何を考えとんだ?!って しかも1人、2人じゃなくて、大勢じゃない? ああいう人がまがりなりにも、弁護士とか人を裁く様な職業に就いてるというのが、信じられないというか、怖いというか、ほんとに頭に来たわ。
そうそう、全く同じよ。死●制度を廃止とか、そういうのは個々の思う処が違ってもいいと思うんだけど、「それを正当化するために利用」ってのがユルセン!!!
頭に来すぎて感想書けなかったというのも解るわ~。
でもさ、本村さんの事件がこれだけマスコミで取り上げられ、注目されたがゆえに、総理大臣に直接会えたり(その後、総理の対応すごく早かったよねー!)マスコミで事件の全貌をさらすことで、失ったものや傷つけられた事も膨大だったとは思うけど、少なくとも日本の被害者の立場を少しでも前よりましなものに動かしたって功績は素晴らしいと思うわ~。本村さんガンバレー!ってホントに応援してます。