サクサク読めて時々笑えたり、全くこのおやじはー!と思ったり、重い内容なのに気軽に読めて読後感も良かったです。
この時代のご夫婦、私の両親も似た様な感じだったかもなあ・・・。
無口でワンマンで仕事人生な夫。専業主婦で色々我慢しつつも家の事や子育てを全部一人でやってきた妻。
この妻が良い人よねえ・・・。自分の命がもう僅かって解った後、誰も友人や近所付き合いが無い夫を心配して、ご近所の人と交流持たせる様に仕向けたり、自分の身の回りの家事が出来る様にしたり。
夫は現在の職場の工場ではスーツを着て出社しなくていいのに、わざわざ毎日ご丁寧にキッチリした服装で出社する。それが後半ポロシャツ姿で行くようになる。今までちょっと冷めた目て彼を見ていた工場の周りの人達も、えっ!と驚く。
独身の娘はレズビアンだったんですね。良いパートナーがいて幸せに暮らしていて良かったわ。
★以下ネタバレ★
夫がだんだん色々な事が出来る様になって行ったり、今までの人生について妻へ申し訳なく思ったり反省したりと心境が変わって行く。奥さんも自宅でそんなに長患いせず、ひどく苦しまずに逝けて良かった・・・。ギリギリまで自力でトイレも行けたし。
で、なんですとー。夫は10数年前、社内でやや若い女性と浮気していたんですかー!? あらら・・・。以上
装丁のバラと内容もちゃんと繋がっていました。
坂井さんの本はこれが初めてですが、ずいぶん沢山書かれていて、性的な内容の本も多いというのにびっくり。かつて「男と女の腹の蟲」で第88回オール讀物新人賞を受賞した2008年に現役SM嬢だったとか!多才なのねー。彼女の他の本も読んでみたくなりました。
妻の終活 2019/9/11 坂井希久子
まもなく七十歳になる一之瀬廉太郎は定年まで勤めあげた製菓会社で嘱託として働いている。
家事や子育ては二歳下の妻杏子に任せきり、仕事一筋で生きてきた。
ある日、妻から病院の付き添いを頼まれるがにべもなく断ってしまう。
帰宅後、妻は末期がんで余命一年と宣告されたと告げる。
この時代のご夫婦、私の両親も似た様な感じだったかもなあ・・・。
無口でワンマンで仕事人生な夫。専業主婦で色々我慢しつつも家の事や子育てを全部一人でやってきた妻。
この妻が良い人よねえ・・・。自分の命がもう僅かって解った後、誰も友人や近所付き合いが無い夫を心配して、ご近所の人と交流持たせる様に仕向けたり、自分の身の回りの家事が出来る様にしたり。
夫は現在の職場の工場ではスーツを着て出社しなくていいのに、わざわざ毎日ご丁寧にキッチリした服装で出社する。それが後半ポロシャツ姿で行くようになる。今までちょっと冷めた目て彼を見ていた工場の周りの人達も、えっ!と驚く。
独身の娘はレズビアンだったんですね。良いパートナーがいて幸せに暮らしていて良かったわ。
★以下ネタバレ★
夫がだんだん色々な事が出来る様になって行ったり、今までの人生について妻へ申し訳なく思ったり反省したりと心境が変わって行く。奥さんも自宅でそんなに長患いせず、ひどく苦しまずに逝けて良かった・・・。ギリギリまで自力でトイレも行けたし。
で、なんですとー。夫は10数年前、社内でやや若い女性と浮気していたんですかー!? あらら・・・。以上
装丁のバラと内容もちゃんと繋がっていました。
坂井さんの本はこれが初めてですが、ずいぶん沢山書かれていて、性的な内容の本も多いというのにびっくり。かつて「男と女の腹の蟲」で第88回オール讀物新人賞を受賞した2008年に現役SM嬢だったとか!多才なのねー。彼女の他の本も読んでみたくなりました。
妻の終活 2019/9/11 坂井希久子
まもなく七十歳になる一之瀬廉太郎は定年まで勤めあげた製菓会社で嘱託として働いている。
家事や子育ては二歳下の妻杏子に任せきり、仕事一筋で生きてきた。
ある日、妻から病院の付き添いを頼まれるがにべもなく断ってしまう。
帰宅後、妻は末期がんで余命一年と宣告されたと告げる。
私の親も、こんな感じでした。
昭和ってこんな感じの夫婦、多かったですよね?
最初はこの夫にイライラしたけど、後半は同情に変わったかなぁ。
夫婦ってそれぞれの形があるし、時代背景も影響されますよね。
坂井さん、好きなんですよね~~~
でも、この本が一番好き♪
自分の終活についてもいろいろと考えさせられるお話でしたね。いつか、必ずやってくる未来ですからね~。身につまされました。
コメントありがとうございます。
わぐまさんのご両親もこんな感じでしたか・・・私の両親とほぼ同世代でしたものね。やっぱり昭和の人達って、こういう感じが普通だったのかな・・・。
>夫婦ってそれぞれの形があるし、時代背景も影響されますよね。
ほんとですね。
若い時にはなんだかんだあっても高齢になって寄り添ってるカップルや、夫の方が定年後、考えや行動を改めているって人もみたいだし。
坂井さん、この本以外読んだ事が無いので、今度トライしてみようかなと思っています。
コメントありがとうございます。
昔の(昭和世代、今80代くらいの)女性は大変だったなあ・・・と、こういう本を読んで感じます。自分の母世代なんですけど、でも優しくて家庭的で今風?な考え方の男性もいたので、落差が激しかったのかな。
現在も昔よりは男尊女卑や長男!みたいなしきたりは減ったものの、まだまだな処もありますよね。
家事を料理をしない妻
あらー そういう相談が来てましたか。
相談コーナーって結構好きなんですよ。新聞で毎日見てます。