一人の母に4人の父がいて、楽しく一緒に暮らして来ている、という設定。
まあ普通に面白く読んだ・・という感じです。3つ☆
とりたてて何かガツンと来るとかそういうのが無かったです。4人の父親のキャラも、特にこの人魅力的!って人が私にはいなかったし・・・。事件との関連とかも特に、おおっ!って事も無かったかな・・。この設定自体に、ありえないだろう~っていうのがやっぱり私の心の中にいつもあったからかもしれません。
オー!ファーザー 伊坂幸太郎 2010-03
伊坂さん曰く、第一期の最後の作品だそうです。
表紙装丁は、三谷龍二さん。伊坂さんの本の装丁は、やっぱり三谷龍二さんのがしっくり来て素敵だと思います。 三谷龍二さんについて
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「砂漠」
最近文庫で出たのがこちらの表紙
私が読んだ単行本の表紙はこちら
予備知識無く読んだのですが、大事件があるわけじゃなくて、基本は、大学生仲間のお話だったのですね。伊坂さんお得意の色々な伏線や繋がりがあって、最後やられた!って感じがあるお話ではなくて、微笑ましいというか・・・青春小説というか・・。とはいえ、くすっと可笑しい処や、ちょっとほろっとする処もあって、かつ最後はスカッとする処もあって、読み終えた後味も良いお話でした。私は好きな小説でした。4つ☆~4つ☆半
登場人物のキャラがとても立っていますよね。
登場人物の名前が覚えやすいのが助かります^^
最初は何この人??ウザい!と思った西嶋が、段々魅力的に見えて来て、こんな突飛な人他の小説や映画などでも見たことが無かったので、とても新鮮でした。
主人公のクールな北村(いかにも伊坂さんの小説の主人公って感じがする)お金持ちのボンボンでチャラけた鳥井、美人の東堂、超能力者の穏やかな南。
その他、麻雀やら、ボクサーや、ホスト事件やら・・・色々な事があって、4年間で彼らが少し変わって行く。
この本の前に読んだのが「桐島、部活辞めるってよ」だったのですが、そちらが結構殺伐(^^ゞとしてたので、彼らが大学に入って、こういう感じに過ごせたら良いな、って思いました。桐島~の学校の世界では、きっと西嶋は虐げられる人間だっただろうな・・。
あと、つい最近、大学生の仲間話の有川浩さん「キケン!」を読んだばかりだったのですが、私的には「砂漠」の方がより一層好きでした。こんな素晴らしい友達に出会えて過ごせた4年間、宝物だろうなあ・・って思いました。
最初のお話「春」の中で、西嶋が熱く語る、タイムマシンで過去に戻ってしまった時、ふとポケットに抗生物質を持っていたら、目の前の病気で苦しんでいる子にその薬をあげるか?否か?と、当然あげる!目の前の困っている人を救えないなんて!という処が、「JIN」と偶然かぶっていたのにびっくり^^
★以下ネタバレです 白文字で書いています★
「夏」のお話で、まさか鳥井が片腕切断になってしまうなんて、ショックでした・・・。でもその鳥井があのジムで練習を積んで凄く強くなっていたとは
あと、南が4年ぶりに車を飛ばせたのもスカッとしましたね。これは予測出来てたので驚かなかったけれど。あと、西嶋が東堂とすったもんだのあげく、最後にくっついたのも良かったな、って思いました。以上
2005-12-10 伊坂幸太郎
SOSの猿
あるキング
「モダンタイムス」「週末のフール」
「ラッシュライフ」「フィッシュストーリー」
ゴールデンスランバー
「グラスホッパー」「アヒルと鴨のコインロッカ―」「死神の精度」感想
「チルドレン」「重力ピエロ」感想
私は抗生物質の話の方は忘れちゃってるんですけど、
目の前に殺される運命の猫がいたらどうするか?「助けちゃえばいいんですよ」っていうのもありませんでしたっけ?
今もときどきふと西島のその言葉を思い出すことがあります。
パズルのピースがはまっていく爽快感は「ラッシュライフ」などと比べると小さいのかもしれませんが、
こういう青春小説ってやっぱり好きです。
女の子のセリフとか、お父さん達ののセリフとか。
お上手、っていう印象を読んだとき持ちました。
で、この記事読むまでコレ読んだことさっぱり忘れてました。
腑に落ちちゃうのかも、伊坂さんの話って。
ちゃんちゃん、っていう。
最近やっとこっちも涼しくなったので、やっとまたケーキを焼き始めました。
体調はいかがですか? ワタシは元気。
こないだ「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」っていう映画を見て、面白かったので以前挫折した原作を読んでます。
今度は読めそう。
じゃ、また♪
たくさんトラバ送らせてもらいました
これから読む本の参考にさせていただけたら、と思います
ブックマークさせて下さい
宜しくお願いします
そうそう、猫の話ありましたよね。何で出てましたっけか・・・。鴨とアヒルかな・・?
私も色々先の事考えるより目の前の人助けちゃえ!って思考好きです。
パズル的な面白さも良いですが、こういうお話も私は大好きです。
>「オー、ファーザー!」は映画化しやすそうな話だと思いませんか?
確かに・・・。
でも、な~んかソソられないんですよ、この話。実際4人の父に一人の母って無理でしょ~って思っちゃうところがある・・・
体調はここ2日前から、また腱鞘炎がヤバくなってきて、今PC控えてます・・
>「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」
あっ、映画面白いんですね?
私も見てみようっと
コメントと沢山のTBありがとうございます
同じ作品を色々読んでいるなんて、私も凄くなんだか嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします。
ブックマークの処とは別なのですが、お友達ブロガーさんのリストの処に入れさせてくださいね!
キョーレツキャラだった西嶋、だんだん好きになっちゃうんですよねー
私は西嶋の台詞「恵まれないことには慣れていますがね、大学に入って友達に恵まれました」にはジーンとして思わず涙がでちゃいました。
哀しくショッキングなエピソードもありましたけど、いいお話です♪
この五人の友情、青春、好きー!!
わーい、わーい、hitoさんもコレお好きなんですねー!
今まで読んだ伊坂作品って、人間愛よりも、こういう繋がりが!とか、こうだったのか?!というのとかのインパクトが強かったのですが、砂漠に関しては人間を描いてたな~って感じました。
西嶋みたいなクセのある人を途中から段々好きにならせてしまうのは、伊坂さん、凄いですよね。
そうそう!!!
その大学に入って友達に恵まれましたのシーンは、私も泣きでした!!