今から100年くらい前のイスタンブールに留学していた村田さんと、彼の滞在していた宿屋にいた様々な国の人たちとのお話。
エフェンディというのは、先生という感じの意味の言葉なんですね。
梨木香歩さんの本はずいぶん前に「西の魔女が死んだ」を読んだっきりで、今回「ぐるりのこと」と、この「村田エフェンディ滞土録」と2冊借りて来たのです。「ぐるりのこと」は薄い文庫だというのに、なんだかとっても私には、とっつき難くて挫折してしまい 、次に読んだのがこの「村田エフェンディ」でした。
第一次世界大戦前、トルコの船が難破した時、日本人が彼らを助けたことをきっかけに国同士の友好が深まり、日本人をトルコに派遣するのに選ばれたのが、村田さん。村田さんの下宿先のマダムは、英国人のディクソン夫人。そこで暮らすドイツ人の考古学者オットー、ギリシャ人ディミトリス、そしてそこで働いている(奴隷というイメージとはちょっと違った雇われ人だったので)ムスリムのトルコ人のムハンマド。そしてとてもユニークな言葉をぽつぽつ喋る鸚鵡(オウム)(このオウムが最高に良い味出してる)
みんなそれぞれ民族も宗教も違うんだけれど良い感じで暮らしているんです、悪人は一人も出て来ません。しかし悲しい事に、第一次世界大戦がはじまったり、トルコ革命が起こったり・・・と、メンバーはそれぞれ・・・
なんといっても、この時代とこの場所の設定が、なんともノスタルジック~エキゾチ~ックなんですよ。 もちろん100年前のイスタンブールなんて想像でしか解りませんが、凄く素敵な感じがします。私はイスタンブールは20年ほど前に行った事があるんですが、その時はさすがに都会化しており、もうこういうイメージではあまり無かったかも・・・。
この小説には、沢山の神様が出て来ます。宗教や神についても、色々と考えさせられる内容でした。 日本の一応仏教なんだけど、微妙に無宗教というか・・各個人によっても違いますが、先祖だの山の神だの・・沢山の神様を都合良く信じるというのは悪く無いなぁ~と思ったりもして・・。
自転車で走るのには、ちょいとキツイ季節になりましたね~
でも風景的には緑が鮮やかで、目には愉しいかな。
これ、読まれたことがあったんですね~!
トラバ、ありがとうー!これから、まちぅさんのレビュー拝見にいきまーす
私も以前、これ読みました!
しみじみ深い、いい話でしたねー。
ぜひ、トラバさせてください♪
そうなんですか?!4月に転職されていたとは、知りませんでした。それは大変ー!!
やっと2ヶ月くらい過ぎて、ペースをつかみ初めて来た頃でしょうか・・・。やっぱり慣れるまでには、1年くらいかかりますよね。がんばってー!!
また新しい会社での生活サイクルが出来て来たら、読書もりもり復活・ブログの記事アップなど、楽しみにしていますよ~。
気長に待っていますネ~
ご無沙汰でした。私も、latifaさんのところは、ちょくちょくお邪魔していました~!
4月に転職したので、なんとなく、生活が落ち着かなくて、本を読むスピードも低下しているし、コメントをする心のゆとりもなく失礼しておりました。
latifaさんは、イスタンブールに行かれたことがあるのですね。羨ましいなぁ。トルコは一度は行ってみたい国のひとつです。
それでは、また、遊びにきます!
いや・・・やっぱりそれほどトルコに元々思い入れがなかったから、私は感動が少なかったんだと思います。juneさんが行かれたら、きっと凄く良いって思うかと思います
わっ☆ juneさんも「ぐるりのこと」しんどかったですか・・・。凄く薄い本だし、さらっと読めるのか?と思いきや、なんだかとってもとっつき難かったというか・・・。
家守綺譚は、噂ではこのエフェンディ~と共通する人物が出て来るんでしたっけ・・?今度読んでみたいと思います。
ちなみに、私も子供の頃早稲田の吉村先生の処で・・・って憧れたものでした。
トルコ旅行は、エジプト・ギリシャ・トルコの3カ国を回るツアー(私にとって初めての海外旅行)だったので、最初のエジプトの感動が凄すぎて、あとの2つがかすんでしまったんです・・。
lartifaさんは、トルコにもいらしたことがあったんですね。いいな~。
トルコは一番行ってみたい国なんです!
ところで私も「ぐるりのこと」は読むのがすごくしんどかったです。
何かこう・・ぐさぐさというか、自分を突き詰めないといけないような気持になるというか、
読んでいてぐったりしたのを覚えています。
梨木さんの作品はそう感じるのことが多いのですが、これがお好きならば「家守綺譚」はお勧めです。
こちらがインターナショナルならば「家守綺譚」はドメスティック。
でも相通じるよさがあると思います。