ズシッと重みのある作品では無いのですが、読み終わった後味は妙に爽やかというか悪くないです。3つ★~3つ★半
お医者さん、看護婦さんなどの、仕事に対する真摯な態度と使命感など、立派だな~!!と思いました。
主人公は研修医。私もかつて何度か大きい病院にかかった時に、つい研修医さんとか新人のお医者様にあたると、運悪かった・・とか、がっかりしたり、不安に思っちゃったんですが、逆の立場の人が主人公のお話を読んで、そんな風に思っちゃいけないなぁ・・・と反省しちゃいました・・・。
それにしても、お医者さんや研修医さんの生活のハードなこと!これじゃあやってられません、医者が病気になっちゃいます・・・。もうちょっと休息が取れる様にしないと可哀想だ・・って思いました。
お医者さんになるのには、飛び抜けた学力も当然のこと、体力もお金も必要なんですね。誰もがなりたいと思ってなれる職業ではないですよね。医学部に通うためには、凄くお金がかかるっていうのは常識で・・・。だから、よく夕紀は医者になりたいと思って、なれたなぁ~と思いましたそれを言っちゃおしまいだけど。
東野さんの小説には、必ず社会問題について書かれている部分があって、今回も医療ミスや、病院勤務のハードさ、救急車が遅れて患者が助からなかったケース等がありました。とはいえ、知らなかった!ほぉ~っ、そうだったのか・・・という程の深い事情やうんちくは特に無かったかな。
★以下ネタバレ 白文字で書いています★
研修医の夕紀の母と、ベテラン凄腕医師西園が、何か関係があるんだろうか・・・と、恐ろしい事をつい考えてしまいましたが、やましいことは何も無かったですね。それにしても、警察官の父が追跡中事故で亡くなってしまった少年が、西園の子供だったとは・・・。そして、その西園の元に偶然患者としてかかるようになる・・・。そして数十年後、その娘が西園の元で働く・・という、あまりに偶然が重なる展開でした
看護師の望に、元彼女を車の事故により亡くした穣司が、そこに入院している車の会社の社長目当てで近づいて恋人になる。ラスト、大きなニュースになり、穣司が容疑者としてあがった際の望の対応が立派だったなあ・・・。最後の最後に、西園が父を手術した際に父が亡くなった理由は、ミスでもなんでもなかったことが解るんだけど、それを口で説明しても解ってもらえなかったと思う・・って・・ 以上
使命と魂のリミット 東野圭吾 / 2006-12-06
内容(「BOOK」データベースより)
「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。あの日、手術室で何があったのか?
今日も寒い~~。お天気は良いんだけど、またダウンコートを出して来ちゃったよ。
ご家族で観光などされてるのね~。私んちは、みんな花粉症なので、家でゴロゴロが基本だよ~
で、この本。そうだよねー。由香さんはだいぶ前に読まれてるから、細部は忘れちゃってるかもしれないな。
あらら・・・・。白夜行、まだなのね? 確かにあれは、読もう!って思うのに気力が必要だったわ・・。私もダメかも?って思ったもん。あの分厚さには。
でも、ほんとに凄いよ!お薦め!!手紙も。
春休み・・・思いっきり遊びほうけております(笑)まぁ~家族で健全に観光とかしてるだけですが^^
ここのところ寒いよね?チラホラ咲いている桜が寒そうだわん。
で、、、この本の細かいところは忘れたんだけど、なかなか面白かった記憶があります。
この後東野さんの作品を色々読む気にさせてくれたもの。
とか言いながら、私ってそんなにハマれないのよね~東野さんに。
だから白夜行も手紙も未読・・・手元にあるのに(汗)
ほんと、読みやすかったです。
初期の頃の東野さんの小説って、化学記号が出て来たり、ちょっと難しい部分が入ってるものとか多いのかな・・・って印象だったのですが、最近の小説は、誰もがとっつきやすい文章で書かれてますね(それは私にとっては助かる)
ただ、そうなんですよね~。面白いんだけど、何か、こうガツンと来ないというか・・・。
やっぱり、ハードル高くしすぎなのかな。
面白いんだけど、どうも動機や方法などイマイチピンとくるものじゃなかったですー
東野作品、つい期待しすぎてハードル高くしちゃうものだから、最近どうも「これは!!」というものに出会えませんね(泣)