2年に一度、20円

危なそうなきのこがたくさんですが、
昨日から9月ということでモンブランがはじまっております。
今シーズンから価格改定しまして500円になりました。
昨シーズンが480円。その2年前の2013年シーズンが460円ということで
2年に一度20円づつ上げている感じです。
今後値下げ出来るような要素が出来る気がまったくしないので
普通に計算して値上げしました。
そんなわけでこれからが本題でして

今年から通常のモンブラン(500円)と平行しまして
ミニサイズモンブラン(300円・写真手前)も始めました。
担当者により若干違いはありますが
大体半分のボリュームです。
当店のケーキは400円から450円が多いので
価格的に300円くらいのケーキをお求めの場合や
お茶の集まりなどで、そこまでボリュームはいらないけれど
季節感のおあるお菓子を用意したい場合など
小さいサイズでご用意することで
これまでは対応できなかった色々な用途にも
ご利用いただけると考えております。

明日からはサロンで

モンブランとお茶のセットも始まります。
こちらは昨年と価格を変えずに500円でご用意しております。
(ミニサイズの場合は400円です)

秋の散策帰りに是非ご利用ください。

アジアのおもひで

たまにケーキを取り上げないと
何屋だかわからなくなります。
と、
何度も書いてる気がします。

さて、
「スヴニール ダジ」というケーキがありまして
これがあまり売れないのですが(笑)時々作ります。
自分のお師匠様のお師匠様が主催する講習会で出会ったケーキで
紅茶の生地とマンゴーのムースとマンゴー果実、
ライムのムースで構成される個人的に好きなケーキでもありまして
前の職場(東京)ですでに商品化までなっておりましたが
「souvnir d'asie」という割には当時から
ライム、マンゴーとメキシコ色が非常に強いと思っておりまして(笑)
何とか本来のアジアに近い構成に出来ないかと考えておりました。
紅茶は前から(元から)アールグレイを使っていたのでこれはよしとしまして
問題はマンゴーとライムでして、
当時から十数年過ぎてインポーターさんの努力のおかげで
安定してアジア圏からのマンゴーが手に入るようになりました。
インド産は解禁になったはずが待てど暮らせどフレッシュは手に入らずながら
ピューレはインドのアルフォンソマンゴーの非加熱、無加糖ピューレで、
生の果実はタイのマンゴーが今のところ安定しているので
それらを使用することにしまして、
もうひとつの問題がライムでした。
ライムはほぼメキシコ産で輸入が占められているので
国産ライムにしようかと思っていたところ、
そういえばタイカレーに入っているバイマックルの実の部分が
「カフィーライム」だったことを思い出しまして、
日本名「こぶみかん」を取り寄せてみました。

こちらを従来のライムの部分に置き換えまして、
皮と果汁を使用してムースにしまして、
今回のスヴニールダジのリニューアル版となりまして
味わい、風味共にアジア的なものになりました。


「スヴニールダジ」　440円

出来上がって考え直したのは
マンゴーもライムも紅茶もアジア圏が原産で
今や世界中で栽培され愛でられているという事で、
世界中で活躍するマンゴーやライムの郷愁からの
ケーキ名だったのかもしれないということでした。

母の日ですね。

食べログの書き込みにもめげずに
母の日にご利用いただけるアントルメをご用意してみました。
今回は創作色の薄いどこででも買えそうなものにしてみましたので
わざわざ那須の山中に来ることもないものではありますが
ご利用をお待ちしております。

お電話でのお取り置きも承ります。

ありがとうございました！

本日は森のスイーツ＆パンフェスタでした。
ご来場いただきました皆様、
観光協会をはじめ設営スタッフの皆様、
参加店舗の皆様ありがとうございました。
昨年参加できなかったのですが
一昨年の反省を反映させまして、
イベント終了時まで充実の品揃えで望ませていただきました。
おそらく周りの方からは
「あんなに余らせて…」
と思われていると思いますが、
行列や混雑を助長させているのはおそらく
早く行かないと品物がなくなるからではないかと思いまして、
終わり間際に来ても十分に選んでいただける環境を作ることが
次回以降の会に繋がるのではないかと思いまして
勝手にやっておりました(笑)。

さて、そんなスイーツ＆パンフェスでから
試験的に販売を始めました上の写真のもの。
「フォックステール(仮)」150円です。
狐の尻尾をイメージさせる
短めで平たいクッキーエクレアに
キャラメルクリームをそこそこにつめたお菓子です。
もちろん九尾の狐伝説に絡めておりますが
150円くらいで手軽に出せつつ、当店にないタイプで
地元色のあるものということで作ってみました。
もうちょっと改良して店頭でも販売します。

あれから２０年

地下鉄サリン事件があった
1995年（平成7年）3月20日。
ＪＲ宇都宮駅から寝台特急北斗星に乗り
北海道は函館に向かう青年が一人いました。
21日、6時すぎに函館駅に到着。
駅を出てタクシーに乗り
競輪場と刑務所と生協の間くらいにある
ケーキ屋に行ってくださいと告げ
(店名を言っても運転手さんがわからなかった)
到着後、すぐに着替えて仕事。(笑)

そんなわけで
あれから20年。
菓子屋で仕事を始めて今年で20年でございます。
そんなわけで20年前にやってたケーキを
今年は少しやってみようということで
フレーズデボアと桃が重なる季節ですので
こちらを。


スリー　￥440
卵黄多めのスポンジ生地とダックワーズ生地ではさんだ
フレーズデボアとパイナップル、白桃入りの
ソーテルヌ(貴腐ワイン)のサバイヨンベースのムースのケーキです。
当時はこのケーキを仕込む前日に
パイナップルの糖度を上げるために
シロップに漬け込むという事をしておりましたが
2000年位から完熟パインが出てきて
いまや完熟でないパイナップルのほうが珍しくなってしまいました。

このケーキはそれぞれ固さとテクスチャーの違いがあり
昔はカットするのがうまく上手く出来なかった
つらい思い出しかありません。
ちなみに今もあまりカットが上手ではありません(笑)

飾りのフレーズデボアは今回のみです。